表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/30

登場人物紹介(第52話時点)

本編52話時点における登場人物まとめ

命と愉快な仲間たち


・八坂 命(東属性)

 女装の才能あふれる黒髪の乙女。1-F所属。魔力を摘出しないまま生活を送ると、身体に支障をきたすため、男性魔法使いが忌避される国に潜入することを余儀なくされた。少し腹黒い性格と母親から授かりし四十八の乙女技を武器に立ちまわっている。本人の魔法の腕前は微妙だが、担当教員のマグナ曰く、潜在魔力総量は最高クラスのブラック以上あるらしい。


・根木 茜(東属性)

 常に元気印のデコ娘であり、出番が少ない最古参ヒロイン。1-B所属。命がセントフィリア王国に行く際に遭遇した初めての魔法少女だが、命、根木、那須の三人娘のなかでは一番魔法の腕前が低く、命に心中でエールを送られている。友達至上主義を掲げており、友達と遊ぶことを何よりの楽しみとする生粋の遊び人である。友達を侮辱する人間は許さないが、喧嘩した相手とも友達になりたい、悩ましい思考の持ち主。


・那須 照子(東属性)

 セントフィリア王国への道中で、命が二番目に遭遇した魔法少女。1-F所属。小柄なおかっぱ少女で、その外見通り気弱だが、非常に好奇心が強い。変なことをするのが趣味だという彼女を、命は温かい目で見守っている。根木とアホの子ツートップを組んでおり、女子寮の同居人でもある。マグナには、命と並んで潜在能力を認められている。


------------------------------------------------

1-F女生徒


・イルゼ=ヴェローゼ(水属性)

 命と那須が所属する1-Fにおいて、西洋魔術師を取りまとめるリーダー的存在。空色の髪を後ろに流すデコ娘2号でもある。誰かにチヤホヤされたり、持て囃されることに喜びを見出す質であり、黒髪の乙女として注目を集める命が気に入らない。調子のってたら、マグナにはっ倒された。


紅花ホンファ(東属性)

 内部進学組の東洋魔術師の実力者。面倒見が良いタイプだが、親切が押し付けがましいので敬遠されがちな人種。お団子ヘアに語尾に「ヨ」をつける、典型的中華系キャラ。命と那須の前列に座っており、隣の小喬と合わせて、ひそかに中華組と呼ばれている。


チェン小喬チャオ(東属性)

 外部進学組のひよっこ東洋魔術師。不安そうな顔で女学院をうろついていたら、紅花の親切の押し売りにあった。その後あれよあれよといった具合に紅花と女子寮の同居人になり、友達になった。影で中華組と呼ばれていることは知っているが、小喬は紅花とは別の国籍の持ち主。でも今更言えない。


・ヴァイオリッヒ=シルスター(鉄属性)

 1-Fに所属する御三家の一人。命は不登校児だと思ったが、魔法少女の選抜合宿に参加している。4月半ばあたりに帰還予定だが、彼女を知る外部入学生はあまりいい顔をしていない。リッカにはバカ殿と評されており、鉄属性の錬金術士であることがわかっている。


------------------------------------------------

その他女生徒


・青菜 美春(東属性)

 根木の野菜フレンド三人目。1-B所属。根木の友達兼、1-Bにおける世話係である。フィロソフィア曰く、のっぺりとした顔で覚えにくい。


------------------------------------------------

ルバート一味


・ルバート=ピリカ(火属性/召喚属性)

 悪のカリスマを自称する猫目のショートヘア娘。1-Hの所属。老舗菓子屋『ルバート』の跡取り娘であり、意外と出自は悪くないが、生粋の商家の娘としてボッコボコにされてきたため、変なところで折り目正しい。本人は家業を継ぐ気はなくて、魔法少女に憧れている。五人の才媛に才能の差を見せつけられたことで、一度はその道から目を背けたが、命との出会いで再度奮起し始めた。


・ドドス=コメリカ(属性不明)

 ルバートの手下その一、愛称は『コメリン』。1-Fの所属。動きが鈍いため、他人にバカにされがち。自分のことをバカにせず、信頼してくれるルバートを尊敬しており、しょっちゅう彼女を褒め称えている。太っちょの身体つきに似合わず、手先が器用。


・クルト=クルリカ(風属性)

 ルバートの手下その二、愛称は『クル』。1-Cの所属。不健康そうな痩身であり、いつも気力に欠けているのが特徴。実は無気力を装った実力者なんてことはなく、普通に魔法の腕前も低い。ルバートと違い、いち早く自分に見切りをつけて、魔法少女に成りたいとは言わなくなった。そんな彼女の行く末をルバートは気にしている。


------------------------------------------------

フィロソフィア陣営


・フィロソフィア=フィフィー(風属性)

 1-Bに所属する御三家の一人。豪奢な金髪の髪を流す、生粋のヘタレタカビーお嬢様。プライドがアホほど高く、他人を野犬呼ばわりすることを趣味とする。認めた相手以外は名前で呼ばない。御三家の一角なのだが、北の大地で育った外部入学生である。入学当初、女学院まで命と空中レースを広げるも敗北を喫した。その後もかなり残念なお嬢様の立ち位置で生きている。最近のマイブームはベトナム料理。


・シャルロット=エメロット(属性不明)

 1-Bに所属するフィロソフィアの従者。銀髪ショートヘアで人形めいた美しさがある。本人に魔法を使う気はなく、お嬢様に大成してもらい、楽をするのが将来の夢。自称するだけあって有能な従者であり、頭が使えるだけでなく身体能力も高い。背後から滑空する獰猛なムササビを回し蹴りで鎮圧するほど。命の正体にも薄々感付きつつある。


・フィー(風属性)

 女子寮303号室のフィロソフィア・エメロット組の家猫。お嬢様がアウロイ高地で本気を出し、一週間に及ぶ仁義なき戦いをくりひろげて確保した。妖精猫(ケットシー)と呼ばれるセントフィリアの固有種であり、毛並みと瞳の色によっては百数十万円の価値がある。当初はフィロソフィア家の家計の足しにするつもりだったが、エメロットの温情により家猫になる。特技はフィロソフィアから魔力をかすめ取ること。

 

------------------------------------------------

五人の才媛


・ウルシ=リッカ(風属性)

 『翠の風見鶏』と呼ばれる、命の世代におけるトップ級魔法少女。1-E所属。身長170cmオーバー、癖毛の緑髪、ヤンキーといった不人気要素を詰め込んだ、ヒロインでもある。これでメガネをかければ役満がとれる。文学少女の一面もあり、お気に入りのカフェ・ボワソンでよく読書している。魔法少女の選抜合宿から落ちた際、左腕を骨折しており、それを隠していたが、命の説得に応じてギプスを巻いた。しかし、落ち着いたと思ったのも束の間、ローズとの戦いでPTSD(心的外傷後ストレス障害)であることが判明。人に向けて魔法を向けられない体質だった。命の正体を知る唯一の女生徒であり、秘密を共有する代わりに日本にいる妹の捜索を頼んでいる。


・桃色の暴君(属性不明)

 1-Aに所属する五人の才媛の一人だが、詳細は不明。魔法少女の選抜合宿に参加しており、4月なかばに帰還予定。ローズの台詞のなかにもその名前が見られる。


・灼熱の貴公子(火属性)

 1-Dに所属する五人の才媛の一人だが、詳細は不明。魔法少女の選抜合宿に参加しており、4月なかばに帰還予定。ルバート一味を一人で燃やし尽くす実力者である。その際には「燃ーえる女の大打撃」と鼻歌交じりに業火をぶっ放した。


・蒼き妖精猫(属性不明)

 1-Cに所属する五人の才媛の一人だが、詳細は不明。魔法少女の選抜合宿に参加しており、4月なかばに帰還予定。


・金色の聖母様(属性不明)

 1-Gに所属する五人の才媛の一人だが、詳細は不明。魔法少女の選抜合宿に参加しており、4月なかばに帰還予定。


------------------------------------------------

自警団


・オルテナ=シルフィード(属性不明)

 勝手に女学院の治安を守る組織の団長。女生徒からの信頼も厚く、生徒会長まで務める有能な女生徒だが、正義という言葉の信奉者であり、曲がったことが大嫌い。魔力値は現時点で最高クラスのプラチナ(ただし勉学の優秀さによる補正有り)を誇り、正規の魔法少女の枠に入るつもりである。その整った容姿と無自覚で歯の浮くような台詞を言うこともあり、その気がある女生徒からは絶大な人気も誇っている。最高学年の3年生のため、自分が卒業した後の女学院を不安に思っている。


・マイア=メイ(東属性)

 勝手に女学院の治安を守る組織の副団長。水晶を使った東洋魔術が得意であり、有事の際には自警団の部室から指示を飛ばすのがお仕事。眠たげなまぶたの持ち主で、できるならば楽な方向に流されたいタイプだが、オルテナ団長が目を光らせているため、意外と働く。生粋の甘味ジャンキーであり、暇さえあればお菓子を食べているが太らない体質。変人揃いの二年生のなかではまともな部類の生徒。


・ギャンブル狂いA/ギャンブル狂いB(火属性)

 命とフィロソフィアが空中レースを繰り広げた際、自警団の部室で賭け事に興じていた二人組。マイアと同じく二年生である。


・伝令ちゃん(召喚属性)

 自警団で一年間伝令の役目を務めることで、伝令することに喜びを覚え始めた子。伝令をする際の周囲に緊張が走る瞬間が堪らないらしい。「うむご苦労」や「大義であった」と褒めると満更でもない顔をする。二年生に上がったのだが、未だに誰かに伝令役を譲る気はないようだ。一度白馬にまたがって現れたが、あの馬は召喚魔法によるもの。


------------------------------------------------

教員関連


・白石 真帆(東属性)

 1-E担当の体育教員。関西弁にキツネ顔という胡散臭さの塊。マグナと同期でもあり、同じ体育教員という間柄それなりに仲が良い。マグナだけでなく、エリツキ―、ガンロックとも同期卒。


・菖蒲=ブラッサム

 カルチェット理事長付きの秘書。年齢は三十代前半だが、柔和な顔つきで年より若く見える。よくマグナの私室を掃除にしにくる。


・マグナ=リュカ

 1-F担当の体育教員。天下無敵の問題教師であり、二年間だけ魔法少女の四大組織のひとつ『法の薔薇園(ロウズガーデン)』に務めた経歴があるが、今は魔法が使えない。出戻りして恩師であるカルチェットに頼み込み、教員になった。そのような採用経緯があるため、教員側でも彼女を冷遇する人も多い。命の入学を認めるよう、理事長に説得した人物でもある。


・エリツキ―=シフォン(鉄属性)

 1-F副担当の実技教員。マグナの同期で有望視されながらも、魔法少女になれなかった過去があり、マグナを毛嫌いしている。当時魔法少女になれたのが三名のため『永遠の四位(エターナルフォース)』という不名誉な称号を持ち、当然本人もそのあだ名が嫌い。女生徒の前では規則に厳しい教員面をしているが、本人も昔はやんちゃしていた。ローズの剣を叩き切るなど、依然として魔法の腕前は高い。


・ガンロック=アンロップ(土属性)

 1-B副担当の歴史教員。エリツキーの昔からの親友でもある。常に「うひひ」と奇妙な笑い声を立てており、男性同士の「あーん」な秘密の蔵書を読むときに、「うひひ」が最高潮に達する。学生時代は『墓場の女王』の異名をとっていたが、エリツキーとリルレッドのおかげで今は丸くなった。祖母のガンロック=ノーテルスは、高名な物書きでもある。

 

・リルレッド=リルハ(水属性)

 1-B副担当の実技教員。三十路手前の行かず後家待ったなしの教員。姉御肌の持ち主であり、全方位の面倒見が良い。昔は問題教師の筆頭であったが、あまりに後輩が問題児なので、問題教師の筆頭の座は降りた。平教員だが上と下との板挟みに合うポジションであり、地味に大変。でもこの生活も嫌いではない。楽しいこととお酒が大好き。独り身で辛いときはよく後輩を引き連れて飲むが、ザルのため酔えない。なので、精神的に酔うことが特技である。


・カルチェット=マーサ

 セントフィリア女学院の母にして、二千人強の魔法少女の卵の指揮権をもつ理事長。命の母親である楓に頼まれて、命を秘密裏に女学院に迎え入れた人物である。おてんばな女生徒にしょっちゅう悩まされており、心労が絶えないが、彼女たちを娘と言って可愛がっている。今年の入学生は、五人の才媛と呼ばれる問題児がいる上、御三家の娘が同年に一同に集っている当たり年。更に秘密の女装乙女ありと、理事長の心労は続く。お茶目なおばあちゃんだが、水面下でなにやら動いている気配がある。


------------------------------------------------

保護者、その他大人


・八坂 楓

 セントフィリア女学院卒の元魔法少女。黒髪の乙女をマスターした豪の者だが、主婦業にはあまり精を出していない。上位1%以下しかなれない正規の魔法少女の資格を得るが、後の夫である邦中士郎がセントフィリアに上陸したことで事態は一変。彼を助けるため、楓は正規の魔法少女の資格を捨てて、恋をとることにした。愛する夫と息子がいるため、その選択を後悔したことはない。


・八坂 士郎

 魔法の才能がないのに、セントフィリアに上陸したことがある、空前絶後の馬鹿野郎。箒で空を飛ぶ楓を偶然見かけたことで一目惚れ。レーヴァテインより熱い恋心に突き動かされ、セントフィリア女学院を探す旅に出た。その際、進学した高校は初日で無断で辞めた。当初は一般人だったが、楓を探して世界を回るうちに一般人最強ランクまで強くなった。恋路を邪魔するのであれば、アウロイ高地の王者であるアウロイタイガーすら易易と斬り殺す。楓と帰国した後は、各所に頭を下げてから高卒認定試験を取得。神道大学を卒業して、宮司の資格を得ると同時に八坂家に婿入り。この時苗字が邦命から八坂になり、なくなった命の字は息子へ受け継がれた。若いころに無茶をした漬けがきて、身体にガタがきているが幸せ。


・ルバート=ヴィルカ

 菓子屋ルバートの女店主。客商売の商売人だけあって外面が良い。裏ではしっかりと従業員の手綱を握っており、娘をタダでこき使う、悪の熟女幹部でもある。王家御用達のブランド持ちのためか、王宮側の事情にも明るい。伝統あるお店を娘であるルバートには継いでもらいたいが、本人の意志も尊重したい。そんな複雑な親心。


・ディルティ=フロウ

 セントフィリアで一、二位を争う鍛冶屋、鍛冶屋ディルティの看板を背負う女職人。いかつい風貌で、気難しいと言われがちだが、意外と良い人。昔、アウロイタイガーに襲われているところを、セントフィリアに密入国した八坂士郎に救われた過去がある。野性味あふれる士郎に恋心を抱いたディルティであったが、恋は成就することなく、鍛冶屋を継いだ。未だに独り身である。


------------------------------------------------

その他セントフィリア名無し


・女生徒A/女生徒B

 1-E所属の二人組。入学初日に命が見せた乙女力の高さに感服し、命を尊敬する黒髪教徒。


・宿屋アミューゼ 受付嬢

 女子寮に入れない命が利用する宿泊施設の受付嬢。仕事中は口からマニュアル通りの言葉しか出てこないため、命は影でインコ嬢と呼んでいる。素の状態だと凄まじく口が悪い。中途半端に善人で困った命に気をかけることもあるが、あまりに面倒事だと業務外なので逃げる。


・演舞場 窓口嬢

 対魔法用レンガで組まれた施設の窓口嬢。女生徒が気持よく施設を使えるように常に心配りを怠らない。だが業務内容が暇なので、朝方には窓口でうとうとしている姿がよく目撃されている。


・事務室 窓口嬢

 白亜の城の一階にある事務室の窓口嬢。気が使えるタイプだが、気の使い方が明後日の方向を向いている。宿泊費の確保に困る命に、アウロイ高地でのナチュラルライフをおすすめする感性の持ち主。大学事務職員なので意外と高給取り。


・カフェ・ボワソン マスター

 食堂棟四階にある『カフェ・ボワソン』のマスター。評判の割に奥まった隠れ家的カフェであるのは、本人の商売っけが薄いため。性格はおおらかで、言葉少ないマスター気質。PTSDの療養のため中等部を離れ、高等部に来たリッカを何も言わずに受け入れた。


・カフェ・ボワソン ウェイトレス

 金髪碧眼の欧州人風ウェイトレス。ウェイトレス業はあまり得意でないが、ミスオーダーや割れた皿を隠す技に長けている。カフェ・ボワソンの勘定が合わないのは、大体彼女のせい。


------------------------------------------------

一般人


・横瀬 玖馬

 同中卒業の命の親友。反抗期真っ盛りで暴れまわっていたヤンキーだが、命に喧嘩を売ったのが運の尽き。一ヶ月に渡る闇討ちを受けた末に降伏し、不良から足を洗った。施設育ちという境遇もあり、彼がグレたのはその辺りの背景が関係がある。命からのスパルタ教育を受け、県下二番手校である松陽高校に進学し、着実にエリートヤンキーの道を進みつつある。頭に人工精霊の天使命を飼っている、ちょっと頭がおかしい人でもある。


・羽鳥 圭佑

 入学式に玖馬の横という縁で仲良くなった、バカ御曹司。第三中学の天使と呼ばれた命に興味を示していたが、玖馬から命の認識を改めるよう説得され、それに応じた。ただ最近はあれだけ可愛ければ男でもありなのでは、と玖馬に相談し、割りかしマジでぶっ飛ばされた。


------------------------------------------------

セントフィリア王族


・メルディア=セントフィリア

 THE王国の頂点の女王様。高貴な身分のため、肌を晒さない長袖のドレスに袖を通している。国一番の権力者だが、基本的には政治には関与しない。王国にある別の政治組織が上げた計画、法案などの最終承認者というポジション。ただし、いざとなれば突っ返せるので、基本メルディアの意向に沿わないものは上がらないという、ワールドイズマインなご婦人。


・レイア=セントフィリア(属性不明)

 メルディアの娘であり第一王女。昔の慣習に乗っ取り、16歳という節目に成人の儀式を行い、晴れて大人になった。王女としての教養を説かれているが、それよりも外が気になるお年ごろ。【変身(トランス)】という稀有な魔法が使えるが、本人の魔法の腕前が低いので使いどころは限定的。この魔法を用いて命に化けたこともあり、外見は意外と命に似ている。恐らくはローマの休日現象である。


・リディア=セントフィリア(属性不明)

 メルディアの娘であり第二王女。目の上のたんこぶである姉レイアが嫌い。女王メルディア同様に猫をかぶるのが得意。子は親を映す鏡である。


------------------------------------------------

王宮騎士団


・クトロワ=ロルル(属性不明)

 王宮騎士団の団長を務める魔法少女。まんまる瞳で幼い見た目だが、リルレッドと同期卒のため、三十路手前のアラサー。女王メルディアに仕える騎士だけあって、察しが良くて立ち回りが上手い。女王の前では良い顔をするが、仕事は基本的に部下に丸投げするタイプ。


・ハイルフォン=ローズ(地属性/風属性/火属性/水属性)

 アース・ウィンド・アンド・ファイアー(+ウォーター)まで兼ねる、掟破りの四属性持ちの魔法少女。御三家という出自とその異例の才能もあり、セントフィリア女学院小等部卒業とともに、王宮騎士団入りを確約された天才。つまり小卒魔法少女である。他人を見下して、低能と嘲るのが趣味。最低限の枠組みでは敬意を払うが、正直ほとんどの他人は下だと思っている。


・ヴィーノ=ワルウ(地属性)

 「さすが団長」というのがお仕事の魔法少女。脳内の大半はクトロワで占められている、クトロワの狂信者。行動原理もすべてクトロワが中心にあり、王宮騎士団内での好き嫌いの基準は、団長の役に立つか否かである。クトロワから離れたところでみると、無口で少し頭が弱い。


・ライラ=ヴォルフ(属性不明)

 王宮騎士団でクトロワの次に働かない人。クトロワに投げられた仕事を更に下へぶん投げるのがお仕事。狼っぽい見た目どおり気が強く、ジャイアニズムの継承者である。新入りの教育担当でもあり、アシュロンを捕まえてはよくからかっている。


・アシュロン=ヴェル(火属性)

 王宮騎士団の新入り。『魔法少女の狭き門』切ってのメガネキャラであり、この先メガネキャラが出ても第一人者の地位は揺るがないだろう。正規の魔法少女の割に実力が低いのは、親の七光りで王宮騎士団入りしたため。幸運なようで不幸な魔法少女。春祭りではレイア姫を取り戻す活躍を見せたが、誰の目にも止まらないし、裏の仕事なので査定には響かない。


------------------------------------------------

王国建設記の面々


・綺羅姫(東属性)

 本名不明。建国記に東洋魔術師をまとめあげた人物。リッシュが反乱を起こした際、彼を唆したのが綺羅姫というのが通説であり、傾国の姫君と呼ばれている。


・セレナ=セントフィリア(地属性/風属性/火属性/水属性)

 セントフィリア建国の第一人者。欧州中世での魔女狩りに追われて、魔法を使える者が迫害されない世界を追い求めた伝説の魔法少女。西洋魔術の基礎を築いたともいわれており、大規模質量転移魔法『魔法少女の狭き門』の開発者でもある。


・リッシュ=ウィーン(属性不明)

 セントフィリア最大の背信者の汚名を着る騎士。女性しか魔法を使えない世界で、唯一魔法が使える男性魔法使いだった。王国建国にあたり、セレナの右腕として働いていたが、ある日反旗を翻した。その試みも志半ばで終わり、最期はセレナに討ち取られた。綺羅姫にたぶらかされたという説が主流だが、史実上は今も謎に包まれている。命が辛い目にあうのは大体この人のせい。


・アウロイ=サンモニカ(地属性)

 自然豊かなセントフィリアの特色を利用し、国の周囲をぐるりと囲う"アウロイ高地"という名の自然の城壁を作り上げた。建築家でもあり、同じ立場にいたナタリーとは死ぬほど仲が悪い。リッシュが盟友戦争を仕掛けた際にはナタリーを殺しにいったが、返り討ちにあった。


・アネロイ=サンモニカ(風属性)

 建国記の魔法少女。ローズの発言からセレナに殺されたことがわかる。


・ナタリー=アーベントロート(地属性)

 国を覆う"ナタリー城壁"という第二の壁を作り上げた魔法少女。仲が悪いアウロイを討ち取ったが、その際に建築技術を書き溜めた資料はすべて失われた。宿敵に勝ちはしたものの、クリッグに脇を突かれてあえなく散った。アウロイとナタリーという建築スキル持ちの二人が後進を育てることなく逝去したことで、セントフィリアの街はほとんど改修で街を保っている。


・クリッグ=エドフェルト(地属性)

 クリッグ盆地、クリッグ耕地を築いた食の女神。同じ地属性の魔法少女ということもあり、しょっちゅうアウロイとナタリーの喧嘩に巻き込まれていた苦労人だが、ナタリーを討ち取った人物とも推測されている。偉大な豊穣神だが、その裏の顔は怖いのかもしれない。


・リプロン=アップルグリーン(水属性)

 国を二分する"リプロン川"を引いた魔法少女。リプロン川は、命が王都へ春祭りへ向かうときにゴンドラで経由した河川でもある。歴史のあちこちで、リプロンは人の言うことを聞かないと殴り書きがあり、相当自己中な魔法少女だったと考えられている。


------------------------------------------------

鐘鳴りの乙女


・カルチェット=カーチェ(属性不明)

 鐘鳴りの乙女の魔法少女。リッカの憧れの魔法少女でもあり、生ける伝説とも呼ばれている。


・マグリア=マグマハート(火属性)

 若手ナンバーワンの呼び声高き、ナチュラルボーン天才系魔法少女。春祭りの際には、マグリア空中ショーという単体イベントを組まれるぐらい人気が高い。たとえ数千体の【式紙】がいようが、上空から【火矢】を放って一網打尽にする実力者。モンスターファーム2で屈指の強さを誇る『マグマハート』を苗字に持つだけはある。決め台詞は「ばきゅーん」であり、本人は相当格好良いと思っている。


------------------------------------------------

法の薔薇園


・ガンツォ=キッド(属性不明)

 リッカとルバートが魔法少女談義をしていた際に名前が挙がった人物。リッカの吹き流しスタイルは、元を辿るとキッドに行き着く。


------------------------------------------------

しらは


・所属員不明

■セントフィリアにおける姓名の順番

 建国時にきちんとルールを制定しないまま、世界各国の魔法少女を受け入れたため、統一されていない。もう収集がつかないので、のんきな異国の島国では自由に名乗っている。何年か一度に統一する話が持ち上がるが、今にいたるまで本格的に動いたことはない。役所仕事しろ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ