186話 本命は〇〇
感想や誤字脱字報告ありがとうございます!
エイプリルフールですが嘘要素はこれっぽっちも無いです
「モモ〜!今日って暇?デートしよ」
「暇だけど何処か行くの?」
「デートは無視?!」
今日で学校は終わり明日から夏休みとなる
相変わらず紗由佳が手を繋いでくるのをかわしながら一緒に登校していた
「スイーツ食べ放題のお店が最近近くにできたんだけど学校終わりに行かない?」
「え!そんな素晴らしいお店ができたなんて知らなかったよ!もちろん行く行く」
「おっけー、じゃあ学校終わったら一度家帰って準備してからすぐ駅で集合ね!」
あーもう聞いただけでお腹空いてきた気がしてきた……朝ご飯しっかり食べたんだけどね
気分が良いから紗由佳の手を繋いであげよう
ぎゅっと手を握ると驚くように私の事を見てきた
「え、え?モモ?!」
「なんで繋いでこようとした本人が動揺してるの……」
「まさかモモから手を出してきてくれるとは思わなかった」
紗由佳はそう言いながら握り返してきた
なんか息が荒くなっているのだけが不安だね……
「なんか興奮してきた、襲わないから抱きついて良い?」
「ダメ」
「じゃあモモの手を頬ですりすりとかは……」
「手を繋ぐのやめるよ?」
「ごめんなさい調子に乗りました」
うん、いつのまにか手の繋ぎ方が恋人繋ぎになっていることくらいは許してあげよう
そして学校が終わり私と紗由佳は駅で集合した
「モモは明日のイベント参加するんだよね?」
「うん、お宝探し楽しみだよ」
お宝探しだけじゃ無くてサバイバルとかも初めての経験だからめっちゃ楽しみ
「私も参加するんだけどもし良かったら一緒にサバイバルしない?今までは対人イベントで一緒にイベントって出来なかったじゃん?」
「良いけど専用マップにランダム転移だから合流出来るか分からないよ?イベント中は連絡手段もないし」
今回の専用マップは相当広そうだし合流出来ない可能性の方が絶対に高い
「まあ、会えなかったら会えなかったで残念!って事でいきなり攻撃とかやめてよね?」
「あ、私は配信するからもし合流出来たら映っちゃうけど良い?」
「全然問題ないよ!」
話し込んでいる間に目的地に到着した私は早速スイーツを食べまくった
「た、食べすぎた……」
「あはは……」
私も紗由佳も調子に乗って食べすぎてしまった、動くのも辛い
ゲームでも同じくらい食べたことあるから勢いで食べてしまったけど現実だと大変なことになってしまった
「モモ……この後、買い物する予定だったけど少し休憩しよう」
「そ、そうだね」
適当な座れる場所に私たちは座って休憩をした
「それで何買うつもりなの?」
買い物する予定は知らなかったけど何を買うんだろう?服?
新しい夏の服も欲しいし私も何か買おうかな
「水着」
「水着かぁ……って水着?!」
「なんでそんな驚いてるの?モモも買うでしょ?水着」
「買わないよ?使う機会ないし」
逆に紗由佳は使う機会があるんだ……
「何言ってるの?夏休みなんだしモモは私とプール行くんだよ」
「初耳なんだけどプール行くっていつ言った?」
「今言った、誘ったら来てくれるでしょ?」
「まあ、行くけど泳ぎはあんまり得意じゃないんだよね……」
泳げないわけじゃないんだけど溺れない程度ってだけで泳ぐ速度はめっちゃ遅い
私って背が低いから床に足がつかないし不安になる
「へー意外にモモにも苦手なものがあるんだね」
「なんでそんな驚いてるの?!」
何故か紗由佳は私が泳ぎが苦手な事に凄く驚いていた
「だってモモって運動神経抜群でなんでもパパッと出来ちゃうじゃん、勉強だって特別成績が良い訳じゃ無いけど上の下くらいの成績はあるし」
「身体を動かすのは嫌いじゃないし成績良いのは少し前まで勉強しまくってたからだよ、今はちょっと成績落ち気味」
ゲームばっかりしてるから体力も落ちてるしね
「……今気づいたんだけど本命は私の水着姿でしょ」
「あ、バレた?」
くっ、スイーツ食べ放題という言葉で私を釣って機嫌良くしてから買い物で水着を着させるという作戦だったか
「まあまあ、プールに誘おうとしたのは本当だから一緒に水着買お?」
「試着はするけど紗由佳には見せないから」
「嘘でしょ?!」
次回は6日 お昼12時に投稿します




