210話 ……岩
1日遅れてしまい申し訳ありませんでした
「うぅ……酷い目にあった」
スノーピンクのお説教はノアがご飯を作り終えるまで続いた
かなりの時間、正座していたけどゲームだからか足が痺れなかったのが不幸中の幸いかな
「……自業自得」
「いやノアだって調子に乗ってたじゃん!」
「……?知らない」
なんなら私よりもスノーピンクで遊んでいた気がするんだけど普通にはぐらかされた
「ノアにはリアルの方でお仕置きしておくから覚悟してね?」
「……そんな」
ガックリと頭を下げて悲しむノア
『www』
『乙』
『逃げられず残念だったな』
『1番得してるのは俺ら』
雑談したり時折コメントを見たりしながらノアが作ったご飯を食べた
「……ん、目指せ頂上、溶岩で釣りする」
「なんか頂上にいたよね、燃えてる鳥」
「私は良さげなお宝が欲しい。あれだけのモンスターが道を塞いでいたんだから相当なお宝があるはず」
ノアは溶岩で釣り?する、スノーピンクはお宝目当て、私はお宝半分に謎の燃えてる鳥目当て
溶岩で釣りってできるものなのかな……?
そんな事思いつつ険しい山道を転ばないように進んでいく
「……む」
「変な声だしてどうしたの?」
先頭を進むノアが声を上げた
「……岩」
「岩?がどうしたの?」
「ちょっと、なんか転がってくる音しない?」
確かになんか音するね、だんだんと大きく聞こえるから近づいてきているのかな?
……ん?
「……岩、転がってきた」
「やっぱり!」
「はぁ?!」
気づいた時にはほんの少し先に岩があるレベルまで転がって近づいてきていた
なんとか咄嗟に私は上に跳んで避けた、スノーピンクはギリギリで横に飛び込むように避ける
そしてノアは避ける事なく岩に踏み潰された
「びっくりした」
「びっくりどころじゃないって……死ぬかと思った」
最初のノアの警告を聞いていなかったスノーピンクは避けるのが遅れたからギリギリだった、お宝が落ちてないか隅々まで見てたせいだね
潰れたノアというと……
「……足抜けない、助けて」
相変わらず無傷ではある
しかし潰れた衝撃で身体が埋まってしまい、足が自力で抜け出せなくなっていた
次回は24日、お昼12時に投稿します




