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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
2ndSTAGE―リアル&VR・2つの世界に揺らぐ魂!!―
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【GAME15-2】謎解き大作戦!パズルファクトリー捜査網!!

――TIPS――

ゲームワールドの各エリア、及び各地域において目には見えない通路や謎解きによって出現する【隠し要素】が幅広く存在する。

そこには激レアカードのお宝や、別のエリアへ転送するワープホールなどワクワクするようなものばかり!


プレイヤー自身の捻りと知恵を働かせて、数多のフィールドの完全網羅を目指そう!!

 

 ――電脳山道・アスキーウェイを乗り越えてレミと穂香のWガールズ、やって来たのは工場地帯『パズルファクトリー』。


 そもそも何故山道の先に工場を作ったかというと、工場の近くにあるアスキーウェイ山道はパズルに必要なブロックのデータが取れるという鉱山の役割を果たし、その資源からパズルゲームを量産し我々の元に供給されると、こーゆー話なのです。


 ……まぁ今回の話とは全く関係ない話ですが。


 パズルファクトリーの無機質な工場棟には愛情溢れるゲームの筐体がコンベアーに乗られたり、倉庫で保管されたり。出来たパズルは真っ先にプレイヤーに提供する。工場とは『楽しさ』を量産するものだと諭す勢いの産業精神。

 ……しかしそんな工場に()()()()にも似た事件が起きてしまったのです。


「――レミさん隠れて、もう既に彼らがあちこちで見張ってます」

「『サザンクロス』!? ふぇえ〜完全に占領されてるじゃん!」


 入口手前の岩陰からそーっとレミが覗けば、工場エリアの周囲に黒ずくめのプレイヤー達、サザンクロスのしたっぱ連中だ。

 この状況を察するに、数日前から占領されたと推測されるこの工場エリア。一般プレイヤーの立ち入りを一切拒み、従業員らしきNPCも無し。一体何がしたくての暴挙なのでしょうか?


「乗り込みましょう!」

「ちょ、ちょっとダメだよ穂香ちゃん!! 敵の数も多いのに出歩いたら真っ先に見つかっちゃうわよ!」


 何しろ正面門から既に見張りのしたっぱが一人、入れば四方八方敵の眼ギロリ。捕まれば即アウトのメタルギ◯ソリッド状態である。


「それでも突き進む為の『アメイジング』ですよ! 大丈夫です、私に良い考えがありますから」

 自信有りげな穂香姉ちゃん。再び手札のカードをブレスにスキャンした。


『アクションカード、【催眠術】!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 <アクションカード>

【催眠術】EG:③

 属性:青

 ・効果:相手プレイヤーまたはユニットを

『眠り』状態にする。

 ◎――――――――――――――――――◎


「これで門番のしたっぱを眠らせて……!」


 魔法使い穂香の催眠術と言う名の子守唄。どうせなら直に寄り添って穂香の膝枕で眠りたい、と考えた読者の方は実家に帰ってお母さんにやって貰いなさい。


「むにゃ、メガ◯ン3のレベル上げで徹夜するんじゃ無かっZzz……」


 それって作者がやってたゲームじゃないすか。ともかくしたっぱを眠らせたが良いが、中に入るのにはもうちょっと捻りが必要だ。


「こんな時にはこれですよ!」


『カスタム・ツールカード、【スケルトンベール】二重発動(ダブルアクティベイト)!!』


 ◎――――――――――――――――――◎

 <カスタムツールカード>

【スケルトンベール】EG:③

 属性:青 装備:プレイヤー/ユニット


 ・効果:装備する時、その対象は

 永続的に『透明』効果を得る。

 ※『透明』状態になると敵からは

 姿が見えなくなる。

 ◎――――――――――――――――――◎


 2枚連続で発動したのは薄っぺらいラップのような羽衣、これを穂香が毛布感覚で身体に覆うと……


「あ! 身体が消えて無くなってる!!」


 消えたと言うよりは『見えなくなった』。この透明マントで敵の眼を欺いて工場に乗り込もうという魂胆か。


「レミさんも着てくださいな!」

「う、うん!」


(何かあたし以上に便利なカード持ってるな穂香ちゃん……やっぱり調合カードは要らないのかな……)

 これには若干ヘコんだレミ。音も立てずに二人は工場エリアへ。


 ▶▶▶ NEXT▽


 ――恐るべし《スケルトンベール》、したっぱ数十人が見張っているエリアの隙を潜ってどんどん工場の奥地まで突き進むレミと穂香!


 ……え、私は見えてるのかって? そりゃもう私は語り部兼ナビゲーターですから、俯瞰の景色に入れ込んだ妙な違和感で彼女の動きが分かります。

 ほら、各エリアのゲームデータが蓄積されているコントロールタワー手前に彼女らが……


「その()の工場よ、あたしたちが居るのは」


 …………失礼しました。


「どうしてコントロールタワーに向かったの穂香ちゃん?」

「この前槍一郎さんにサザンクロスとの共謀レースの話を聞かされたときに、敵の本元がレースエリアのコントロールタワーを乗っ取って妨害したって聞いたので、恐らくそこを叩けば……!」

「なる程、じゃ早速行きましょうよ!」


 ところが話は進めど思うように先が進めないのが世の常。肝心のコントロールタワーの入口は鍵がかかって開かない。


「鍵かかってんのかな?」

「どうやら、横のセキュリティロックを解除しないといけませんね」


 と自動ロックの扉の横には一風変わった錠前、パスワード入力型でなく1()0()()()()()が。そして……


「――【ひらけゴマ】……??」


 窪みの上に何やらヒントのような文が。それ以前に窪みが何を意味するのかちんぷんかんぷんである。


「……この窪みさ、クロスワードみたいに文字が書かれたパネルみたいなのをハメるんじゃない?」


 レミの呟きに穂香はもしやと思ったか、パネルらしきものが無いかと辺りを見回す。


「あ、もしかしてアレじゃないですか!?」


 穂香は指差す10メートル先に落ちていたパネルを見つけた。それを革切りに見通しの良い工場には同じようなパネルがあちこち落ちているのを確認した。


「私が拾ってきます。おそらく全部で10個、このエリアに落ちてるかと。レミさんはそこで待っててください!」


「分かった。気をつけてね穂香ちゃん!」


 ――早速穂香は手前10メートルのパネルを手に取り確認する。


(……パネルに書かれているのは【S】。やはり、10個のパネルワードを組み合わせてコントロールタワーのロックを解除する仕組みなのですね)


 残り9個のパネルのワードが明かされる時、正解が導かれるのでしょうか。我々にもゾクゾクと緊張感が出てくる中……



「――――誰だそこに居るのは!!?」


(!!!?)



 《スケルトンベール》を装備して透明状態の筈の穂香を明らかに察し呼ぶような声が、彼女の戦慄を迸らせた!


 まさか見つかってしまったのか? そしてその声の主は誰か!? あぁ〜良い所で御時間です!! 本日のゲーム、これまでッッ!!


 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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