表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
BONUS STAGE―大激突! シャッフルオールスターズVS立海遊戯戦団!!―
147/468

【GAME21-1】再戦前夜・交錯するゲーム戦士の意地!!

ゲーム・ウォーリアー史上初、やり直しによる再戦をもって『スマッシュ・ブレイカーズ』決勝戦・異例の第2戦目!!


だがしかし、ゲームによって命を奪う不届き者によってまたしても失われる平穏の日々。宿命の天秤に乗せたシャッフル・立海の戦いはこのゲームを持って出来なくなるのか? いやいやそんな事はさせるものか!


全身全霊チーム一丸となりて、ぶつかれ7つの魂よ!!


それではご唱和下さい、オープン・ザ・ゲート!!!


▶▶▶ NOW LORDING...CONNECT!▽

 

 ――ガチンコ勝負に要らないハサミを出したシザース兄妹(捕食済み)によって、破壊されたフィールドを整備する為に一時間のインターバルを与えられた剣と銃司の二つのチーム。一旦は各々の控室にて待機するよう命じられる。


 剣も一刻も早く仲間たちに無事な姿を見せてやりたいと思う反面、ちょっとだけ心配な事が。


(みのり達、俺と銃司の決闘とか観てへんやろうな……? あんなグロい捕食見ちまったら一生モンのトラウマだぜ)


 何しろこの小説でも稀に見ない残酷シーンですから、小説であって良かったと思いながらも仲間が傍観してショック受けてないか気がかりな剣。

 フィールドのワープホールに踏み入れて、瞬時に控室へと転送された所、既に6人全員が剣の帰りを待っていた。


「剣くんッッ!!!」


 転送で戻ってきた途端に剣の懐にガバッと抱きつくのはみのり。幾度も危険なゲームに挑んだ剣とはいえ、人一倍心配するみのりには申し訳無い気持ちで一杯。胸元を顔でスリスリするみのりに頭を撫でてやるのが剣の男粋か。


「心配してくれてあんがとな、みのり。……ところで俺と銃司の決闘、こっちで観てたんか?」

 よしよし序でに気になってた事例を直にみのりに問い掛けた。


「ううん、それどころじゃ無かったもん。あの後桜ちゃん達と一緒に一般プレイヤーの避難を手伝ってたんだから」

「別に剣が心配することでも無いだろう。何しろ剣と銃司のタッグだ負ける方がおかしいよ」


 リーダー同士の共同戦線となれば、槍一郎とて心配は無粋か。メンバー総員で観客の一般プレイヤー、参加者の避難を勧めていた事に剣はホッと一息。


(良かった……お前らが心配してなくても、こっちは色んな意味で心配だったけどな)


 確かに、捕食シーンなんて全年齢対象からいきなりCEROZ(18歳以上対象)のゲームをやるくらいショックに来ますからね。阻止したい気持ちも分かります。


「そんな事よりどーすんすか、一時間後の再戦!! 今の調子でまた対峙してもまた圧勝されるだけですぜ!!」


 話切り替えて早く作戦を企てたいと急かしてくるのは倭刀(やまと)。それもそうだ、メンバーの中で特に負けん気と血の気の多さで有名な彼が、立海に全く敵わなかった事が一番悔しかったのだから。


「せやな……1戦目で立海の強さに圧倒されて、何もアクション出来んでタイムアップになったんも痛かったし、そうでなくても一人一人の力が強すぎるから、生半可な戦法じゃ玉砕されるのがオチや。

 ――失敗しても良いから()()()()()()()……」


 剣もラウンド1にて土壇場に指示を送れず、優柔不断に立海にアタック出来なかった事を悔やんでいた。

 だがこれらの悔しさをバネに、シャッフル7人はスポンジのように立海の戦術を学習吸収している。故に今度は穂香が提案を持ち掛けた。


「……立海のチームは機動・防御・攻撃全てに長けています。長期戦になるほどおそらく全滅は不可能です。ですから突破するには、()()()()()()しか法はありません」


 と決め手の限定を決めた所で各々が思いついた戦法は……


「【特攻】か」

「そうです剣さん。もうプレイヤースキルとPASの出し惜しみする場合じゃありません。私のような前衛から突っ込んで相手を討つか、フラッグを取って先手必勝をするのです!」


 1戦目にて立海がどんな戦法で来るのか、構えていた分だけ実力を発揮出来なかった反省点を活かし、破れかぶれに突っ込む特攻作戦を定義した穂香。穏和なお姉ちゃんもやるときはやらねばならぬ。


「だったらあたしも穂香ちゃんに賛成! もう突っ込んで意地でも誰かやっつけてやらないと、毎回やられてばっかなんてあたし絶対イヤ!!」


 今回のアクション重視なこのゲームに苦手意識を持っていたレミ。今の所何の見せ場も無い彼女にも焦りの顔。何とかして皆の役に立ちたいと願うばかりであった。

 ……いや彼女だけではない。豪樹もみのりも成せる事を果たす為に必死の表明だ。


「こーなりゃワイもヤケクソや、シェルターも壁もぶっ壊して活路切り開いたるから遠慮せず突っ込んだれ!!」

「フラッグは私が守るから……!」


「もうここまで来たら、俺の指令を待って止まるんは無しや。突っ込む時は後の事考えんで、どんどんスキルも使ってかまへん。俺達が全力でフォローしたるか…………あ、ちょっと待った」


 と剣も意向を示そうとした所、何やら誰かの様子が変だと近寄る。さっきからずーーっと唸って黙り込んでる槍一郎だ。


「……オイ槍ちゃん? どないしたん、何も言うて来んけど」

「――え? あぁゴメン。どうしたら立海のフラッグを取れるかと思って……」

「考えてたんやな」

「うん……今回ばかりは立海に一本取らないと気が済まなくてね……」


 ――この時剣は、槍一郎からは滅多に出さない()()のようなものを魂で感じ取っていた。


 倭刀やレミや、他のメンバーよりも悔しい想いをしてたのは、ひょっとしたら槍一郎なのではあるまいか……!?


 ▶▶▶ NEXT▽


 さて一方で立海の控室でも、同じように作戦会議が開かれていた。と言っても、モチベーションを維持する為の精神統一のようなものですが。


「……銃司様、再戦におけるスキルと戦術の調整はどう致しましょうか?」

 立海のメイド・桜が銃司の命令を今か今かと待ち受けてるようだ。


「作戦は変更は無しで、そのままシャッフルに立ち向かえ。実戦で魅せたように我らの陣営は完璧と証明された。今は気合を充填し、最善の心で望め」


「「「承知致しました」」」


 城主の威厳ある命令に誰も否定する事なく、承知の意を示す同法達……いや? 参謀の史也は異義があるようだ。


「銃司、幾らシャッフルの戦力を圧倒しているとはいえ慢心は頂けんな。下手な自惚れは好敵手の反感を買うぞ」

「自惚れではない史也兄。これは我ら7人の布陣が何者にも勝る事を証明する為の意なのだ。これで奴等に負けたならば、まだ立海は完全無欠では無いという事だ……!!」


 最強を目指す者に打算も慢心も要らない。常に全力で相手をねじ伏せる程の力を求める遊戯貴族。それが立海銃司のプライドであります。



 ……そしてシャッフル・立海の両チームに残された最強の切り札も、この時の為に解禁されようとしている! それは何か? 勿論……



【いざとなったら魂を込めろ!!】



 プレイヤーの魂・PASの力は、この再戦のために残していた事を無意識に魂が悟っていた!!!!



 ――――今ここに14人のゲーム戦士の意地が交錯し、最大の頂上決戦が始まろうとしている!

 という事は今回のこのゲーム、この中で最も強い意地を持った者が勝利の鍵を握る事になるでしょう!!


 次回よりお待ちかね、『スマッシュ・ブレイカーズ』シャッフルVS立海の正真正銘のガチンコバトル! 皆々様は乞うご期待、私も勿論大期待!!


 本日のゲーム、これまでッッ!!!



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ