膝から先の足のない子供もなんとか無事に成長してるぜ
さて、膝から先の足のない子供もなんとか無事に成長している。
体が大きくなって、足の長さが伸びるたびに少しずつ義足の長さも伸ばして釣り合いを取れるようにしている。
「かみたまー」
「おう、どうした?」
「おいおとってきたー」
「おお、芋をとってきてくれたのか、ありがとな」
「ありがとはぼくのほうなのー」
「そうか、お前さんはいい子だな」
「うんぼくかみたまみたいになりたいの」
「おう、頑張ればなれるぞ」
「うん、がんばるのー」
義足だとしゃがんだり座ったりするのは大変だし、高床式住居や果樹のはしごを登るのも難しい。
だからこの子ができることは他の子より少ない。
でも一生懸命に自分ができることを探してやってるし、母親も子供のサポートを一生懸命している。
「じゃあ、今日は粘土板に毒の草と薬の草の形を書いていくか」
子供は嬉しげにうなずく。
「うん、がんばるよー」
「じゃあ、これは毒で特徴は……」
「あい」
粘土に木の枝で毒草・薬草・食べると美味しい野草などの種類をわけて特徴を書き記す作業を一緒にやっていく。
俺がいる間は俺が説明してもいいが、俺がいなくなっても大丈夫なようにしたいしな。
「今はすぐに役に立たなくても、いずれこの粘土板が役に立つ時が来るからな」
「あい、かみたま」




