207話 おっ風呂!
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「――なんで風呂に付いてくるの!」
「いや、まさかお風呂があるなんて思わなくて一緒に入ろうかなって」
ゲームだし風呂は無いものだと思っていたけどキャンプ場をレベル上げしたら普通にカスタマイズみたいな感じで色々と改造できるらしい
スノーピンクはお風呂に入りたくて真っ先にお風呂をつけたとのこと
『お風呂配信キタコレ!』
『マジか』
『!!!!!』
『最高か?』
あ、皆んなはここで待ってるんだよ?
「……ん、カメラは任せて。ノアの魚料理&釣り講座配信する」
一旦、配信を切ろうと思ったのだがその前にノアがカメラを手に取って台所に固定し始めた
ちょっとその講座配信気になるんだけど……後でアーカイブから見直そう
「だから一緒に入るなんて……はぁ、もうどうにでもなれ」
「おっ風呂〜おっ風呂〜!」
誰かと入るなんていつぶりだろう?
『くそ、カメラよ!動け!』
『せめて!せめて風呂の会話だけでも!』
『ノアちゃんが熱心に魚について語り始めたw』
『別にやましい目的とかじゃなく風呂での女の子同士の楽しそうな会話を聞くだけでいいんだ……!』
そういえば流れでノアに配信任せちゃったけどコメント見れないし大丈夫かな……?ノアなら大丈夫そうかも
装備に関しては普通にメニュー画面から脱げた、服も。
「ほら、背中流してあげるから座って」
「え?!」
スノーピンクからまさかの提案に驚いて固まってしまった
「モンスターの大群を突破出来たのはラビリルのおかげ……いや、元はといえば私があげたお宝のおかげなんだけど。疲れたと思うし背中を……ん?ゲームで疲労なんてあるものだっけ?」
2日近くゲーム内にいるからかだいぶ感覚が現実的になってしまっているみたい
スノーピンクの考えが変わる前に椅子に座る
「ところでなんでこんなにラビリルは楽しそうにしてるの……?」
「だって誰かとお風呂入るなんてほとんど無かったし」
「ラビリルの友達とは?ほら、なんか仲良くしてたリア友の子」
「あー、サユはちょっと……」
サユと風呂なんて入ったら何されるか分からない、信用したいんだけど正直怖い……ね。うう、身震いが――
「……?まあ、何かありそうだね」
「悪い子じゃ無いんだよ、暴走しなきゃ」
不思議そうにしているけどスノーピンクは何も聞かないで黙ってくれた
「……これ、現実と同じ見た目なんだよね?」
「え?そうだけどなんか変なところあった?」
なんかずっと黙っていると思ったらジロジロと真剣に背中を見られている気がする、もしかしてスノーピンクもサユ寄りの人?!
「やっぱり若い子はお肌が綺麗だね……すべすべで潤いが違う」
「何言ってるのスノピだって綺麗じゃん」
「そりゃ作り物の身体だし……」
良かった、サユ寄りの人では無いみたい
「あーあ、若いって良いな!」
そう叫びながら背中を流してくれた
スノーピンクって歳どれくらいなんだろう……?
次回は8月3日、お昼12時に投稿します




