表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/239

14話 青い猫とお姉さん

ついに前書きで誤字する、なんてこった

「やっぱり人いっぱいだぁ」


ゴブリンやらウサギやらが遠巻きに見える


「あのウサギふさふさモフモフしてそう…ってああ!パラのこともモチモチしてて好きだから麻痺粉出そうとしないで!」


抱きしめているパラが麻痺粉出すモーションしようとしていたから急いで止めた


指示しなくても勝手にスキル使うんだ…


「ごめんって、浮気じゃ無いから!ほら、モフモフとモチモチは感触が違うっていうか…」


だから麻痺粉を出そうとするんじゃありません!


こんなところで撒き散らされたら私どころか周辺の人たちみんな麻痺になっちゃうでしょ


そんなこと思っていたらウサギが私に向かって一直線に突進してきた


一角ウサギ Lv2


「弱っ!そして遅っ!」


ウルフの突進に慣れすぎた私にはウサギの突進は可愛いものだった


「存分にもふりたいけど…ごめんね」


真正面から鋭い角ごとぶん殴ると鋭い角はポッキリと折れて吹っ飛んでいった


「あれ?一撃?私筋力は低いんだけど…」


飛んで転がった一角ウサギはそのまま砂のように消え去ってしまった


これがレベルの暴力ってやつかー、簡単に壊れるのやだなぁ


筋力が低くなるみたいな装備とかアイテムないかな?今度アルマさんに聞いてみよ


「さてボスゲートは何処なんだろう?」


まあとりあえず奥の方に進んでいけばあるよね、エリブミの森は視界が悪くて見つけにくかったけどここは平原だし見渡しがとても良いからすぐ見つかるはず


私はどんどん先へと進んでいった


「やっと人があんまりいなくなったね、パラ」


ずーっと私なのかパラなのか見られてたんだよ


「いけーサフィ!」

「ん?青い猫?」


遠くの方で青い猫がスライム相手に戦っているのが見えた


「あれもしかして魔物使いかな?」


やっぱり私以外にもモンスターを仲間にしている人って居るんだ


それにしてもあの青い猫今まで見たこと無いんだけどパラと同じでレアモンスターなのかな?


それにもふもふそうなんだけど触らせてくれないかな?


「サフィ!《ファイアボール》」


青い猫が炎の球みたいなのをスライムに飛ばした


スライムは燃えてそのまま消え去った


「凄い!魔法だ!」

「え?あ…」


初めて魔法を見た私は想像以上に大きな声を出していたみたいで青い猫の飼い主?のお姉さんに見つかってしまった


そして目が合った瞬間に青い猫がいなくなる


「あの――見た?」

「えっと…」


なんて言えば良いんだろ


「ああああ!モンスターを仲間にできるの隠してたのに見つかっちゃったー!」

「あのあの!私もモンスターを仲間にしてるので!」


抱きしめていたパラをお姉さんの前に出す


「へ?ほんとだ…ちょっと不気味な見た目というか何というかだけど」


驚いた様子でパラを眺め始めるお姉さん


「な!パラは可愛いよ!モチモチプヨプヨで最高だよ!」

「何を!私のサフィの方があったかフワフワで可愛いよ!」


私がパラをポンポン触り始めるとお姉さんも負けじと青い猫を召喚してフワフワと触り始めた


「…ところでなんで初対面でこんな言い争いしてるんだろう」

「いや、最初にあなたがそのパラってモンスターを自慢してきたんでしょ」


だって不気味とか言って一歩パラから離れるからじゃん


「私はベルテ、言っとくけどモンスターを仲間にできるのは内緒にしといてよ」

「私はラビリル、知り合いとかほとんどいないから大丈夫だよ」


ガッチリと握手を交わす私たち


「なんか理由が悲しい…あとラビリルって何処かで聞いた気がするんだけど気のせい?」

「き、気のせいじゃ無いかなぁ?」


多分ボス撃破のやつだよ


「ところでラビリルはなんでこんな人気も無い場所で歩いてたの?私はこの子のこと隠したくて遠出してたんだけどもしかして同じ理由?」

「別にパラは隠してなかったよ、遠出した理由はボスに挑もうと思って」


今のところボスゲートの影も見えないんだけど何処にあるんだろう


「ボス?ラビリルってそんなに強いの?それともそのパラって子が強かったり?」

「パラは…相手によりけりかな」


打撃攻撃のみの敵に対しては無敵に近いし


「まあ私のサフィも魔法が効かない相手とかだったらかなりきついし同じような感じなのね」

「ボスゲートの場所知らない?なんなら一緒にボス倒しちゃう?」

「ボスゲートなら確かもうちょっと先にあったはずだけど私たち2人はキツいんじゃ無い?いや一応2人と2匹だけどさ」


ボスゲートの場所知ってるの?!


「大丈夫大丈夫、多分勝てるって」

「まあデスペナルティも無いしちょっといってみても良いかもね」


やっとボスと戦えそうだ、最初から誰かそこら辺にいる人に話しかけて教えて貰えばよかったかも


「そうだ、パーティ編成しようよ」

「パーティ編成?なにそれ」

「知らないの?一緒のパーティになっておくとお互いのHPとかが見えたり経験値もお互いが貰えるんだよ」


へー、ずっと1人だったから知らなかった


経験値もパーティを組んでいないと最後に倒した人しか経験値が貰えないということも教えてもらった


ただパラやサフィなどは私たちが倒しても経験値が貰えるし逆もちゃんと貰えるらしい


『ベルテからパーティの申請が来ました。承認しますか?』


承認っと


「きたきた…ってレベル14?!」


承認した瞬間、驚きで固まるベルテであった

ちなみにベルテは高校1年生、ラビリルは中学生2年生です。


次回はまた明日のお昼12時です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ