201話 本名バレ
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「というかなんでPV見ただけで私って分かったの?!現実とはかけ離れた見た目を作ったのに!」
「……ノアの目は誤魔化せない、すぐにあゆみって分かった」
なんか面白そうな話してるし様子を見ることにしよう
「じゃあそもそもどうしてゲームを?釣りは人生とか言っていたエレノアがさぁ」
「……遠出出来るほどの資金がなくなった。調べたら仮想世界でも釣り出来るの知った、それであゆみ見つけた」
「はぁ、それでこのゲームで釣りをしていたと」
「……不思議な生き物釣れる、楽しい」
様子を見るにこの2人は知り合いのようだ、それもリアルの方だね
そんなこと思っていたらノアが私に気づいて服を引っ張ってきた
「……紹介する。ノアのリア友――そういえばあゆみのゲーム名知らない」
なんとノアは私にスノーピンクを紹介しようとしていた
「えっと、ノア……?PV見たんだよね?私が映ってたって事はラビリルも居たと思うんだけど。あと私の本名をそんな軽々しく言わないで」
スノーピンクがそう言うとノアは驚いた表情をして私とスノーピンクをキョロキョロと見てきた
「……驚いた、2人は知り合い。PVは見たけどあゆみしか覚えてない」
「だから本名ってあーー!ラビリル配信してる!完全に本名公開じゃん……」
私の横でフヨフヨ浮いているカメラを指を差したと思ったらスノーピンクがグッタリと項垂れた
「あ、なんかごめん。皆んなここだけの秘密にしといて」
「ラビリルの視聴者!本名は聞こえなかった!良いね?」
項垂れていたスノーピンクがカメラに飛びついて揺らしまくっている
顔ドアップだし画面揺れまくって大変なことになってそう
『本名なんて聞いてないから安心してあゆみ』
『顔近いよあゆみ』
『画面酔いするからやめてあゆみ』
『魔法少女あゆみキタコレ』
スノーピンクはコメント欄見えないから皆んなやりたい放題やっていた
「ラビリル!」
「うわ、何?!」
カメラの次は私の肩を掴んできた、掴む力強すぎてちょっと痛い……なんかHP減ってない?
「アーカイブ残さないで」
こんな真剣な目で私を見てくるスノーピンクとか初めてだね
駄々こねたら色々とアイテムくれそう
「えー、どうしよっかなー」
悩むフリしていたらスノーピンクが無言でメニュー画面を操作して何かを取り出した
「これあげる」
取り出したアイテムをスッと私に渡してくる
☆ハイテンション手袋……装備するとハイテンションになり心なしかステータスが上がるような気がする
何この運営がノリで作ったみたいな装備品……?
『"気がする"は笑ったw』
『ラビリルにお似合いじゃん』
『こういうネタ装備好き』
『是非とも装備してくれ』
何故か皆んなが皆んな装備してくれと言ってくる
「お宝だし貰えるなら貰っておくけど装備するかどうかは分からないからね?しないかもよ?」
「そんなのどうでもいいからちゃんとしてアーカイブ消してよ?!」
コメント欄が見えないスノーピンクは放っておいてとりあえずお宝を貰っておいた
閑話でスノーピンクの本名出てましたがあれは別世界みたいなものにしといてくださいw
次回は22日、お昼12時に投稿します




