215話 光る何か
感想や誤字脱字報告ありがとうございます!
「どうやったら倒せるの?!」
「せめてヒントをくれなのじゃ!」
散らしても散らしても復活しては突進してくるフェニックス
突進自体は避けられるけど熱波のせいか微妙にダメージを受けてジリジリとHPが減っていた
「《ウォーターボール》」
「《ウィンドカッター》」
「《ウォーターバレット》」
どうしようかと思っていると色んな方向から次々と魔法がフェニックスに向かって放たれていくのが見えた
「本物のラビリルだ!初めて見た」
「やっぱり突発的なイベントは基本ラビリルだよなぁ〜」
「平原近くにいて良かった!」
「イベント最終日にこんなサプライズいいんすか?!」
魔法は集まってくれた他のプレイヤーが放っていた、意外と魔法スキル手に入れた人多いんだね
「意外にも弓とか効いたりして」
「いや、いっそのことみんな武器投げちまえw」
「それだ!」
「行くぞみんなー!」
魔法が使えないプレイヤー達は各自持っている武器を適当に投げ始めた
フェニックスは魔法やら武器やらで拡散し続けて復活出来ていないみたい
「もしかしてこのまま倒せたり……」
「こんな物量で死んでは困るのじゃ!」
「ラビリル?貢献度の事忘れてない?私たちも何かしらしないと!」
確かにまだハンマーでぶっ叩くくらいしかやってないから貢献度も何もないけどいかんせんやることがない
キランッ
「ん?何か光った……?」
物量で押されて復活しきれないフェニックスを眺めていると何か光るものが見えた気がした
何かしらの武器が光ったのかも知れないけどちょっと見に行ってみよう
ジャンプじゃ届きそうにないから……そうだ!
「ねえ、スノピに頼みたいことがあるんだけど」
「なんかいい方法でも思いついたの?」
「光る何かが見えたからそれを見つけたくて槍で私を上まで飛ばしてよ」
「はあ?あの攻撃の中突っ込むの?死ぬよ?」
「ハンマーで弾くから多分大丈夫!」
「多分って……まあ良いけど、ハンマーごとラビリルを飛ばす方が大変な気がするような――」
文句を言いながらも渋々槍を構え始めるスノーピンク、頼んだら大体やってくれるよね
「行くよ?せーのっ」
「ほら、飛んでけー」
かなりの勢いでフェニックスの方向に飛ばされる
キランッ
「やっぱり何か光ってる、武器じゃないなにか」
なんとなく丸くて赤い石に見えた
私はハンマーで魔法やら武器やらを防ぐついでに砕いてみた
『レイドボスが真の姿に変化します』
次回は28日、お昼12時に投稿します




