31.祝勝会
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ありがとうございます。
祝勝会を暁のドラゴン亭でやっている。
オードブルのようなものと酒が並ぶ。
火酒を煽っていると、
「舅と言ったな」
ラルフさんが近づいてきた。
「どうせ、そう呼んでもらうつもりで、リサをこの宿に入れたんでしょ?
少し早くなっただけです」
俺はチビリと飲む。
「まあ、そうだがな。
で、あの時言ったことは本当か?」
ニヤリと笑いながらラルフさんが近づいてきた。
酒臭い。
「ええ、ただの争いならば放置のつもりでした」
「そっちじゃない!
『俺の周りで守る者だと思っている女性を、彼女意思とは関係なく連れて行かせはしない!』っていうやつだよ」
「本当ですよ? でなければ、ここまで動いたりしません」
「そうか……。ありがとうな」
そう言うとラルフさんは酒を煽った。
「あんな体だっただろ? 儂はリサは死んでしまうんじゃないかと思っていたんだ。
いくら金があろうが、どうしようもないことはある。
それがどうだ! 今は元気で、男まで作ってしまった。
結婚する姿まで見られそうだ。
孫も……」
んー、酔ってるよね。
「まだ、成人していないとはいえ、いつでも既成事実は作っていいからな! 商人に仕立てるには、儂が若ければ若い方がいい! 我がペンドルト商会の後継ぎを頼んだぞ!
崩れるようにラルフさんはテーブルに突っ伏した。
「お父様がすみません」
リサさんがラルフさんの横に来た。
「いいや、まあ、娘が元気になったことが嬉しいんだろうね」
「それでぇ、既成事実って何ですかぁ?」
ありゃ?
もう一人酔ってる。
「既成事実って言えば、既にアセナちゃんが作ってるやつでしょう?」
グラスを持ってカミラさんがやってきた。
こいつもだ。
「我がか?」
「要は、アセナみたいに抱くってことだよ」
俺は言う。
「そういうことか。
リサなら別にいいぞ?
マルスの群れの一番は私だと決まっているし、リサは嫌いではない」
アセナが同意する。
「私はぁ?」
この人もか……。
「カミラもいいぞ」
なんか決められていく。
まあ、そのつもりだからいいんだけどね……。
でも、俺の意見が入らないのもちょっと……。
だれがやったのかはわからないが、部屋のベッドがくっついていた。
それも四つ。
風呂に入ろうと思ったら、既に三人が入っていた。
ん?
育ちそうな体と、育っているからだ、育ちきった体が並ぶ。
「うーん……」
俺は頭を掻く。
「私はみすぼらしいから……」
リサさんが胸を隠した。
「リサさんは将来に期待。
ホルスの乳を飲みましょう」
「本当に?」
「確定はできないけど、性徴補正はかかる。
カミラさん越え出来るかもよ?」
「それ言うなら、私が一番小っちゃくなるじゃない!」
「カミラさんは、一番バランスいいんじゃない?」
「そっ、そう?」
ちょっとうれしそう。
「我はどうなのだ?」
「ん? 綺麗だ」
「そっ、そうか……」
カミラさんと同じリアクションをして顔を赤くした。
風呂を出た時、
「アセナちゃんだけ呼び捨てでしょ? それは嫌なの」
「そうです。呼び捨てがいいです!」
カミラさんとリサさんの不満爆発。
「呼び捨てがいいのなら、呼べばいいじゃないか」
アセナが言う。
「別にいいけど……いいの?」
二人に聞くと、
「あのね『さん』って言われると、なんだか距離があるような気がする」
「そうです」
と肯定。
「じゃあ、カミラにリサだね」
「えっ、ええ……」
「はっ、はい」
呼んでみると二人の顔が赤くなるのがわかった。
「今後ともよろしく」
そのあと、嬉しそうに抱き付くと、四人で雑魚寝になる。
4で? 3もやったこと無いんだからできません。
とりあえず何もありませんでした。
読んでいただきありがとうございます。
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