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【GAMEWORLD ONLINE】真・極限遊戯戦記 ゲームウォーリアー ~ULTIMATE SOUL OF ACE〜  作者:
2ndSTAGE―リアル&VR・2つの世界に揺らぐ魂!!―
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【GAME15-1】レミ&穂香・相性未知の二人!!

――城を巡ってのフェイク合戦、如何だったでしょうか?

剣の遊び相手になっちゃった服部のあんちゃん、可哀想に!

……ところで、シャッフルオールスターズは7人。前回城に突入したのは四人で、残りの三人はどうしたのでしょうか?


豪樹さんは相変わらずゲームジムの仕事、となれば残りはレミと穂香のWガールズ。

そう今回のゲームは、この二人で展開する甘酸っぱくも微笑ましい百合ゲームストーリーご覧あれ!


それではご唱和下さい、『オープン・ザ・ゲート』!!!


▶▶▶ NOW LORDING...CONNECT!▽

 

 ――そうと決まれば、今回主役の二人を探して尋ねて三千里……いやそこまでは探さないけども。

 大阪には居なかった、という事は恐らくゲームワールドだろう。一体どこかしら……あ、居た!


 方向は北北東、アーケードタウンと新たなエリアを繋ぐ山道『アスキーウェイ』にて遊歩するプレイヤー二名!! 学者姿のアバター・レミと、巨乳魔法使いの穂香!



「なんかまた私のおっぱいの事噂してるような……」

「えぇ? この山道に誰か居るの――――って、何だMr.G(ミスター・ジー)のおじちゃんじゃん!」


 そうです、シルクハットを横著に被った私がMr.Gですぅ☆ ――しかし珍しいですねゲーム・ウォーリアーじゃ初めてじゃないですか? レミほのコンビなんて。


「いやぁちょっと成り行きで、ね」


倭刀(やまと)や剣さん達がクエストやってる間に私達も何かゲームをやって、レミさんと成果を出そうと思いまして」

「もちろん剣くんに除け者扱いとかされてないからね!!」


 人一倍仲間思いの剣さんはそんな事しませんよ。おそらくクエストが四人制限であった故に話し合ってあの構成になったんでしょう。


 ところでこの山道、このまま登り降って進むと()()()()()()()()なるエリアに進むのですが、そこで何をするんで?


「実は……(ちまた)で騒がれている『サザンクロス』という集団がゲームワールドの占領情報が掲示板で出てまして……」

「そのエリアの一つがこの先の【パズルファクトリー ―PUZZLE FACTORY―】なの! 昔から馴染みあるエリアだから、あたしたち二人で止めようって思って!」



 ――ゲームワールドの最先端パズル工場エリア【パズルファクトリー】!!


 広大なる電脳世界のみならず、現実世界で生産されているパズル・謎解きは全て最先端電子回路の頭脳によって生み出され、それらの量産・制作を伴っているのがこの無機質かつ大容量な工場エリア。

 未来ある天才頭脳と閃きを持つプレイヤーを育む文明開化、ゲームの産業革命だ!!


 そんなパズルの工場、かつてレミは一年前に剣たちと出会う前からのヘビーユーザーであり、いじめで独りぼっちだった彼女の寂しさをこのパズルゲームで埋め込んでいた。


 そして剣とみのりに出会い、この工場の名物ゲーム『テトリス』で【殿堂入りプレイヤー】というゲームワールドに名を刻む名誉も与えられた。彼女にとって無機質な工場は暖かな思い出詰まった大事な場所なのだ。



「まさかレミさんがあの『テトリス』の殿堂入りプレイヤーだっただなんて、驚きましたよ!」

「いや〜あの時はテトリスばっかやってたから出来ただけだよ。でもあそこで剣くんやみのりちゃんと初めて仲良くなった大切な所なの。何としてでも守らなくちゃ! それに強い穂香ちゃんも居るし〜♪」


 レミは穂香の腕を抱きしめ、寄り添いむぎゅ〜で仲良しを我々に魅せつけた。


 ▶▶▶ NEXT▽


 ――さてアスキーウェイ道中、このまま何もせずにパズルファクトリーへ一直線かと思いきや、決してそうではない。


「あ、木の実みーっけ!」


 レミが指差す先は高い木々に生っている色とりどりの木の実。これをレミは取りたいが、余りに高すぎて手には届かない。


「私に任せて下さい!」


 と名乗り出た穂香が右腕のブレスを作動して、デッキケースからアメイジングカードをスキャンする!


『カスタム・ツールカード、【マジェスティック】!!』


 魔法使いには杖が要る。カスタム・ツールのマジェスティックを出した穂香は実のある木目掛けて魔力弾を放つ。


「えいっ!!」


 ――ドンッ!!


 多少加減した魔力弾、木の実の枝が大いに揺らいでその衝撃で実が数個ほど上から落ちてきた。

 それをレミが拾った途端、木の実は実体から()()()に変わり、調合や何かの材料に使うための【素材カード】へと変わった。


 ◎――――――――――――――――――◎

 〈素材カード〉

【マーブルポップの実】


 ・鮮やかな色彩で彩った木の実。

 食用では無いが調合の際には際立った

 艶のカラーを作り出すペンキの役割を果たす。

 ※素材カードは決闘では使えません。

 ◎――――――――――――――――――◎


「レミさんはこの素材カードを『調合の壷』に混ぜてカードを作るんですよね?」

「そう! これを【アメイジング調合術】を使ってシェイクする事で便利で強いカードが作り出せるの。みのりちゃんにも何枚か作ったんだ!」


 因みに前回のツヨシ城にて、剣が起死回生で城の脱出に使われたカギカードもレミの調合によって作られたもの。これがこんな形で役立つとはレミ自身も思っては見なかったでしょう。



「いっぱい素材が集まったら今度は穂香ちゃんにも造ってあげるね!」

「いえ、私は大丈夫ですよ! これはレミさんのものですから、気にせずに有効に使ってください」

「えーそれじゃ何か穂香ちゃんに悪いよー! 何造って欲しいのか言ってよ言ってよ〜!!」

「こんな私にレミさんへの大事なカードを安易に貰えませんよ」


 昔から穂香は義理堅く、物やお金の貸し借りは好まない性格。例え友人による好意でのカードの受け渡しでも理由無く奢られるのは、どうしても相手に悪いと思ってしまうのが穂香の欠点なのです。


 結局そんな穂香の遠慮に負けたレミは渡せずじまいに終わったが、逆にちょっとした野心が生まれた。



(穂香ちゃんっていつも遠慮ばかりしてるのよね……みのりちゃんからでもお菓子奢られるの躊躇う時があるし。むー、それでも大好きな穂香ちゃんに真心こもった調合カードを造ってあげるんだから!!!)


 ホントにシャッフルガールズは三人とも良い子ですな!


 しかし慣れない同士のコンビは外面が仲良く見えても、心の中は何処かチグハグしてしまうもの。

 恐らくこの互いの関係のもつれが、今回のゲームを激動させる事になるのでしょうが、それはまだ先のお話。


 目的地迫るパズルファクトリーへと、突撃する二人の前に立ちはだかるものは一体何で有りましょうか? この続きはまた次回のお楽しみに。――本日のゲーム、ここまでッッ!!


 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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