表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/239

23話 第一回イベント開始

10万PV突破してました!

『第一回イベント開始まであと30分――』


遂にイベント当日、大体のプレイヤーは街の入り口で待機していた


「準備バッチリ!頑張るぞー」


やっぱり沢山の人に見られているのだが頭の上にパラが乗っているからだろうか?


「1週間ぶりだなラビリル」

「あっ!アルテナさん、こんにちは!」


イベント開始までちょっとだけ時間があったので準備体操をしていたら1週間前に森で会ったアルテナさんが話しかけてきた


パラもアルテナさんにポヨンポヨン私の頭の上で飛んで挨拶していた


「パラも元気そうだな」

「あれ?他のパーティメンバーの人たちはどうしたんですか?」


見たところアルテナさんしかいない


「皆各自に行動しようと話し合ってな、今回のイベントはソロだ」

「私と同じですね」


アルテナさんの装備めっちゃカッコいいなぁ、鎧ピッカピカ


「そんなに鎧が気になるか?」

「カッコいいです!」

「そ、そうか…ちょっと照れるな」


ちょっとジロジロと鎧を見過ぎちゃったかも


「お互い上位に入れるよう頑張ろう」

「はい!」


私はアルテナさんと握手を交わしアルテナさんと別れた


「――っス!」


聞き覚えのある声が聞こえた


「この声は…カティアー!」

「あっ!ラビリルさん!こんにちはっス!」


キューブ状のカメラを前に話しているカティアがいた


「カティアもイベント参加?ってここにいるってことはそうだよね」

「そうっス!まだレベル3っスけどここでレベル上げまくるっス!」


確かに大量のゴブリンが現れるから相当レベル上げがしやすいのか


まだまだ普段の始まりの平原はいっぱいの人がいてあんまりレベル上げが出来ないもんね


「ラビリルさんは上位狙いっスか?」

「うん!限定アイテムが欲しくてね」


なんとかTOP10には入りたいね


「応援してるっス!」

「ありがと!じゃあ私はもうちょっと前の方に行くねー」


最後にフワフワと浮いているカメラに近づいて手を振ってから私はカティアと別れた


「うーん、ベルテは見当たらないなぁ」


まあこんなにも人がいたら見つからないかぁ


「おや、こんなところで会うなんて奇遇だね」

「アルマさん?なんでこんなところに?」


ベルテを探して歩いているとポーションの入っているであろう箱を持ったアルマさんがいた


「なんでこんなところに生産職がって?これを見れば分かるかい?」

「あっ…」


箱の正面に何かが書いてある


自作ポーション1本 50G


「何故かラビリル以外のお客様が僕のお店に来ないからポーションだけでも販売しようと思ってるんだけど未だに1本も売れないんだ」

「あー……うん」


"美味しいよ"とか"自慢の作品"とか"まとめ買いでお得"とかすっごい胡散臭いこと書いてあるんだもん


それにここにいる大半がレベル上げ兼お金集めなのに市販のより5倍も高いポーション買う人いないって…


いや美味しいとか本当なんだけどね、高い分効果も高いし妥当な値段どころか安いとも思うけどさぁ


「私が10本くらい買うよ…」

「本当?助かるよ、まとめ買いで350Gで良いよ」

「はい、お金」


まだまだポーションはアイテム欄に沢山あるだけど可哀想で…


「毎度ありー、じゃ僕はもうちょっと買ってくれる人がいないかそこら辺を歩いてるね」

「頑張って…」


私はしばらくアルマさんの売り込みを後ろから見ていた


さてさて買ってくれる人はいるのだろうか…


そして刻々とイベントの開始時間は迫ってきている


「あと5分か…」


最初から全力で行くか迷うなぁ


もちろん破壊モードのことだ


継続時間に関しても倒し続ければ大丈夫だけど問題はこのスキルを使うといろんな人たちにバレるということ


「んーまあどうせそのうちバレる事になるし良いか、私以外にもユニークスキル持ってる人いると思うし」


『開始まで残り5秒…4、3、2、1』

『だだ今より第一回イベント"ゴブリンの襲撃から街を守れ!"を開始します!』

『1時間の間ゴブリンの襲撃から街を守ってください!』


イベントが始まり沢山の人の歓声が聞こえてくる


ゴブリン Lv2

ゴブリン Lv1

ゴブリン Lv4


ゴブリンが現れ始める、そして数はどんどん増えていく


そして誰かが魔法を使ってゴブリンに当てた


それに続くように武器を持ったプレイヤーがゴブリンに向かって走り始める


「じゃあパラ…行ってこーい!」


頭の上にいるパラをがっしり掴み目の前に落とす


そして思いっきり蹴り飛ばした


「おー飛んでった飛んでった」


遥か彼方へと飛んでいくパラ


なんか周辺にいたプレイヤーが「仲間じゃねーのかよ?!」とでも言いたそうな顔してるけど気にしなーい気にしなーい


「さて、私もやっちゃおうかな…」


スーハーと深呼吸をした後に例の言葉を言った


「"破壊開始"」


ドクンッ


心臓が跳ねるかように身体が熱くなる


「アハッ!イイねぇ、この感じ…」


何かの異変を感じ取ったプレイヤーが私を見てくる、ああ、私に剣を構えると――


さらにグンと身体が軽くなった、無意識でも私に敵対したと判定されたから私のステータスが上がった


そして私より前にいたプレイヤーやゴブリンの動きが明らかに鈍くなっている


視線により問答無用で萎縮する無差別攻撃、それでさらにステータス上昇


「さあ、破壊を始めよう」

次回は明日のお昼12時です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 全力全開! [一言] 破壊ノ時間だ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ