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赤ダン携えし女傑  作者: TAK
赤ダンとの出逢い
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ダイエット失敗!?

宿舎の食堂で大盛の食事を平らげた自分にエイミーが何を言うのかアイナは緊張した。


「アイナ…、これだけの量を食べるなんて…、凄いわ~!流石ブリジット族の女性ね~!」


エイミーは大喰いのアイナを褒めちぎった。


「…ああ…、ありがとな…。(ブリジット族の女がうちみたいにみんな大喰いってわけじゃないけどな…)」


アイナは戸惑いながらも感謝した。



そして学務後のトレーニングルーム通いから一週間が経過した。いつも通り宿舎に戻ってきたアイナは自分の身体の変化を少なからず感じていた。


(あれから一週間…、初めはきつかったトレーニングも結構板についてきたし…。さて…、寮母のおばちゃんに自分の身体について聞いてみよっと…。)



アイナが一週間のダイエットの成果について聞く為、宿直室に向かうとそこには寮母がいた。


「どうしたの、アイナ?」

「おばちゃん…、うちの身体…、どうすか?痩せてませんか…?」


アイナは寮母に自分が痩せているかどうか尋ねた。寮母はアイナの身体を調べてみた


「う~ん…、痩せてないよ…。」


寮母はアイナの身体を見た結果を伝えた。


「!!…(ガーン…!効果ないのかよ…。まあ…、一週間くらいでそう効果出るわけじゃないのはわかったけどよ…。)」


寮母の答えにアイナは愕然としつつ、効果は一週間程度じゃ実感できないと感じた。


「…寧ろ…、()()()()()()()よ…。」

「!!…失礼しますっ!!」


寮母の更なる言葉にアイナは声を荒げて部屋を飛び出した。


(あら私…、何か悪い事言ったかしら…?褒めるつもりで『大きくなった』と言ったつもりなのに…。やはり…、()()()()()()()()()()()()()()()()を買いかねないわね…。)


寮母は『大きくなった』という言葉がアイナを傷つけたのではないかと考えた。



自室のベッドに仰向けになったアイナは物思いに耽っていた。


(…おばちゃんがうちの身体見て『大きくなった』って言ったけど…、それって…、ダイエット失敗って事なのかな…?明日メフレックスの姐ちゃんにでも聞いてみよう…。)


しかし、大きく傷ついた様子ではなかった。



一夜明け、朝食を摂った後、アカデミーに向かうアイナに寮母が声をかけた。


「アイナ、昨日はごめんね…。私…、あなたの気持ちを知らずにあんな事を…。」


寮母はアイナに昨日の自分の言葉を詫びた。


「いいすよ、おばちゃん。うち、気持ちの切り替え早いんで…。」


アイナは寮母に自分は気にしていない事を伝えた。


「そう…、良かった…。」


寮母は安堵した。


(こう言ったけど…、やっぱ不安だよ…。)


アイナは気にしていないように繕うも内心不安だった。



その日の学務を終えたアイナはAU会館のトレーニングルームのメフレックスの元を訪ねた。


「何々…?自分の身体が大きくなっていないかって…?」

「うん…、うち…、一週間身体鍛えてみて…、痩せたのかなって思ったんすが…、逆に『大きくなった』って言われたんすよ…。その『大きくなった』ってどういう意味なんすか…?」

「そうね…、わたしからしてみれば…」


アイナはメフレックスに昨日、寮母の『大きくなった』という意味について尋ねた。果たして、メフレックスはどう答えるのか…?

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― 新着の感想 ―
[一言] なるほど、どうりで既視感があると思ったら、さるフィットネス漫画のオマージュでしたかww 赤ダン何キロ持てる?ww
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