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そして、いつか、余白な世界へ  作者: 秋真
第三章 白銀世界の卵たち
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第108話 ほのかなりし月影の……【前編】

 悠貴たち研修生は目の前の光景に立ち(すく)む。辛うじてなつみだけが研修生たちを守るように進み出て身構えた。



「なつ……」


 なつみが動いてはっとして、同じように身構えようとした悠貴になつみが振り向いて一瞥する。


「ダメ……、先生、動かないで。……先に動いたらダメ……」


 言ったなつみは大塚を見据える。

 そんな悠貴はたちを他所(よそ)に余裕そうに構えている大塚。


「さて、私の記憶が確かなら……、皆様方には教官室からは出ないよう……、出てはいけないと……、そうお伝えしていたつもりだったんですがねぇ。私たちがせっかく用意した研修から離脱し、その上、施設(ここ)からも逃げ出そうということですか……」



 これはねぇ……、と呟くように言った大塚の顔付きが嗜虐(しぎゃく)的なものに変わる。


「もう言い逃れは出来ませんね!? 立派な脱走ですよ! つまりは犯罪行為! そして国家への反逆! 悪……、完全なる悪!! 許されざる悪!! 裁かれなくてはならない悪!!」



 叫ぶ大塚。

 呼応したように、完全武装し演習場を取り囲んでいた特高の部隊が悠貴たちにじりじりと近寄っていく。





「先生……」


 自分にしか届かないような小さな声に悠貴はなつみをチラリと見たが、なつみの顔は前を向いたままだった。目線をそのままにしたなつみが言う。


「見て、あの特高の数……。あいつら、一応は本気みたいね。()()()()私たちを殺そうとしている。まあ……、あんな数で私……私たちを()れるって思われてるのが(しゃく)(さわ)るけど……。で、どうする?」


「どうするって?」


「言葉のままよ。もう見つかっちゃったんだもん。出来れば避けたかったんだけどね。あいつら攻撃しちゃったら、確かに反乱ってことになるわね……。ここまで慎重にやってきたんだけど、先生も知っての通り、なつ本当は短気だもん。あいつらが殺るってんなら返り討ちにしてやるわ……」



 投降して生き延びることができる可能性も一瞬考えたが限りなくゼロに近い。悠貴は振り返り仲間たちを見る。直ぐに目に入った俊輔は既に魔装していた。


「んだよ、ゆーき、怖じ気づいてんのか? 今なつが言ったろ。殺るか、殺られるか、だろ。だったら一択だろうが……」


 シャリッという音を立てて俊輔の横に並んだのはゆかりだった。


「私は……、反乱だなんて大それたことは考えてないし、穏便に済ませられるならそうしたい。でも、どうもそうはなりそうにないわね……。うん……、今は自分たちの身を守るのが最優先。何とかここを脱出しましょう!」


 宗玄、聖奈……、他のグループの真美、眞衣、小柴……、その場にいる全員が頷く。






「何をこそこそと相談しているんですか!? もう命乞いも手遅れですよ! 栄光ある特務高等警察の諸君! あの反国者どもを根絶やしにしろ!! かかれ!」


 大塚の号令に応じて特高の隊員たちが攻撃を始める。雄叫びを上げながら発砲し、研修生たちを目掛けて突撃してくる。即座になつみが反応する。




「全員魔装を! それと(シールド)を張って!」


 なつみの声に悠貴たち研修生は守りを固める。張られた盾が巨大な三角錐を作る。直後、弾丸が降り注ぐ。途切れることのない弾幕。盾が弾丸を(はじ)いて甲高い音を立てる。




(シールド)が物理攻撃を防げてホント良かった……。じゃなかったら俺たちもうとっくに蜂の巣だな……」


 悠貴は弾丸を弾く盾を見上げる。



「感心してる場合じゃないわよ。でも、これで少しはもつわね……。その間に作戦会議。いつまでもこうしてはいられない……。まずは目の前のあいつらを何とかしないと……」



 言ったなつみの周りには悠貴、真美、小柴が集まっている。




(シールド)はこのまま維持しなきゃいけない……。攻撃に回る組とこのまま盾を作る組に分かれるってのはどうだ!?」


 悠貴が言った最後の辺りで爆音がした。何事かと悠貴が特高の部隊を見ると、数人の隊員がロケットランチャーを構えていた。放たれたミサイルが盾に向かって放たれる。



 爆音に耳を(ふさ)いだ小柴が震えるよう仕草をする。


「なんだいなんだい、あいつら、あんな物騒なもんまで持ち出して……! 四の五の言ってる時間はないようだね。よし、羽田くんの案でいこうじゃないか! うちのグループは盾の得意な奴が多い、あたしらG(グループ)2は盾を!」


 小柴に続く真美。


「なら私たちG3も盾を担当するわ! まだ回復しきっていない仲間も多いから……。攻撃は悠貴くんたちG1と新島教官にお願いしても!?」



 悠貴となつみが同時に頷く。


「それでいきましょう! こっちが攻撃に出るタイミングに合わせて一瞬、盾に穴を作って貰うの。それで、攻撃が済んだら直ぐに穴を塞ぐ。上手くタイミングを合わせないと弾丸が抜けてくるわよ!」


 なつみの指示を各グループのリーダーがそれぞれの仲間に伝える。



 悠貴たちG1の5人となつみは守りを他の仲間たちに任せ、盾の中心に集まる。



「……、という訳だ! 俺たちとなつが攻撃に回る! 2人ずつに3方向に分かれてくれ! 俊輔と住職! ゆかりさんと聖奈! なつは俺と来てくれ!」


「よし! いっちょやってやるか、いこーぜ、住職!」


 俊輔が宗玄を連れて駆け出す。


 ゆかりと聖奈も自分たちが受け持つ側へと移動する。





「せんせー。なつ1人でも大丈夫なんですけどぉ……」


「ああ、なつが殺られることは全然心配してない! でもなつが熱くなってやり過ぎな感じになったら止められるのは俺しかいないだろ!」



 ポンッ、とこてつが姿を現す。


『ふふ。さすが悠貴……。なつのこと良く分かってるじゃないかぁ。付き合いがそこそこ長いだけのことはあるね。もしもの時はなつのこと、宜しくね』


 宙をクルンと一回りするこてつをなつみが(にら)む。


「ふんっ。何よ、保護者気取り? 大体何で出てきたの? 別にこてつが出てこなくてもあれくらいの部隊なら心配要らないわよ。むしろあんたが外に出てると無駄に魔力消費するからやめて欲しいんだけど……」


 笑ったこてつが、先に行ってて、と悠貴を促す。悠貴が離れたのを見計らってこてつがなつみの肩に乗る。


「ただの忠告さ。なつはもっと悠貴に感謝をしなきゃね。……そう、やり過ぎはダメ。なつの力はなつ以上に僕が知っている。いや、僕しか知らない。なつだって、もうあんな思いはしたくないだろ?」



 なつみは肩に乗る小さな黒猫を撫でる。


「そうね……。あんな思いはもう死んでもしたくないから、そうなら死ぬしかない……。でももしそうなったら、先生じゃなくて、こてつがなつのこと、ちゃんと止めてね。先生にはなつのわがままで無駄な重荷を背負わせたくないから」


 小さく、うん、とだけ返したこてつの姿が消える。なつみは悠貴を追った。






「悠貴さん! ど、どうしましょう!? あんなに……、特高の人たちが……。あぁ、あぁ、どんどん近づいてきます! わ、私の盾……いつまでもつか……」


 不安そうに訴える眞衣。


「大丈夫だ、眞衣! 俺となつが攻撃を仕掛ける! 合図をしたら盾を一瞬だけ消してくれ!」



 追い付いて悠貴の横に並んだなつみは既に攻撃魔法用の魔力を両手に溜めている。


「それで私たちが魔法を放ったらすぐに盾を張り直して! じゃないと弾丸に普通に撃ち抜かれるわよ!」


 なつみの言葉に青ざめる眞衣。


「そ、そんなおっかないこと……、私には無理ですー!」


「無理でも何でもいいからやるの! 先生、用意はいい!?」


 なつみは天に向かって両手を(かざ)す。悠貴は急いで両手を前方に(かざ)し、攻撃の態勢をとる。


「眞衣なら大丈夫だ……。やれば出来る……、絶対に。もし弾が抜けてきても俺が守るから」


「悠貴さん……」


 静かに頷いた眞衣を見留めたなつみ。少しでも弾幕が薄くなるタイミングを見計らって、


「3、2、1……今!」


 と、声を上げる。



 その声に合わせて真美と眞衣が展開していた(シールド)を消す。



 次の瞬間。


「はぁっ! いけぇー!」


 悠貴は(かざ)した両手に溜めた風の魔法を前方の特高の部隊へ向けて放つ。竜巻となった風の奔流が次々に特高の隊員たちを蹴散らしていく。



 銃声が止む。


 難を逃れた隊員は立ち尽くし、竜巻の餌食となった隊員は吹き飛ばされてそのまま倒れ、苦しげな声を発している。



 部隊を指揮していた男は抜いていた刀を杖によろよろと立ち上がる。


「クッ……、化け物が……。怯むな! 敵はすぐそこだ! 白兵戦に持ち込め!」




 もう一度攻め寄せようというその様子になつみが笑みを浮かべる。



「あら……、勇ましい……。でも……、まだ終わってないわよ? 確かに先生の魔法の威力は新人にしてはまあまあだけど。でも……、この天才のなつのこと忘れるなんて……。せいぜい後悔しながら……、逝ってね……」



 軽く腕を上げ、天を指すなつみ。

 喪失しかけていた戦意を辛うじて(とど)めた特高の隊員たちはなつみの指先を追って、天を仰ぐ。


 天から次々に火球が降り注ぐ。



『ぎゃあーーーー!!』



 残った隊員たちが次々に火達磨になっていく。



 指揮系統が完全に崩壊する。踏みとどまった隊員たちが各個に攻撃を仕掛けるが、その時には既に真美たちG3の研修生たちが(シールド)を展開していた。




「ゆ、悠貴さん……て、やっぱり凄いんですね……」


 目を見開いた眞衣がこぼす。


 そんなこと……、と言い掛けた悠貴になつみが叫ぶ。


「ちょっと先生……、何照れてんのよ……。それに眞衣ちゃん! なんで先生のことだけ誉めて私には一言もないの!?」


 なつみが眞衣の頭をぐりぐりとする。


「ちょ……、なつ! 油断してる場合かよ!? 皆は大丈夫か……?」


 悠貴たちは他の二面で戦う仲間たちに目を向ける。



 俊輔と宗玄が攻撃を担当する方面。

 対魔法士用の強力な防御壁が全面に繰り出され、俊輔の火の魔法による攻撃は防がれていたが、宗玄の念動魔法で防御壁を倒し、そのタイミングで俊輔が改めて攻撃を仕掛けた。全面に出ていた部隊がじりじりと後退していく。



 ゆかりと聖奈の方面でも研修生側が優勢だった。重火器が重点的に配備され、攻撃は他の二面よりも苛烈だったが、聖奈の一撃で沈黙する。聖奈の電撃が重火器の誘爆を引き起こし、部隊は散り散りとなり、散発的な攻撃だけが空しく響く。






 その戦況を後方から見守っていた大塚。部下から次々に入ってくる報告を聞くまでもなく、明らかな劣勢を目にして焦りの色を濃くする。



(な、何なんだ……、あいつら……。こっちは300からの完全武装の精鋭を集めているんだぞ……!)


 汗が滲む大塚に1人の部下が、恐れながら、と進み出る。


「大塚局長……、ここは1度退くべきでは……」



 振り向いた大塚が部下に(つか)みかかる。


「ば、馬鹿なことを言うな! この戦力差で仕掛けて敗退するなど……。閣下に何と申し開きをするんだ! 大丈夫だ、あいつらだって人間なんだ! こちらが攻め続けていれば疲弊していくはず……」



 直後、大塚の(かす)かな希望が(つい)える。悠貴となつみが交戦していた部隊。戦線が完全に崩壊し、逃げ出した隊員たちが次々に大塚の方へ向かってくる。大塚の姿を目にして足を止めかけた隊員たちだったが、後ろから聞こえてくる悲鳴に耐えきれず、大塚の横を駆け抜けて行く。



「退くな! 退くな! 命令違反は反逆だ!」


 大塚の声が裏返る。

 実際のところは取るに足らない下士官の反逆罪のことなどはどうでもいい。問題は隊員がこっちへ逃げ出してくればそれを研修生たちが追ってくるかもしれないということだった。そうなれば確実に自分は危機に晒される。



(まずい……! 増援を呼ぶには時間がかかる! それに……)



 他の部隊に頼るのはプライドが許さない。これまで全て自分の部隊だけで作戦を遂行して上からの期待に応えてきた。魔法士とだって戦ったことがある。連勝不敗は大塚の誇りだった。



 しかし……。

 目の前の光景は大塚にプライドよりも命を優先すべきだと迷わせるには十分なものだった。部下たちの敗走が止まらない。三方向から攻め立てて、その三方面の全てでもうまともに戦えている部隊はいない。



 震えた大塚は無意識に、今も異能の力をふるう研修生たちから背を向けようとするが、全力で思い止まる。



「に、逃げ出すぐらいなら……、ここで名誉の……」




 覚悟を決めた大塚の言葉を(さえぎ)る声があった。


「まだ貴方に死なれたら困るのよね……」



 振り返った大塚。

 目の前にまさに今、交戦しているはずの魔法士のローブを羽織った研修生たちがいた。


「ま、魔法士のローブ……、敵だ……!」


 大塚の周囲で側近たちが抜刀し、銃を構える。



 その特高隊員たちを薄く笑って見回し、1人、進み出る。


「ふふっ。安心して……、私たちは味方よ?」



 その声に大塚が後ずさる。


「さ、三條陽菜乃……。それにG4の研修生……。何故ここに!?」


 大塚の表情が凍り付く。


「あら……、ご挨拶ね。私たちがここにいるのがそんなに変なこと? せっかく仲間を助けに来ようと一生懸命この雪の中、せっかく来たのに……。失礼しちゃうわねぇ」


 ふん、とそっぽ向く陽菜乃に大塚は何も言えなかった。


「上から聞かされてはいると思うけど、私たちG4は貴方たちの味方……。お困りのようだからお手伝いしようかと思って。ちょうど僥倖にも巡りあったことだし」


「ぎょ、僥倖だと?」


「ええ……。出てきていいわよ」


 陽菜乃の声に背後の森から更に5人の研修生が姿を表す。その先頭を歩く男が口を開く。


「G6のリーダー、稲澤誠だ」


 陽菜乃たちがここにいることには、何故だ、と思った大塚だったが稲澤たちG6の5人がここにいることには、あり得ないと、思った。


「シ、シェルターには辿り着けないはずのお前たちが……、な、なぜ生き残っているんだ!?」


 想定外の事態に大塚は叫ぶ。

 それぞれのグループに与えたシェルターへ辿り着くヒントには様々なトラップを仕掛けたが、そもそもG6にはそのヒントすら与えなかった。上からは研修生たちを競わせた結果、半数程度までの脱落は許容すると言われていたが大塚は全滅しても構わないと思っていた。唯一、どういうわけか特高の上層部と繋がりがあるらしい三條陽菜乃とG4だけは助けるように命じられてはいたが……。


 焦りの色を濃くする大塚に陽菜乃が笑う。


「聞いて、大塚局長。この人たち、凄いの……。シェルター無しで3週間、雪山で生き延びたの。何でも木の皮を(かじ)って空腹をしのいで、あとは水だけで……。治癒の魔法が使えるとはいえ、その生命力と意思の力に感動すら覚えるわ……。あ、でも途中で食料を見つけたんですよね?」


 頷いた稲澤が大塚に詰め寄る。


「ああ……。最初に与えられたリュックに入っていた食料が尽きて、それから2週間は俺たちは水だけで生き延びた。数日前に山の中で焼け落ちた山小屋を見つけてな。そこに残されていた食料で何とか食いつなぎ……、三條たちに発見されてここまで辿り着いた……。そうか……、お前がこの研修を仕組んだのか……」


 大塚の目の前まで迫った稲澤。


 この男は自分のことを恨んでいる……。この距離で魔法で攻撃されればなす術はない。大塚は死を覚悟したが意外にも稲澤は軽く笑った。



「強い者が生き残る……。良い研修だ。やり方に疑問を感じない訳ではないが、主義主張には賛同する。たまたまだが、俺たちのグループはそういう連中が集まっている。他の4人も同じ考えだ。適者生存は正しい」



 稲澤の言葉に大塚が顔を上げる。

 陽菜乃が、ふふっ、と笑う。


「ね、僥倖って言ったでしょ? それは稲澤さんたちにとってもそうだし、私たちにとってもそう……。私たちG4が加勢すると言っても、向こうは研修生15人……。おまけにたちの悪い魔女が1人……。明らかに分が悪いわ……でも……」


 陽菜乃が稲澤に目を向ける。


「ああ、俺たちも加わろう。あいつらは国に逆らった。仲間同士で戦うのは残念だが、今や反国の徒となったあいつらをこのままにはしておけないだろう」


 勝手に目の前で話が進んでいく大塚は(いたずら)に目を泳がせる。敗走してきた隊員たちが集まり始め、一様に大塚と、陽菜乃や稲澤たちを見比べる。




 陽菜乃が魔装する。


「さ、大塚局長。無い頭を無駄に働かせている時間はあまりないわよ。早いところ支離滅裂になっちゃった部隊を立て直して。第二幕といきましょう」

今話もお読み頂き本当にありがとうございます!


次回の更新は月末を挟む関係で3月5日(金)の夜となります。お待たせしてしまい申し訳ありません。



宜しくお願い致します!

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