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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
2ndSTAGE―リアル&VR・2つの世界に揺らぐ魂!!―
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【GAME15-4】一触即発!ワードパネル争奪戦!!

 

 ――パズルファクトリーの管理人NPC、ルービンさんにサザンクロスの企みを教えてもらった穂香。

 いざいかん敵の企みを阻止すべく、コントロールタワーのパスワードとなる残り9つのワードパネルを回収しようと敵陣潜んで突き進もうとするが……



「サザンクロスに見つかっちゃったんですかレミさん!?」

『そうなのよ〜穂香ちゃん助けて〜!!』



 何とコントロールタワーで待機していたレミが、事もあろうにサザンクロスに捕まっちゃったんだからさぁ大変! 何だってこんな事になっちゃったのよと問うならば、穂香がルービンさんと会話した辺り約3分前まで(さかのぼ)ってみよう。


 ▶▶▶ PLAY BACK▽


 ワードパネル回収に出かけた穂香を見送って、ただ一人ポツンと透明の羽衣 《スケルトンベール》を覆ってタワーの前に待ちぼうけのレミ。

 待ってるだけなら良いものの、互いに透明ベールを覆っちゃいるが、敵はゾロゾロ、目はジロジロ見ているのだからどうも気持ちは落ち着かない。


「うーん……こういう時って勝手な行動しちゃいけないって分かってるんだけども、穂香ちゃんだけ背負い込むのはあたしの性分に関わるわ。やっぱりあたしも探さなくちゃ!」


 ここで女が廃ると衝動に駆られたレミは、タワー周辺チョロチョロ見渡して穂香のフォローに回ろうとした。

 そしてタワーから5メートル離れた地べたに見つけた2個目のワードパネル。出来ればタワーから離れずに回収したいレミは、


「こういう時のアメイジングカードよね!」

 と、手札を構えてカードスキャン!


『ツールカード、【ステューパーハンド】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 <ツール・カード>

【ステューパーハンド】EG:③

 属性:無


 ・効果:フィールド上の相手のEG③以下の

 ユニットまたはツールカードを選んで

 コントロールを得る。

 ◎――――――――――――――――――◎


 これはインカム湖にて調合の壷ゲットにも使われたマジックハンド。レミさんマジックハンド好きだねぇ〜!


「だって色々アイテムとか取るのに便利なんだもん! ワードパネルもいただき〜☆」


 と《ステューパーハンド》の骨組みをビヨーンと伸ばして5メートル、長い手を伸ばしてワードパネルをキャッチ。これには如意棒もタジタジ。

 だがしかし、こんな修羅場で派手な行動はリスクを伴う。長く伸ばしたハンドに気付いたしたっぱが一人。



「んぁ? 何かマジックハンドみたいなのが何かを取ってんべ?」

「……あ! ありゃコントロールタワーのワードパネルじゃねぇか! 誰かがコソコソとネコババしてやんな!?」


 と一人が気付けばネズミ講式にゾロゾロと気づいて、気がつけばしたっぱ数十名がコントロールタワーの周囲をシラミ潰しに探す始末。隠密に目立った行動は御法度である理由が、身を持って思い知ったレミでありました。



(ひいぃ……便利に頼って横着な事するんじゃ無かった〜!!)


 などと後悔しても時既に遅し。早くしたっぱがこの場から去ることを懇願するレミ。すると当然、山道の高い標高によって吹かれた突風がタワーの辺りに吹き荒れる。


 ――ビュゥゥゥウウウ!!!


 そして空中に何やら衣のようなものがヒラヒラと風に飛ばされ、突風収まり気がつけばタワーの入り口に()()()()()()の女の子が一人。


「……あれ、あたしの《スケルトンベール》が…………あ゛」


 さっきの突風で飛ばされたのはレミの透明衣スケルトンベール

 故にしたっぱや万人が肉眼で確認できるほどレミの姿が丸見え、したっぱ一同全員注目。


「――――――始めまして、レーミィで〜す♡♡」


 誤魔化しついでに愛想振りまくレミは急いでプレイギアで穂香に連絡し、現在に至る。



 ▶▶▶ NEXT▽


「お友達への()()は済んだかお嬢ちゃん?」

「泣く子も黙るサザンクロスの邪魔する奴は、女でも容赦はしねぇぜ」


 タワーを中心に360度したっぱに包囲されるレミ。逃げようとしても問屋が卸さない事態に、救いの声が届いた!



「お待ちなさい!!!」



 《スケルトンベール》をヒラリと振り払って、やって来ました新緑の魔導士! 突風で谷間もプルンプルンの巨乳魔法使い颯爽登場!!


「「ホンマやマジでおっぱいデケェわ」」


「なんて紹介をさせるんですか!!!!」


 失礼しました。とまぁ緑ベースの穂香が私の紹介で顔真っ赤の状態になりながらも、したっぱは得意気に挑発を仕掛ける。


「ヘッ! 女二人で乗り込むとは我々も舐められたもんだ。ならば話は早い、お前も持っているんだろ? このコントロールタワーを開くためのワードパネルを!」


「……持っています。1個だけ」


 穂香はしたっぱに【S】と書かれた1個のワードパネルを証明した。


「だったら取引だ。お前の持ってるワードパネルとトロそうな学者のお友達と交換だ。下手な事したらコイツの命はねぇぜ」


 互いにワードパネルを狙う者同士、命に関わる交渉に迫られた穂香。彼女の答えはどう返すか、我々も予測したが意外な展開となった。



「……お生憎ですが、私の親友は貴方達の交渉に差し出すには相応しくないかと思いますが」

「何!? テメェコイツを見捨てるってのか!?」


「いいえ。――レミさんは私が思う以上に強いですから!!」



 その場を欺き、今だと言わんばかりに眼を輝かせたのはレミの方だった!!


『ユニットカード、【エンペラーイカ】!!』


 修羅場に轟くスキャンアナウンス、その直後に晴天の空から真っ白な巨体が捨て身で落ちてきた!!


 ――――ドォォォオオオオン!!!!


 その白巨体の正体は三角頭に大砲口、そして八本の長いムチのような()()。そうあのインカム湖で大暴れしたヌシ、大王イカの《エンペラーイカ》だ!!


 ◎――――――――――――――――――◎

 <ユニットカード>

【エンペラーイカ】EG:⑦

 AP:300 DP:900 AS:20

 属性 青 ユニット/イカ

 ・能力:発動コストとしてEGを③支払うことで

 敵一体を[ブラインド]状態にさせる。

 ◎――――――――――――――――――◎


 確かあのイカはレミの雷にやって()()()()()にされた筈。きっとあの後イカはカードになって、レミの味方になったんでしょうな。もしくは食われたくなかった為か。



「さぁイカちゃん! この悪い人たちをビシバシやっつけちゃって!!」

「ブシャアアアアアアア!!」


「「「わ゛ーーーーー!!!!」」」


 ――しなる白波の吸盤付きムチゲソ!! 長いリーチと反動でしたっぱ共を一網打尽。さらには大砲の口からイカスミ吐いて敵さん顔も何もかも黒ずくめ。なんの因果かレミのエースカードとなった《エンペラーイカ》大活躍!!


「……あっ、ワードパネル!」


 咄嗟に穂香もしたっぱから落としこぼしたワードパネルを収拾。レミのパネルも含めて現在【S】【O】【E】【E】の4つのパネルを回収した。

 そして穂香はインストールしたパネルのマーキングマップを開くとこれまた一驚した。


「ワードパネルが……こっちに()()()()()()!?」


 残り6つのパネルが穂香達の元へ向かっている。そんなバカな、パネルが足生えて歩くわけじゃなし。とすれば考えられるのはただ一つ。


「サザンクロスの誰かが既にパネルを手に入れている! これは戦闘は避けて通れませんね……レミさん!!」

「分かってる! ワードパネル争奪戦、受けてたとうじゃないの!!!」


 レミと穂香互いに決意を固めて、おっ始まったぞワードパネル争奪戦!! なるかサザンクロス全撃破! 本日のゲーム、これまでッッ!!


 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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