登場人物紹介
登場人物紹介です。
こぼれた人があったらごめんなさい。
お知らせくだされば追加します。
・ミランジェ・リ・ラドランシュ
ラドランシュ公爵令嬢として育つ。銀髪にアメジストのような紫の瞳をしている美少女。
本当は亡国のコチュリヌイ国王の娘で、最後の王女。母、シェイラは父の妹なので、正真正銘の叔母と姪の関係。だから弟妹はいとこである。
八歳の時に前世の記憶を取り戻し、この世界がゲームの世界であると思い込んだ。そして、どうしても自分が知っている唯一のBLゲームの世界としか思えなくて、それが王太子たちへの対応に影響していたのだった。
基本はツン。相手に心を許すまでは、高飛車な物言い&無表情に近い顔で対応をする。心を許した相手には、笑顔を振りまき、たまに令嬢口調まで崩れることがある。
弱い立場の者には、気配りを忘れない。なので、ちょいちょい高位貴族の令息令嬢と衝突していた。かばわれた者たちはミランジェを慕い、苦言を呈された高位貴族の子女たちは……我に返って反省をした。そして傾倒するというチョロイ子女たち。
まあ、トイレ事情改善の立役者の家の令嬢ということで、もともと人気は高かった。最初に助けられた子爵令嬢が作ったミランジェファンクラブが存在するとかしないとか……。
本人は確認すると、精神的にやばそうだと思い、放置している。
・ヴェイン・ラ・ラドランシュ
ラドランシュ公爵令息として育つ。金髪にサファイアのような青い瞳の美青年。
ミランジェと兄妹として育てられたが、本当は父親の従兄弟フィリップ・ラ・アソシメイア公爵の一人息子だった。彼が成人し、学園を卒業したあかつきにはアソシメイア公爵家を継ぐことが決まっていた。
性格は面倒見がよく剛胆だと思われている。本当は思い出したゲームの知識により、ミランジェと共に破滅回避のために、周りのことをよく観察していただけ。それでいろいろ気がついたことを、手助けしたり仲裁に入ったりしていた。
だけど、ミランジェのお願いに弱いところ有り。ミランジェのためなら、何でもしてやろうと決めている。
剛胆というのは……たぶん王太子に鉄拳をふるったり、学園に入学前から街でのあれこれのことからによるものと推測される。
王太子たちのことは……ミランジェをめぐるライバルだと思っていた。だから、ミランジェに近づこうとすることには警戒をしていたけど、それ以外では普通に友人だと思っている。彼らの言動は仕方がないことだと思っていたが、それよりもミランジェが必要以上に彼らのことを避けようとすることに、常々疑問を抱いていた。それを口にはしなかったし、ミランジェのデビュタントまで、王太子たちと会わないように画策するくらいのことは、してもいたが。
この疑問が解消されたのは結婚して五年ほどたった頃。思い出話でゲームの世界だと思い込んでいたころのことを話していて「あのままゲームに進んでクロム様にヴェイン様が汚されなくてよかった」とミランジェが言ったことから。
ミランジェは勘違いしていたのだが、ゲームの生徒会はカシュー王子たちが卒業した後なので、鬼畜副会長は宰相の子息ではなかった。つまり、騎士団長と魔術師長の子息も避ける必要はなかったのである。
ゲーム上の王太子は立場上(王家から学院にかかわる人物を王妃から受け継いだ)ライナーの良き相談相手から……の、お相手への昇格という立ち位置だったのだが……。
事実に気がついた二人は、死んだような目で乾いた笑いをしたとか、しないとか……。
・アゼンタ・リ・クールニッシュ
王妃の生家、クールニッシュ侯爵家の令嬢。
裏設定として彼女はコチュリヌイ国消失時の被害者の転生した人物。もちろんその時の記憶を持って転生している。本当は見守る立場でいるはずが、勢いでミランジェと親友になってしまった。
思い込んだら猪突猛進なのは、転生してからも変わらず。
・セルジャン・ラ・マホガイア
現王弟であるマホガイア公爵の子息。
裏設定で彼もコチュリヌイ国消失時の被害者の転生した人物。とうぜんその時の記憶を持って転生している。前世の奥さんを探し出すことを第一に行動してた人。そして、彼も見守るべき立場でいるはずだったのに、婚約者につられて、渦中の二人のそばにいることになってしまった人。そのうちに開き直り、第二の人生(?)を楽しむことに決めた。父親に似て思惑は黒い方向寄り。
かなりぎりっぎりでミランジェと同い年になれた。
・ハロルド・ラ・ラドランシュ
ラドランシュ公爵家当主にして、ミランジェとヴェインの育ての親。生真面目な常識人。そのせいで、いろいろな人に振り回されてきた。
妻、シェイラを心の底から愛している。はじめて会った時に妖精だと思った。
・シェイラ・リ・ラドランシュ
ラドランシュ公爵夫人。いろいろ抱え込んで生きてきた人。
愛する子供たちの結婚によって、隠しごとを話すことが出来た。おかげで夫から甘い罰を授けられる日々を送っている。
ミランジェの子供とほぼ同じころに、もう何人か子供を産むことになった。
ちなみにヴェイン(十八歳)とミランジェ(十七歳)の結婚の時に、シェイラは三十二歳でハロルドは三十九歳です。
・マリク・ラ・ラドランシュ
・シュリナ・リ・ラドランシュ
ヴェインとミランジェの弟と妹。実際はヴェインとははとこで、ミランジェとはいとこになる。その事実を九歳と八歳で知らされたけど、すぐに受け入れた。どちらも兄姉のことを尊敬していて大好き。
・ライナー
・執事長
ゲームの主人公と同じ名前、同じような境遇のライナー。だけど、ゲームをはじめたくないヴェインの策略で、執事長の養子となり、次代の執事長候補。ハロルドはヴェインにつけてアソシメイア公爵家に行かせるつもりだったのだが「せっかくできた執事長の息子をもらうわけにはいかない」とヴェインに反対をされて、次期当主のマリクに仕えることになった。親子仲はすごくよく、執事長の奥さんもライナーを可愛がり、そろそろお嫁さんをどうしよかというのが、執事長夫妻の悩みとなり始めているとか。ライナーが陰から熱いまなざしで見つめるメイドの存在に気がつくのは、いつになることやら……。
・王太子 カシュー・ラ・アングローシア
・騎士団長の息子 ジェローム
・宰相の息子 クロム
・魔術師長の息子 フェロー
本当は名前なしで終わるはずだったのに、『初恋は……実らない -ある素直過ぎた少年たちの話-』の回で、最後の最後に全員の名前が出てきた。ヴェインに感謝しろ、このやろー!
基本は素直な少年たちだった。ただ、恋は盲目というけど、周りから話を聞かない困ったちゃんだと思われていた。あの件以降、視野が広がって普通の状態になった。
もともとはかなり優秀な奴らだったからね。
・セドリック・ラ・マホガイア公爵 王弟
・ニクソン・ラ・デモワノー 王国第一師団の団長
・アジャン・クリストセン 財務次官
・モリスン・ラ・リション 王都の商業組合のトップ
・ケイニー・ヒフクレス “ ナンバー2
ヴェイン発案のいろいろなものに関わることになった人たち。このあと、都市をまるごと作り変える事業にまで、深くかかわることになる。そして、ここでの技術を国内だけでなく、世界に広める役目を負うことになる。
まあ、アングローシア国の発展に寄与したとして、歴史に名を遺すことになるだろうから、いろいろと頑張ってほしいところだ。
・神々
本当なら人とかかわることがないはずの方々。
やっちまった神たちのせいで(いや、おかげかも?)ミランジェとヴェインのフォローをしに来た……はず。が、なんか、ところどころではっちゃけていたもよう。
それについては深く語ることはないだろう。




