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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
BONUS STAGE―大激突! シャッフルオールスターズVS立海遊戯戦団!!―
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【GAME20-6】終わらない頂上決戦!!

 

 ――非情の戦い済んで、静寂の刻……


 無法者もユニットも、勿論観客席のプレイヤー達も居ないデュエルフィールドの決闘空間。そんながらんどうの空間にポツンと立ったゲーム戦士が二人。桐山剣と立海銃司。


「……なぁ銃司、一つ聞いて良いか?」

「随分と俺に質問してくるな貴様は……今度は何だ?」



「また、ゲームで人が傷つく闘いが繰り返されるんか……?」



 一年前の『G-1グランプリ』、『アメイジングウォーズ』。

 剣は恍惚に楽しんでいた“ゲーム”を二つの事件によって、相手や罪も無い人々を傷つけては楽しむ人間以下の存在を知り、それを利用して殺戮を行おうとする卑劣な行いに憤怒した。


 そして今もまた、その“ゲーム”によって傷つきそれを嘲笑う奴がいる。痛ぶる事殺す事を楽しむ非道な者がのそばり、人々に不安を駆り立てようとしている。


 だからこそ剣は確かめたかった。――()()()()()()()()()()



「……あぁ、もう始まっている。俗物が粋がって俺達の遊戯という聖域を汚す奴らが動き始めた。何故今それを聞く?」

 銃司が問い掛けられた剣は何かをひけらかすような念は無く、真剣な眼差しで答えた。



「俺はどんな危ねえ奴が相手になろうと、『大事な者を守る為に戦う切り札騎士』でありたいと思ってる。だが俺の知ってるゲーム戦士の中にゃ、感情に身を任せて傷付ける事を生き甲斐とする奴がいた。――お前はどうなんだ?」


 旧友・龍牙(りゅうが)の殺伐とした性格を例えて、好敵手に修羅となり得る事態に対して自分はどうあるべきか。剣が守る騎士ならば、銃司は何の為に戦うのか。


「……愚問だ。俺は頂点に立つため、そして立海に仕える同胞の身を守る為ならどんな手段だろうと叩き潰すまでだ」

()()()()の後を追う事になってもか。火遊びが過ぎて、くたばって泣く奴の事も考えての意志か?」



「――――俺は……死なん!! 兄貴の果たせなかった【マスター・オブ・プレイヤー】になるでは――!!!!!」



 ――人の尊い命は決してコンティニューで生き返る訳が無い。だからこそゲームと託つけて奪い取ろうとする輩を許してはならない。それは剣にも、銃司にも分かっていた。


 壊す者から【守る】為に戦うか、誇りを【護る】為に戦うか……?



「やっぱり、傷つけなきゃ止められねぇのか? ……なぁ銃司」


「それは貴様が答えを出す事だ。今は暴力とか勢力で時代を統括しようとする馬鹿が多すぎる。だが、俺も遊戯貴族で在る以上その一人に過ぎん。

 ――お前だけは……そうあってくれるな。ゲームとはいえ暴力や殺害が如何に醜いことかと、魂の剣で諭す騎士であってくれ。傷つくのは、俺一人で十分だ……」


 その時、銃司の発言にピクッと来た剣は彼の正面に向かい言い放つ。



「だったら俺が、()()()()()()()()。憎ったらしい程に全力でゲームしたいって思わせた立海銃司を――――!!!!!」

「…………そうか。だったら俺を見損なうような振る舞いはしてくれるな」



 刃の如く鋭く、真っ直ぐな魂を持つ剣。それをも弾丸一発で貫く魂の銃司に、魂はどう響いたのだろうか――?


 ……と、そこへ誰かが乱入してきた様ですよ!!



『ゲーム戦士のお二方、御迷惑お掛けして申し訳御座いませんでした……』


 浮遊するホバー型実況席に、インカムを付けた丸眼鏡。アクシデントで語りから一旦離脱していた弟のMr.Fですな。


「何だ? このド田舎の地方アナウンサーみたいな奴は」

「新しく加入した実況型ナビゲーターだってさ」

「あぁ、あのお喋りピエロの同類か」


 銃司にド田舎アナウンサーと言われて、私にはピエロ呼ばわりされてるナビゲーターの立場って一体……


『いえ皆様にそう言われても相応であります。今回の乱入アクシデントによってスマッシュ・ブレイカーズが正当な決着が付けられない状態になったので、そのお詫びに報告しようと思いまして……』


 流石我が弟! 銃司達の罵倒にも屈せず頭を下げて詫びるその姿勢。作者にも見習ってほしい所だ。


「……あ、そうやんスマッシュ・ブレイカーズの事すっかり忘れてた」

「俺もだ。思い出したら急に冷めた」


 ……アンタら、少しは弟の気持ちも汲んであげなさい。


『それじゃあ、貴方達のリベンジマッチも()()って事で良いんですか? 剣さんの二連勝とか、銃司さんの雪辱も無かったことにされますけど』


「はぁ!? 何勝手に決めとんねん!」

「……話を聞かせてもらおうか」


 しかしそれでも挫けぬのがMr.Fの良いところ、剣と銃司の性格を逆手に取って傾聴に持ち込ませた。偉いっ!



『えー、第2ラウンドでフラッグ獲得・全滅での決着が無かった状態で、アメイジングによる乱入襲撃が入ったことで、明らかにゲームの進行を妨げたというジャッジが下りました。よってこのゲームは【ノーコンテスト】!


 今から一時間後のインターバルの後で、シャッフルオールスターズと立海による決勝戦を、()()()()()()()()事になります!!』


「……嘘ん」

「それなりの温情はあるみたいだな。上等だ」


 何とゲーム・ウォーリアーのゲームで初めてでは無いでしょうか、やり直しという展開に剣も銃司も喜ぶべきか何とやらか。

 同じゲームの盤上にて、再び相対する展開は一体何を意味するのでありましょうか!?


 シャッフルオールスターズVS立海遊戯戦団、いよいよ正真正銘のガチンコ勝負へと持ち込まれる所なんですが、その続きはまた次回申し上げるという事になります。



 本日は【GAME20】、スマッシュ・ブレイカーズ中盤戦を持って、これで読み終わりでございますッッ!!



 ▶▶▶ SEE YOU NEXT GAME...!!▽

▶▶▶▶▶ NEXT GAME WARRIORS ▽


シャッフルオールスターズVS立海遊戯戦団・正真正銘邪魔者無しのスマッシュ・ブレイカーズの陣 完結!!


最後に笑うのは……誰だッッ!!!?


この小説を読んで『面白かったぁ☆』と思った皆様、是非とも下の「ブックマーク追加」や「☆評価」、感想等を何卒お願い致します!!!

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