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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
2ndSTAGE―リアル&VR・2つの世界に揺らぐ魂!!―
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【GAME17-2】激突ゲーム戦士!舞台は四次元フィールド!!

[ゲーム戦士・必殺技ピックアップ]

・忍野龍牙/KUROSASUKE

②【忍法・影地獄】

忍野龍牙のPAS『手裏剣』を発動させた時に繰り出せるPASスキルの基本技。漆黒の力で生み出したPAS手裏剣を相手の影目掛けて撃ち落とし、その手裏剣に影を刺されたプレイヤーは何も行動することが出来なくなる束縛ロック技。


その効果はゲームが終了するまで永久に続く……らしいが??

 

 二つ目のオーブを賭けたビッグゲーム。その第2章へ進む為に次なるゲームへと誘うゲートの前に立つは桐山剣。ゲートを開けばその瞬間、再び因縁のゲーム戦士・龍牙と未知の戦場が待っている。


 しかし、今の剣には龍牙に対する憎悪も焦燥も残ってはいない。初陣での雪辱を果たすため、そして彼に対する想い全てをゲームにぶつけるため。


 桐山剣、運命のゲートをこじ開ける……!!


「――――ゲート・オープン……!!!」


 扉を開いて隙間から迸る閃光、それを剣は全身に浴びたと同時に全身がデータ粒子となりてゲートの先の世界へと吸い込まれていく!



 ▶▶▶ NEXT▽


 ――代わってゲートの先の所在地不明な空間。


 データ転送で粒子となった身体が次第に本来の五体満足な実体へと再び変換される桐山剣。剣が目を見開き辺りを見渡すと、全体が白のベールで覆われた漂白の世界。

 そして彼の眼前には同じように粒子から実体に戻って転送されたゲーム戦士が。



「龍牙……」

「…………ヘッ」


 同じく見渡し眼前の剣を見た途端に鼻で笑って互いのリアクションを誤魔化す忍野龍牙。


「……同時タイミングか、やっぱ似てんなぁ俺ら」

「あぁ、認めたかねぇがそれは否めねぇらしい。ガキの頃からお互い似たもん同士だったしな」


 1対1、再び相対する二人の間に交差する過去の記憶。それを慈しむか否定するかで感情の鏡が出来ていた。



「俺様はどうも待つのは苦手でさ、いつまた剣に会えるか考えてたらイライラしてきてよぉ……! 憎ったらしいお前との縁を斬り捨てたくて仕方が無かってんよ――!!」

「……俺も、お前の事ブッ殺してぇ程憎んでたさ。だけど性分かな、ふざけ合ってた頃のお前のバカ面思い出してたら……どうしても憎みきれんかった」


「…………」


 漂白の間にて会って早々、挑発構えの上目遣いな態度をしていた龍牙はクチャッとその眉間にシワを寄せて不機嫌な面を醸し出した。


「剣、俺様はお前が目障りやったんや。ガキの頃から俺が考え出した悪巧みをテメーが考えたような素振りで仕切りやがって、いつも俺の前でリーダー面してやがる! 鬱陶しいんだよッッ!!」


「……お前はどうなんや? 元のダチ離別させて京都まで()()()してリーダーになれたんか!? WGCの居心地は気持ちいいんか!!?」


「……あ゛ぁ゛んだぁッ!!?!」

「いっぺんシバキ倒してみっかゴルァ!?!!」


 二年前の大喧嘩が再来しかけたその時、天からの声が!


『そこまでだ、相対する二人のゲーム戦士よ!!!』


 漂白空間に薄っすらとホログラフィ映像で現れたのはスピリットプレイヤー・ジャスティス様。


「何やオッサン、俺らの喧嘩に首突っ込んでんじゃねぇやボケェ!!」

「白けさせんなやホンマ殺すぞ!!?」


 怖えぇ……、血の気の多い二人の喧嘩は食わないどころか食われるような修羅の始末。これにはスピリットプレイヤーとて収まりが付かないかと思いきや。


『喧嘩、即ち己の正義をぶつける勝負なり。だがしかしここはオーブを授ける為の聖地。喧嘩なら私が用意した()()()()()()で思う存分行うがいい!!』


「「はぁ?? 一体何のはな――うぉぉおおあああ??!!」」


 剣と龍牙は取っ組み合いの最中で有無も言わさず再転送された。しかし喧嘩を止めに入らないという辺りは寛大なんだか、無理やり過ぎるのか分かりませんなジャスティス様!


『あの二人が血の気が多いのは、余程ぶつけたい信念がある事くらい私も理解している。だが私のオーブを授けるのはゲームで決まる。騎士と忍者、どちらがその信念に勝るのか――!』


 そう言われたら益々ジャスティス様が分からなくなっちゃうよ!


 ▶▶▶ NEXT▽


 ――さぁ果たして剣と龍牙は一体何処へ飛ばされたんでしょうか? まずは桐山剣。


「――ッッッは、熱ぁぁぁあああああ!!!!!」


 突然何を叫ぶかと私周りを見渡せば熱ッッ!!? 上は大火事、下も大火事。更には火球に溶岩まで揃った灼熱地獄セット(非売品)の炎天下フィールド! 冬なら嬉しいけど……それでも一分も持たませんッ! 龍牙の所へ行こーっと!!



 ▶▶▶ NEXT▽


「ジジイの足つぼマッサージじゃねぇんだよ……」


 足つぼ、ってアンタ! 上下左右針ばっかで足乗っけたらそのまま突き通しちゃいますよ!?

 それほど鋭利で観てる我々でも背筋が凍るような針山地獄。先端恐怖症はお控え下さい。


 え、ちょっとお待ち? と言う事は二人共別の空間に飛ばされたという事ですか!? そもそもフィールド全体はどうなってるんでしょう?




 ――ありゃりゃ!!? 海に砂漠に、森に氷山に真空間に……一つの空間に連動されるのは全く地形の仕組みと一致しない地理の集合体。更に地形は違えど必ず用意されるゲートの扉。こりゃどうなってんだろ??


 と、その全貌がギャラリーにて用意されているモニターにて明らかにされ、それを傍観していたシャッフルオールスターズ、倭刀が先立ってそのフィールドを評した。



「……何やねんあの、()()()()()()()は――!??」



 オーブ争奪ビッグゲーム・2nd STAGE(セカンドステージ)にて用意されたのは外面が虹色の幕で覆われた正方形の結晶異次元空間! しかしてその実態はジャスティス様!?



「これぞゲーム戦士の正義を示す究極の戦場空間! 様々な幻想空間の中で戦う意志を示した時、真のフィールドが明らかになる最後の試練の場!!

 ――『DEFERENCE(ディフェレンス)DATA(データ)DUEL(デュエル)DUNGEON(ダンジョン)』、略して【4・D】!!!!」



 さぁこれからスピリットプレイヤーが与えられた最後の試練、『4・D』を舞台にいよいよ剣と龍牙の真剣勝負が始まる!!

 二つ目のオーブに司りし【正義】を示すのは果たして誰だ!?


 この続きはまた次回、一度この場を下がって再び申し上げる事にしましょう! 本日のゲーム、これまでッッ!!



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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