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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
TUTORIAL STAGE―ゲーム戦士・颯爽登場!!―
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【GAME1-9】ゲーム戦士に幸あれ!!

 

 ――赤髪の戦姫≪サラ・チャンドレイユ≫の召喚によって、明らかに戦場の雰囲気が変わった。パッションな炎が剣達を奮起させる!!


 ◎――――――――――――――――――◎

 <ユニットカード>

【サラ・チャンドレイユ】EG:⑥

 AP:500 DP:400 AS:15

 属性 赤 ユニット/ヒューマン/ヒーロー

 ・能力:このユニットが場に出た時

 相手のユニット全てに300ダメージを与える。

 ◎――――――――――――――――――◎


「まずはサラの場に出た時の効果! 『火神業炎波(サラマンダーフレイム)』!!」


 サラの両手から生み出した火炎のエネルギーがフィールドの地面に撃ち放った瞬間、鳩山側のサイドが一瞬にして火の海と化した!!


 機龍レーザーの≪レーザードラゴン≫2体は既にDP300までダメージを食らわれジャストキル! そのまま両者炎に溶かされ鉄屑となりて墓地に送られた。


「その為に《ファイティングブレード》でダメージを……」

 いやいや慌てる所はそこじゃないぞ鳩山。剣の真の目的は別にある!


「今度は私から参ります!!」

  剣の後に続くのは穂香、サラの攻撃前にカードスキャン!


『フィールドツール・カード、【グラスフィールド】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 <フィールドツール・カード>

【グラスフィールド】EG:④

 属性:緑 フィールド:自分または相手

 ・効果:プレイヤー周囲のフィールドに

 赤属性カードが2倍、青属性カードの

 威力が半減する草むらを作り出す。

 ◎――――――――――――――――――◎


 このカードにより鳩山の周囲地形に無機質な神殿から草むらが映えだした。暗がりからの若草色は目にも優しい。


「な、何のためにこんな草を……?」

 鳩山は困惑したが、直ぐ様あることに勘づいてしまった。


 この草むらは赤属性のカードの威力を2倍にする。そして剣の出したユニット≪サラ・チャンドレイユ≫のAPは500、つまり……!


(1000ダメージの一撃必殺……!!)


 サラの攻撃指令が迫る、しかし鳩山にはまだカードが残っていた!!


「そんな見え透いた戦略、通すと思うか!!」

 やっぱりあった奥の手を使う鳩山のカードスキャン!


『アクションカード、【デーモンクラッシュ】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 <アクション・カード>

【デーモンクラッシュ】EG:⑥

 属性:黒

 ・効果:相手ユニットを一体破壊する。

 ◎――――――――――――――――――◎


「これで希望諸とも死ねぇぇぇぇ!!!!」


 怒りに身を任せた鳩山の死の波動攻撃がサラを襲う――!!


「そうはさせません!!!」


『カウンター・レスポンス発動』


 穂香が悪魔の手を振り払うようにカウンターを仕掛けた!!


『アクションカード、【カード・ネゲーション】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 <アクション・カード>

【カード・ネゲーション】

 属性:青 EG:②

 ・効果:直前に出したカードの発動を打ち消す。

 ◎――――――――――――――――――◎


 出た!穂香お得意の打ち消しカード!! 彼女はこういったテクニカルなカードを使うのが得意なのだ!!


「何……だと――!??」



 鳩山の≪デーモンクラッシュ≫の効果を打ち消し、サラの前に阻むカードは何もない。ならば今やるべき事はたった一つ!!


「≪サラ・チャンドレイユ≫で、プレイヤーにダイレクトアタック!!!!」


 両手を天高くあげ、巨大な炎の玉を作り出したサラが放つ全身全霊の攻撃、『火神紅蓮弾(サラマンダーブラスト)』が鳩山に直撃!!



「ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッ!!!!!!!!」



 火の海に包まれた神殿に、火炎弾を食らわれ火だるまになる鳩山。そしてHPは……


 〔ハトヤマ HP1000→0 KNOCK OUT!〕


 サラの守護する火の神サラマンダーの炎は鋼鉄をも溶かした! クリアーウィンドウのノックアウト宣言により、ゲームセット!!


『シャッフルオールスターズ、WIN!!』


 やりました剣達の勝利だ!! 電子音声とファンファーレが7人を祝福する!!!


 ……しかし誰一人この勝利に喜ぶ者は居なかった。鎮火したフィールドに無惨に燃え尽きた鳩山が哀れに思えてきたのだ。


「……あ、ゲートが!」


 みのりは神殿の先の方向へ指を指す。ゲームに勝利した事により、神殿の奥から出口と思われるゲートが出現した。


「剣さん、この人は……」

 穂香は倒れた鳩山を気にして心配を促す。


「……ほっとけ、俺らを殺そうとした相手に情けは要らねぇよ。暫く頭冷やして反省してな、燃えてるけど。行くぜ」


 余計なジョークは要らないが、ドライに受け流す剣は仲間を連れて出口のゲートへと入り脱出した。



「ん…………か、ああぁ……!!!」


 暫くして鳩山が意識を取り戻すと、既に剣達の姿はなくもぬけの殻と化した漆黒の神殿。乾いた奇声と共に怨みの炎を燃やす鳩山……


「おのれぇ……これで勝ったと思うなよゲーム戦士め、このまま生きて帰さんぞ!!!」


 すると鳩山は懐にしまっていたジッポライターのようなスイッチを取り出した。……ってちょっと待ったちょっと待った!! 何する気ですか貴方!?



「このスイッチを押した瞬間に、ゲームワールド各所に仕掛けた時限爆弾が同時に爆破する!! エリア全体がぶっ飛ぶ程の威力にな!!! 死ねゲーム戦士ッッ!!!!」


 スイッチのカバーを開き、今にも作動させようとしている! 止めてー!! ナビゲート初日で吹っ飛びたくない~!!!


 ……と思ったその時。



「はい、そこまでですよー」



 温和そうな女性の声が聞こえてきたかと思えば……


 ――バササッ、ビュンッッ!!


 鳥の羽ばたきのような刹那な声と同時に、()()()()()()()()()()()


「――――ギャアアアアアアアアッッ!!!!!!」



 脳波を繋ぐVRの仮想空間の筈が、切断された手の痛みは()()の刺激を味わっている。神経を引き千切られて気が狂ってしまいそうな程の痛撃が――!!


「ダメじゃないですか陳腐な元テロリストさーん。初日から他人に迷惑掛けるなんてどんな教育受けて来たんですかー?」


 そこに現れたのは、ピンク髪の女子高生のプレイヤー。終始ニコニコしているその笑顔の裏には、ドス黒い()()が隠れていた。


「二度もテロを起こして、それでも反省の意を持たないバカは……ここで消えてもらいましょうか! ――――()()()()()……!!」


 笑顔から一転、女性プレイヤーの目が見開く。


 相手を一瞬にして恐怖へと誘う、彼女の()()()を見た瞬間、鳩山が「ヒィィ!?」と怯んだその直後。



 ………………ダメ!! これ以上私からは言えない!!!




「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!!!!!!!」




 ▶▶▶ NOW LORDING...▽



 戦い終わって……、プレイヤーバザールへと帰還した剣達7人。


 賑やかな市場の一部が未だ混乱が収まらない部分もあるなか、剣達が激戦を繰り広げていた事も知らずに、プレイヤー達が変わらず賑わっていた。



「……復讐の為とはいえ、こんなにもゲームの時代を恨むなんて、ゲームってそんなに悪いものなのかなぁ……」


 みのりはあの鳩山のゲームへの憤りからゲームへの罪悪感を感じてしまったようだ。


「そんな事無い……って言いたいけど、少なからず陰で思う人もいるだろうって思うと否定出来なくなるよな。――何か胸にポッカリと穴空いた気分だ……」


 剣達7人は何度もこのような大人のエゴと戦ってきた為に、ゲームを楽しむ自分達を照らし合わせると余計にやるせなさが増していってしまう。

 今も昔も楽しい筈のゲームへの低俗な意は一年経っても変わっていない。それに堪えたのか、帰還した後も7人にため息の音が絶えない。そんな時……



「……あ、ゲート――!」


 道の行くまま歩いているうちに、別のエリアへと誘うゲートの前に立っていた。そのゲートにはある文字が彫られている。


≪卓上に描いた遊戯、己が駒となりてボードの世界へ誘わん≫


 このメッセージがエリアの何を意味するのかは、自らゲートを開いてその世界を確かめる必要がある。ゲートからはプレイヤーの好奇心を(くすぐ)る不思議なオーラを放つ。


 そして意気を沈めていた剣はそんなゲートを眺めているうちに、ある感情が沸々と沸き上がってきた。



「……なぁ皆。たとえ誰かがゲームが俗悪だとか言われてもさ、俺達7人はそんなゲームで絆が繋がった仲や。――俺、も一つ目標が出来た!

 俺はこれからもっと色んなゲームに触れて、色んなプレイヤー達と出逢って、ゲームってこんなにスゲェんだぜッて、胸張って言えるようなプレイヤーになりたいんだッッ!!」


 それを聞いた仲間達はブルーから一転、希望の光に顔を指すように明るさを取り戻した。


「そうだよっ! 剣くんはそうでなくっちゃ!!」


 そう言うとみのりはガバッと剣の懐に抱きついた。

 それを見ている仲間達もほっこりと笑顔が取り戻し、更に身勝手な大人達に自分達の夢を折らせるものかと熱意も沸いてきたのだった。


「……だったら、もう次にやることは決まってるじゃないか?」と槍一郎。

「そうですぜ剣さん、俺も早くゲームしたくてウズウズしてんだから!!」と倭刀も急かしてくる。


 私も、私もとレミや穂香も眼をキラキラさせ、豪樹は高笑いしながらも腕がドレミと全音階鳴り響く程武者震いが止まらない。


「――そうだな! もう立ち止まる理由は無い!! かくて今日より俺達の夢へ向かう冒険のゲームバトルが始まるんや!!! ゲートを開いて次のエリアに行くぞォォォォォ!!!!」



 ――さぁ、己の実力を確かめあったチュートリアルステージはもう終わりだ!! ゲートを開いて、次のエリアへと飛び込めー!!!



「『ゲート・オープン』ッッ!!!!!」



 ゲートの開いた先に、目映い光が剣達を包み込む!!


 いざいかん、夢と冒険のゲームの世界へ! 超次元に生きるゲーム・ウォーリアー達に幸あれッッ!!



 ▶▶▶ LET'S GO! NEXT STAGE!!▽

▶▶▶▶▶ NEXT GAME WARRIORS ▽


チュートリアルを乗り越えて、1個目のオーブを探すべく新たなステージへ旅立つ!!

剣達に待ち受けるライバルプレイヤー、ゲームも続々登場『1st STAGE』乞うご期待!!!


今回のゲーム、『気に入った!』『面白い!!』『追っかけますぜ旦那!』と魂が揺れ動いたらば、是非とも下の「ブックマーク追加」や「☆評価」、感想等を何卒お願い致します!!

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