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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
BONUS STAGE―大激突! シャッフルオールスターズVS立海遊戯戦団!!―
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【GAME20-3】シャッフルオールスターズ・完全敗北……?!

 

 ――スマッシュ・ブレイカーズ決勝戦・ラウンド1の結末はタイムアップ。しかしフィールド内で生き残った人数からリードした立海遊戯戦団に先制点が与えられた。

 続いてラウンド2に移るために、両チームのフィールドの位置を交換、ポジションチェンジに入る訳であります。


「剣くん……」


 ラウンド1で先制されたとはいえ、既に切羽詰まった顔で青ざめております桐山剣。

 既に決着が付いたような顔つきで戦場に向かうことは墓標を作りに行くようなものだが、大丈夫でしょうか。……と、ここで槍一郎が剣に駆け寄っていきます。



「銃司達を仕留められなかったのがそんなに致命的な事かい、剣?」

「……だってそうだろ? アイツら二重三重も戦術構えて俺らにぶつかってきやがって、銃司の奴スキルも使わずに槍ちゃんを潰しやがった! 何も出来ねぇのが悔しくて……!!」


 完全に参っております剣。月とスッポン、銃司と剣。雲泥の差をまざまざと見せられた剣に絶望の――――


「うるせぇ!!! 実況メガネは黙ってろや!!!!」


 ……Gのお兄さん、言った通りあの人おっかないです(震)


「実況に当たるな剣らしくもない! そんなんで僕が居なくなったら他のメンバーを纏められないぞ!!」

「……槍ちゃん」


 そうなのです。槍一郎はこの試合の後にオフィシャルプレイヤーの試練の為にシャッフルオールスターズから一時脱退する事になっております。

 冷静沈着な彼が離脱するという事は抑える相手が居なくなるという事、改めてこの気の迷いに目が覚めた剣であります!



「気丈に持つんだ! 例え僕らより力量もスキルも優れていようとも、僕らシャッフルには【根性】という性分(スキル)がある!! それこそが立海にも勝ち得る唯一無二の()()()なんだぞ!!」

「そうだよ剣くん! リーダーの貴方が先に諦めるなんて私が許さないんだから!!!」


 槍一郎にみのり、他のメンバーも心を折れかけた剣に畳み掛けるように鼓舞しております。なんて素晴らしい仲間をお持ちでしょう絆の騎士団!!

 そのエールに燃えるハートが着火したか、剣の眼が蘇ってただ無言で仲間に頷き、眼差しを送りました!!


 ▶▶▶ NEXT▽


 さぁポジションチェンジが完了致しました!


 〔『立海遊戯戦団』7-7『シャッフルオールスターズ』〕


 フィールドの位置が変更になったとはいえ、どちらかのチームが有利になる事はありませんが、先程のラウンドで学習した戦術を頼りにリベンジなるかシャッフル。それとも圧倒的な戦力を魅せつけたまま頂点に辿り着くのか立海!!


 運命のラウンド2、雪辱か屈辱か!? プレイヤースキルは互いに誰一人とも変換せずに挑んでいくのか運命のバトル!!


『――READY SET……』


 ◎――――――――――――――――――◎

 ・プレイヤースキル【ミラープロテクション】発動!

 見えない壁で敵の攻撃をガード!!

 ◎――――――――――――――――――◎

 ◎――――――――――――――――――◎

 ・プレイヤースキル【ステータススキャン】発動!

 相手チームの登録スキル・PASを分析します!

 ◎――――――――――――――――――◎


 ここでスタンバイコールからのプレイヤースキル発動だレミと瑠璃。防御と解析、同じ轍は二度も踏まぬと言う考えなら、ここからどう変換するのか。

 さぁシャッフルか、立海か、このラウンド2の勝利を手にするのはどっちか―――!!?


『SMASH! GO!!!!』


 さぁ始まりました!!! 号砲一発、投下は二つのスマッシュボール!!


 ◎――――――――――――――――――◎

 ・プレイヤースキル【アイテム強奪】発動!

 相手のスマッシュボールを自分のものに!!

 ◎――――――――――――――――――◎


 さぁ早々にセンターのボールを移動せず確保した立海・奈々子のプレイヤースキル!! 奥底にて保管されたボールには手出し出来ないシャッフル!


 阻むは瑠璃の鏡壁パート2、そして相手に威嚇を仕掛けておりますシェイパー兄妹。ボールが確保されてる上、中央のフラッグが鏡壁によって遮断されている今は思うようにシャッフルも動くことが出来ません!


 ◎――――――――――――――――――◎

 ・プレイヤースキル【身交わしの極意】発動!

 メンバー全員の回避率アップ!!

 ◎――――――――――――――――――◎


 その隙に仕掛けて行った穂香の回避強化スキル! これは序盤のうちに迎撃の構えをした方が得策でしょう。


 ここで……おっと何やらフィールド奥にて全試合を通して動かなかった参謀の史也、ボールを所持しながら何かを細工しております。これは……プレイヤースキルの術のようだ!!


 ◎――――――――――――――――――◎

 ・プレイヤースキル【アイテム生成】発動!

 スマッシュボールをパワーアップ!!

 ◎――――――――――――――――――◎


 なんとスマッシュボールが生成強化!? 通常のボールよりもメタリックに帯びた鋼のボールと化しているぞ!! これはジョブの『技師』たる所以のスキル、改造させてボールから特化させる戦法か。

 そしてそのボールは、前衛のシェイパー兄妹に渡された!


「フローレン、史也様が生成した大事なボールだ。慎重に投げろよ」

「分かってますのお兄様! これでシャッフルオールスターズは全滅よ!! それぇ〜〜!!!」


 さぁフローレンの得意フォームはアンダースローだ、そこから鋼ボールが投出。からの……


 ――――PPPPPONG!!!!


 あぁっとボールが空中分解、DNAの核分裂か!!? ボール内部から飛び出した小型の分裂ボールが、勢い良く飛び出してシャッフルに飛び火が掛かった!!


「やっ!?」

「痛ッ!!?」

「あばッ?!」


 〔『立海遊戯戦団』7-4『シャッフルオールスターズ』〕


 トリプルヒット!! 当たったのはレミ、倭刀、そして豪樹だ!!!


「……これが私のアイテム生成で創った奥の手、【クルージングボール】だ!!」


 史也の科学力がシャッフルをここまでねじ伏せるのか!? 前衛陣は穂香を除いて皆被弾、更にパワーアタッカーの豪樹もやられてしまった!


 残りは()()…………いやちょっと待ったまた誰かが足りない。ラウンド1は立海が奇襲に使ってましたが、今度はシャッフルの方で……あ、居た!!!


「槍ちゃん、もいっちょ行ったれええええええ!!!!」


 槍一郎、二度目の正直! 敵陣進出!!


「……チッ、半端者の木偶人形が。二度も我らの旗を取りに行くとは……」

 ここでカチンと来たのは銃司、所持していたボールを構えてプレイヤースキルの体勢に入る……!!


 ◎――――――――――――――――――◎

 ・プレイヤースキル【波動の超球】発動!

 ガード・回避不可能のド迫力速球!!

 ◎――――――――――――――――――◎


「この愚か者がァァァァァアアアアアアッッッ!!!!!!」



 ――――ギュィィィュュォォオオオオオオッッッ


 超音波にも似た波動を宿した球は、過ぎ去った後に吹き荒れる追い風をも呼び、フラッグを取ろうとした槍一郎の身体もろとも吹っ飛ばした!!



 〔『立海遊戯戦団』7-3『シャッフルオールスターズ』〕


 だがこれで終わった訳ではない!!!


「剣さん、みのりちゃん危な……きゃっ!!!」

「「ッッ!!!!」」


 なんと超球の貫通効果によって、後方に待機していた穂香・剣・みのりをも吹き飛ばし、ボールはシャッフルサイド遥か彼方まで激突していった!!



 ――敵陣に立ち籠もる土煙、フィールド上に立つシャッフルオールスターズの面々は無し。ただ一つ立っているとすれば、シャッフルに残された真紅のフラッグのみ……


「…………つまらん雪辱戦だったな。だがこれで終わりだ。桜、フラッグを回収しろ」

「承知しました」


 ……もしこのフィールドが煙で遮っていなければ、立海は確実な勝敗を確認してフラッグを取るかの判断は改まったであろう。

 スコアボードも、相手の生存も目視出来ない状況にフラッグを奪取しようとする桜の…………()()()()に!!!!



 ――――SMAAAAAAAAASH!!!!!


「ああッッ……?!!」


 桐山剣が、河合みのりが、生き残っていた!!!


 〔『立海遊戯戦団』6-2『シャッフルオールスターズ』〕


 完全に不意打ちを食らった立海、桜の討伐によって銃司の青筋が浮き上がり、無意識に恍惚の表情が浮かび上がっております!!


 ◎――――――――――――――――――◎

 ・プレイヤースキル【ど根性】発動!

 相手へのヒットを1度だけ無効に!!

 ◎――――――――――――――――――◎

 ◎――――――――――――――――――◎

 ・プレイヤースキル【ど根性】発動!

 相手へのヒットを1度だけ無効に!!

 ◎――――――――――――――――――◎


 剣とみのり、同じスキルで30%の発動確率を二人揃って生き延びさせたのだ!!!


「貴様らぁぁぁ……!!!!」


「……お前が一年前のアメイジングウォーズで、俺に言った事、覚えてるよな? “この戦いに悔いを残すな”って。このゲームもそうだ、俺らは持ち前の【ど根性】で悔い無き戦いにしてぇだけだ!!!!」

「私達の底力、甘く見ないでよねッッ!!!」


 これぞ主人公格の二人の威厳たるものなのかッッ!!?

  まさにこの戦いは強者がのさばる戦場に勇気を与えるプレイヤー讃歌のようだ!!!!



「一年前のリスペクトのつもりか……? 何故だろうか、昂ぶる、昂ぶるぞ。その不屈の闘志ッッッ!!!

 それでこそその柱をへし折る甲斐があるというもの!!!! ここまで来たら躊躇うな、存分に俺らにぶつかってこい!!!!!」



 我々は今、龍虎のぶつかる瞬間を観ようとしている!! 凄まじい戦いを期待しようとした、その時!!!!




 ――――ドォォオオオオオオオオオンッッッ!!!!!




「くッッッ?!!!」

「「うぁあぁああああああ!!!!」」



 どうした、何事か!!? スマッシュ・ブレイカーズフィールド外部から、バズーカにも似た爆音と共に立海・シャッフル全員が吹き飛ばされた!!!



 この続きは……次回まで待機の程を!! シャッフル・立海の無事に幸あれッッ!!



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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