214話 VSレイドボス1
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「……なんかノアの名前でた」
「レイドボス!」
「面白くなってきたー!」
フェニックスを追いかけるように私たちは山を全速力で降りていく
急いで追いかけてるから登る時にもあったしょぼい罠がなかなかうざくて厄介だった
「……火の海」
「平原が――」
「燃えてるね」
平原に到着すると他のプレイヤーが戦ったのか完全に焼け野原になっていた
そしていろんなアイテムが散らばっているのも見える
「既に犠牲者が!」
スキルオーブっぽいのも見えるけど取りに行ってたらフェニックスに攻撃されそう
よくよく考えたら飛んでる敵とかどうやって倒すの?
とか思っていたらフェニックスの方から攻撃しようと私たちの方に向かってきた
「うわ、こっちきた!」
「殴ったら熱いかな?」
「絶対火傷するからハンマーで我慢しときなさい!」
「残念」
殴ろうと思ったんだけどスノーピンクに止められたからやめてハンマーを手に取る
そして突進してくるフェニックスにハンマーを振り下ろした
「熱っ!あちちち!」
「何が起きたの?!」
振り下ろした瞬間にフェニックスは炎が周りに拡散するようにしていなくなった
「……上」
ノアが指を指す方向を見ると散らばった炎が一つに集まりフェニックスが出現した
「打撃効かない?」
「そうっぽいね」
ダメージも無さそうだしどうやったら倒せるんだろう……?魔法とか使える人限られてるし別の方法があると思うんだけどなぁ
「槍も効かないから物理全般無理そう」
スノーピンクが槍を投げてみたがハンマーの時みたいに炎が散らばってすぐにまたフェニックスが復活した
「ほう、これがレイドボスか。手強そうなのじゃ」
後ろから声が聞こえて振り返るとそこにはあるふぁさんがいた
あるふぁさんならもしかして魔法が使えたり?
「あの人なら魔法使えるんじゃない?ラッキー……ってそれじゃあ私が貢献度1位取れないじゃん!」
「まあまあ、私だって殴りたいのに殴れないから仕方ないって」
「こうなったらそこら辺に転がっているスキルオーブから魔法を――」
スノーピンクがスキルオーブを探しに行こうとしているとあるふぁさんが太いレーザー光線みたいなのを出して攻撃し始めた
「何それ!ずるくない?!」
「おお、ラビリルにスノーピンクじゃないか。その様子を見るに攻撃が効かなくて苦戦している様子じゃな。しかし我にかかれば魔法は使えずともこのお宝でなんとかなるのじゃ」
あるふぁさんが手に持っているお宝を自慢げに見せてきた
見た目は銃っぽい感じでさっきの極太レーザーはあれから発射されたみたい
「あんなの食らったらひとたまりも……って無傷!」
「嘘なのじゃ?!」
フェニックスはレーザーを食らっても普通に復活していた
次回は21日、お昼12時に投稿します




