表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
2ndSTAGE―リアル&VR・2つの世界に揺らぐ魂!!―
108/468

【GAME15-5】ツールカード・コンバイン!!

――TIPS――

アメイジングカードは発動するだけでなく、カードの組み合わせによっては【進化】【融合】【超越必殺技】と更鳴るギミック・シークエンスが存在する。


そして今回のこのゲームで、新たなシークエンスが明らかになります!!

 

 ――レミ&穂香、ちょっとしたミスから一触即発サザンクロスに見つかって、あっという間にワードパネルの争奪戦に持ち込まれた!


 現在二人が手に入れたパネルは4つ。残り6つのパネルは何処かとマップを眺めてみれば、マーキングされたパネルが彼女らの元へとやってくる。即ちワードパネルを強奪したサザンクロスしたっぱが増援を図った訳だ。


 カモがネギ背負って、もとい()()()()()()()()()()やって来たよ! ……ちょっと言い過ぎかな?


「いいえ、管理人のルービンさんを閉じ込めたサザンクロスなどアホ呼ばわりで十分です! レミさん気を引き締めて戦いましょう!」

「オッケー! コントロールパネルの護衛はあたしと《エンペラーイカ》にまっかせなさーい!!」


 パズルファクトリーの要・コントロールタワーを死守せんと大いに張り切るレミとユニットの《エンペラーイカ》。御主人とイカとでギュッと堅い握手、いや()()()を交わす。


 そして先陣に立つのは穂香お姉ちゃん。手札を引いて即座に確認するや否や、直ぐ様そのカードをスキャンする。


『ユニットカード、【ブルーバード】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈ユニットカード〉

【ブルーバード】EG:①

 AP:100 DP:100 AS:5

 属性 緑 ユニット/バード


 ・効果:[フライヤー]

 ①このカードを攻撃する代わりにE

 Gを②加えることが出来る。

 ◎――――――――――――――――――◎


 修羅と化した工場エリアに羽ばたいた青い鳥、メーテルリンクの童話にも伝えられている通り、青い鳥は幸せを導いてくれる蒼き翼。

 そしてこの《ブルーバード》もまた穂香を親愛なる友の元へと導いた幸を与えし青い鳥! 今ここに再び降り立った!!


「おー☆ 穂香ちゃんの青い小鳥ちゃん、お久しぶり〜!」

「《ブルーバード》は私にとっても大事な()()のようなものです。これを出したからには、絶対に負けません!!」


 穂香姉ちゃんも大いに張り切る、本気と書いて“マジ”になった彼女を雑兵如きが止められることなし!

 気合も覚悟も上等な二人にしたっぱ流星群、人海戦術の如く大人数で攻めてきた!!


「――おいでませ、《オーク・インカネーション》!!」


 ◎――――――――――――――――――◎

 <ユニットカード>

【オーク・インカネーション】EG:⑤

 AP:? DP:? AS:15

 属性 緑 ユニット/エレメンタル

 ・効果:このカードのAP/DPは

 自分の手札の枚数×100として計算する。

 ◎――――――――――――――――――◎


 出ました来ました穂香のエースカード、大樹の化身 《オーク・インカネーション》!! 手札の数だけ攻守変動する無限大のパワーユニット、現在穂香の手札は6枚、よってAP・DP共に600のビッグスケールだ!!


「ゲッ!? 木のバケモンに大王イカかよ!!?」

「バカ怯むな、特攻してでもワードパネルを奪い取るんだ!!」


 2体の大型ユニットに怖じけ付く者もいれば、ヤケクソに突っ込む者もいる。肉体・精神、二つの意味で悪党風情な奴等をダメージしていく。


「マジェスティック必殺技・『エレメントマジック』!!!」


 穂香が戦闘前から携えていたカスタム・ツール《マジェスティック》の杖で飛び出す火球、広範囲に渡って敵を吹っ飛ばしてはまた火を放つ。

 《ブルーバード》のEG供給効果によって、途切れ無い連続した必殺技を繰り出せるようになっている。


 これではレミの活躍する場は無し、イカを出しただけかと思うが決してそうでは無かった。


「バカめ、イカの隙間ががら空きだぞお嬢ちゃん!!」


 《エンペラーイカ》のゲソの隙間を潜ってコントロールタワーの懐にたどり着いたしたっぱ、敵陣捕ったりと気が緩んだが最期、



 ――KABOOOOOM(ドカーーーン)!!!!



「ブムゥォォオオオオ!!!?」


 〔サザンクロスしたっぱ HP0 KNOCKOUT!〕


 地面を踏みしめた瞬間に炸裂した大爆発、その痕跡がクレーターのように窪んで無茶したしたっぱの残骸がコロリ。この爆破の仕方は……地雷か!


「ピンポーン♪ あたしの調合印のトラップカード《ステルスマイン》! 意地でもこのタワーを通らせないわよ! べ〜〜だ!!」


 ◎――――――――――――――――――◎

 <ユニットカード>

【ステルスマイン】EG:⑤

 属性:赤

 ・効果:[トラップ・フィールド接触](発動後、そのカードの起動条件が満たした時に効果が発動される)

 ①仕掛けたフィールドにプレイヤーか

 ユニットが触れたとき、その対象に

 700のダメージを与える。

 ◎――――――――――――――――――◎


 レミの調合術は薬も七つ道具も地雷だってお手の物。素材が揃えば何でも作れるのが彼女の長所、本音を言うなら穂香にもこれに頼ってほしいと願うレミなのであった。


「穂香ちゃん! したっぱから3つ、ワードパネルを取り戻したよ!!」

「流石ですレミさん!」


 倒したしたっぱからワードパネルを回収したレミ、そのパネルには続いて【N】【M】【P】の文字が追加されて残り3つ。

 ヒントは『ひらけゴマ』と書かれた答えのワード、ここまでくれば読者の皆様も分かってきた頃では無いでしょうか?


「でもあと3つ並べないと答え分からないよ〜」


 レミも穂香も頭を悩ます所、とここで、このゲームウォーリアーではお馴染みの【都合良い展開】のお目見えだ。



「――――探しているのはこのパネルの事か〜い? 小娘ども」


 そこに現れたのは3つのパネルを片手に見せびらかすのはビキニアーマーで露出度多めのでしゃばり悪女、サザンクロスの部下の一人『イプシロンのジーナ』であった!!



「貴方がこのパズルファクトリーを襲った幹部ですか!?」

「襲っただなんて人聞き悪いわね! あたいはね、このエリアのゲームをもっと派手にさせたいだけなの!

 勝った負けただけでは済まない刺激的なものにするためにね!! ――例えば、生死を分けた()()()()()みたいに!」


「「!!?」」


 この時ベールに隠されたサザンクロスの真意が、幹部自らの口から零れ落ちたのを二人はしかと聞き留めた。でしゃばりと言うか親切と見せかけた敵側のお節介というか。お陰で真相に一歩近づけた。


「貴方はゲームで人を傷付ける為にこんな事を……?!」

「ゲームってそんなものじゃないの? 勝者は讃えられ、敗者は惨めに傷付くだけ。何を当たり前の事を」


「いーかげんにしなさいよアンタ!! ふざけた事ばっか言っちゃって、あたし達にボコボコにされる前にその発言取り消しなさいよ!!!」

 ジーナの理不尽な発言に怒り心頭のレミ。それでも彼女は平然と構えた。



「ボコボコにされるのは果たしてどっちかしら? ――お前たち、例の物を!!」

「「ハッ!!」」


 するとジーナの隣にいた従者らしきしたっぱ二人は同時にカードをスキャンした。


『カスタム・ツールカード、【テトラウェポン・α(アルファ)】!!』

『カスタム・ツールカード、【テトラウェポン・β(ベータ)】!!』


 従者が発動したカードは武器と言うには形が不格好のパーツらしきツールカード。もちろんそれだけ出して終わりではなかった!


「そして仕上げはあ・た・い♫」

 ケバい姉ちゃんが悩殺ポーズをオプションにカードスキャン。


『カスタム・ツールカード、【テトラウェポン・γ(ガンマ)】!!』



 三つのトライアングルで揃ったテトラウェポンなる武器パーツ。一体何をするのでしょうか?


「こうするのよ!! テトラウェポン、【コンバイン】!!!」


 ジーナが詠唱したその時、三つのテトラウェポンが宙に舞い、各々のパーツが分離したかと思いきや磁石のように連結して()()しはじめた!


 まるで合体ロボのシークエンスでも見てるような超電磁の連結作業。段々とこれが形となって、カタパルト型のキャノン砲へと姿を変えた!!



「テトラウェポン必殺武器・【テトライドキャノン】合体完了!!!」


 三つのパーツ武器が連結させることによって、赤青黄の三色が交わった合体武器になるとは、アメイジングカードの真髄が垣間見えたようなこの瞬間。



「……結局『アメイジング』って何がしたいのかしら?」

「さぁ……?」


 レミも穂香も呆れかえるほどに魅せつけられた《テトライドキャノン》なる合体武器、これが味方側なら格好良く見えるが、敵側となると色んな意味で恐ろしい兵器への印象が変わる。



 果たしてその武器の威力は如何なるものなのでしょうか!? 本日のゲーム、これまでッッ!!



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ