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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
BONUS STAGE―大激突! シャッフルオールスターズVS立海遊戯戦団!!―
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【GAME19-3】奴らと戦う為に……!!

――TIPS――

【スマッシュ・ブレイカーズ ルール】

公式大会では1人1つ登録するプレイヤースキルは何度も使えるが、PASを使う場合はたった1度きり。最後の切り札として有効的に使おう!!

 

 ――Aブロック・第1試合、シャッフルオールスターズ初陣にていきなりの大ピンチ! 1セット勝ち取った気の緩みから、逆襲を仕掛けたヴォルケーノボールズによるプレイヤースキルの応戦。

 これによってチーム全滅という形で1セット譲ってしまった剣たち。もう兎にも角にも後は無くなった。



「えぇか、もう変なミスは出来へんから。前衛が長い時間生き延びるかどうかで優劣が決まる。開始一分までは前衛は自分の身だけ守ってくれ! あとレミはちゃんと周り見て避けろ。そーゆー所で二回とも直ぐアウトになるからな」

「う、うん……分かった!」


 剣も戦況がイーブンになった以上は仲間の同調を気張って促す。先程から凡ミスを繰り返すレミの注意も、それによる影響でしょうか。


『あと穂香、お前は例のスキルで豪樹さんに……えぇな?』

『……了解です! 例のフォーメーションですね』


 更に穂香の耳を借りてヒソヒソと作戦を実行させる剣。これが3セット目でどう影響していくのか、見届けていきましょう……!



 ――よーしこれで私Mr.Gの分の語りは確保したぞ!! 後は弟に喋らしてじっくり観戦と洒落こみましょう。Mr.F、あと頼んだよ〜♪


 ▶▶▶ NEXT▽


 ……はい、御苦労さんですG兄さん。出番のセコさも感じた語りも終えて、丁度両者準備が整ったようであります。泣いても笑ってもこれがラストマッチ、3セット目いよいよ開幕です!!


『READY SET……』


「……っしゃ、行くでェェェエエエエ!!!!」



『SMASH! GO!!!!』


 さぁ最後のスマッシュボール2個が投下され……おっと!? ここでシャッフルの穂香がプレイヤースキルを発動だ!!


 ◎――――――――――――――――――◎

 ・プレイヤースキル【アイテム転送】発動!

 スマッシュボールを他のプレイヤーの手に!!

 ◎――――――――――――――――――◎

 

「豪樹さん! 受け取ってください!!」

「はいよぉ!!」


 片方のボール、赤のスマッシュボールが投下前に同胞の豪樹の手に渡った! そしてそのままゴリラパワーで投射!!


「ウオオオオルゥゥウウアアアアッッッ!!!!!!」


 野性本能炸裂のキングコングシュートだァァアアアアアア!!!!!



 ――――BACOOOOOON!!!!!


「ぐみょおッッッ」


 〔『シャッフルオールスターズ』7-6『ヴォルケーノボールズ』〕


 豪樹が放った剛球一発、ヴォルケーノ側・前衛シェルターに風穴が空いた!! そしてその球が貫通してシェルターの内側に避難していたプレイヤーに断末魔を上げながらの会心直撃、前代未聞だ!!!


 ◎――――――――――――――――――◎

 ・プレイヤースキル【パワーショット】発動!

 スマッシュボールの攻撃力を大幅アップ!!

 ◎――――――――――――――――――◎


 未曾有(みぞう)の出来事、遅れて表記された豪樹のプレイヤースキルでは説得にならない程の破壊力。シェルターの破壊自体はルール違反にはなりませんが、しかしこの壁を貫通して相手のヒットに持ち込むとは凄まじい豪腕、まさに100万ゴリラパワーだ!!


(あのゴリラ、怖〜〜!!)


 完全に豪樹にビビっておりますヴォルケーノボールズ、更にはシェルターも穴空いてガクッと守備力が下がっております。インベーダーゲームの侵攻でボロボロになったトーチカのようだ!

 ここで倭刀が確保したもう一方のボールで足から狙う!


 ――――BASH!!!


 〔『シャッフルオールスターズ』7-5『ヴォルケーノボールズ』〕


 続けてヒット、オールスターズ! 戦況が徐々にそちらの方に傾きかけておりますがおっと、2個持ちはヴォルケーノ。二人がかりで前衛に反撃を仕掛けて……


 ――――SNAP!


「あっ」


 あっとレミ、右スネにボールがかすった! 判定はどうでしょう!?


 〔『シャッフルオールスターズ』6-5『ヴォルケーノボールズ』〕


 これはダメです!! 身体が触れた時点でアウトであります!!


「もう、何でぇぇええ〜〜!?」


 大声を上げて悔しがって退場しますレミ。ここまで何も見せ場を作れていない苛立ちからか。その悔しさを晴らすように穂香、そのボールを拾い上げてスピンカーブシュート!!


 ――――BASH!!


 決まったァ!! 親友との弔い返しだ!!!


 〔『シャッフルオールスターズ』6-4『ヴォルケーノボールズ』〕


「焦んな、皆慎重に行け! 勝てるぞ!!」


 剣が戦場での好機に仲間たちを勇気付けております。だがヴォルケーノボールズ、後が無くなったチームの最後の奥の手、背水の陣を掛けようという所であります!!


「このままやられてたまるか! 俺達は火山弾、炎の玉なんだ!! ――PAS発動!!!」


 ◎――――――――――――――――――◎

 ・PAS【ヴォルカニックボム】確認!

 PASスキル

【ヴォルケーノ・シューティングメテオ】発動!!

 ◎――――――――――――――――――◎


 出ましたプレイヤーの魂・PAS! 発動した際の名調子『いざとなったら魂を込めろ!』、まさにそれに相応しき修羅の場でヴォルケーノボールズのエースの持つボールが、炎の玉となって天高く放り投げた!!



「くたばれシャッフルオールスターズ!!! 【ヴォルケーノ・シューティングメテオ】ッッ!!!!!」


 エースプレイヤーも天高く舞い、バレーのアタックの体制でスマッシュボールを叩きつけたその時。その球が分裂して炎を呼ぶ隕石群と化した!!


「どぉっ?!」

「あっ!」

「きゃぁっ!?」


 豪樹、穂香、更にみのりと三人連続アウト!


 〔『シャッフルオールスターズ』3-4『ヴォルケーノボールズ』〕


 次々とやられる仲間、古代恐竜絶滅の序章を見ているようだこの刹那! しかし、オールスターズはその修羅に対して諦めの意志は全く無い!!


「……倭刀!!」

「分かってますぜ剣さん! こんな隕石ちょちょいっと避けたらぁ!!」


 オールスターズ勝利への駆け引きは、負けん気のドラゴン侍・池谷倭刀に託された! これに応戦するプレイヤースキルが発動される――!!


 ◎――――――――――――――――――◎

 ・プレイヤースキル【精神統一】発動!

 五感を研ぎ澄まし、敵の攻撃を見切る!!

 ◎――――――――――――――――――◎


「――――見えたぜ、流星群の弾道!!」


 カッと見開いた倭刀の鋭い眼、再び降り注ぐ火山隕石の流れを確実に見切った!

 そしてそのまま……相手フィールドに突っ込んでいく!! あぁッ危ない、もう片方のボールが倭刀に襲い掛かる!!!



「――――ヘッ、シャッフルオールスターズをナメんなよッッ!!!!!」


 その不意打つボールから体制を低くし、スライディングの要領でキュッとフラッグの位置まで急接近。そのまま差し伸べてガッチリと掴み取った!! これぞフィニッシュフラッグだ!!!



 〔WINNER『シャッフルオールスターズ』!!〕



 土壇場で魅せてくれましたサムライスピリッツ!! 火山隕石を潜り抜けて、その心臓部・エネミーフラッグを見事掴み取ることが出来ましたシャッフルオールスターズ、第2回戦進出です!!!


「ぃよッッしゃああああああああ!!!!!!」


 フラッグを討ち取った倭刀、旗を掴みながら仲間の元へ勝利の抱擁だ!

 ――おっとここで、敗退しましたヴォルケーノボールズ一同がシャッフル達に近づいてきました。



「……見事だった! このPASから捨て身の特攻戦法、これは敵わなかった!!」

「いやそっちこそ! 俺らを全滅させるなんてやるじゃん!」


 戦い終わってゲーム戦士が握手交わして互いの尊敬(リスペクト)。礼を持ってゲームに挑むプレイヤー精神であります!


「……やっぱり目指す所は、完全制覇かい?」

「それもあるけど……それを果たすための壁、立海(アイツら)と戦いたい。だから真剣に戦えるのかも!」

「成程ね。気に入ったよ、また何処かであったら相手してくれ!!」

「勿論だ、ヴォルケーノボールズ!!」


 ここで再びチームの大将二人、硬い握手を交わして誓いを立てた。ゲーム戦士はゲームあるところに必ず再会の兆しありであります!


 ▶▶▶ NEXT▽


 ――いや〜お見事でした! シャッフルオールスターズこれで1勝を飾って第2回戦進出!! Mr.Gも見ててスッキリハツラツですわ!!

 これでチームは一先ず初戦勝利。立海に一歩近づきましたのですが……肝心の立海の反応はどうでしょうか?


「銃司様、シャッフルオールスターズが1勝。第2回戦へ進出した模様です」

「……そんな事は宣告せんでも分かっている桜。俺はPASやスキルの発動状況を知りたい」

「スキルの発動は倭刀、穂香、豪樹のみ。それぞれタイプの異なるスキルで、PASは誰一人とも使っておりません」


「そうか。奴らも切り札と好物は最後まで取っておくタイプか」

「……はい??」


「桜、急いで試合の準備だ。奴らと相対するまで俺達の手を悟られるな」

「―――承知致しました」



 ……どうやら彼らも、好敵手の為に本気で向かう気満々のようです。

 試合は常に、本来の相手との戦う手段の晒し合戦。切り札と戦法を悟られる事は、次第に不利な方向へと向かう事になるでしょう。

 さぁゲームは更に続いて行きますが、シャッフルと立海。それぞれに用意された切り札が徐々に明らかになるのは果たしてどちらの方か……?




 ここは暫く場を離れて、次回にてお会いしましょう。――本日のゲーム、これまでッッ!!(やっと私が言えた!)



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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