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エリートぼっち  作者: いちの月
はじまるよ
22/31

琴平の時間

「ていうか、俺ら二人してさぼって平気なのか? 」


関口は俺の問にニタ〜っと薄ら寒さを覚える笑みをして答えた。


「まあ、私フニャフニャじゃないしぃ? 」


それまだ引きずってるのかよ


「そんなことより私達の今後の関係について話しましょ」


おいそこの君授業をそんなこととか言うんじゃないよ! 英語とかパーフェクトになれば俺にでも国際結婚できそうだから英語のノートだけしっかりとってるとかそんなことはない。


※二人は授業をしっかり受けましょう


「メールだけにすっか」

「あんたはそれでいいの? 」

「むしろそれ以上は必要ない」

「じゃぁ遊びに行く時は皆誘うか、遠出がいいでしょうね」

「聞いてた? 」

「てかあんたはうちといたとこ見られて嫌じゃなかった」

「いや、特には。リア充と同伴ってのは嫌だったけど」

「良かった、すれ違う要素なくて」

「その発言をするあたり関口は俺に好意を抱いてるの? 」

俺は軽い口調で冗談めいた風に言った。はずだった。


「好きよ。たぶん」


うわーまじかよ、いやさ俺もちょっとくらいは感じてたよ、その雰囲気? みたいな。というかこれどう反応すりゃいいの?

友達として好きなんだよな!うん!


「返事はなし? 」


関口が体を寄せてくる。

俺はそれに耐えきれずのけぞり、


「と、とにかく、教室に戻ろう! 」


と言って初段を踏み外してとぼとぼ帰っていった。



一方、教室では



「せんせぇー関口さんと隣の人いないですけどぉどうしたんですかぁー」


瑞樹は意地の悪い顔をしながら手をあげ質問をする。


「三笠くんは保健室に関口さんを連れて行ったと聞いてますよ」


七三分けの髪に丸眼鏡の田島先生はそう答えた。同時にクラス中はソワソワとし始めた。

瑞樹は後ろに席を反転させる。


「てことはぁ、あれ?かなぁー」


瑞樹の刺激が強めの話題に興味を惹かれるクラスの平民。


「ふざけんなよ、瑞樹」

コンソメ女こと琴平(ことひら) 亜里(あり)は横槍を入れる。


「琴平さんはぁ関口さん何してると思いますかー?」


「そんなの決まってるじゃない。あのキモオタと罰ゲームよ、1週間仲良くするっていうね」


「はぁ?罰ゲームなのにあんな楽しそうなかおするんですかぁー?デートまでしちゃってー」


「あなたがなぜそこまで言及するか、今はいいとして、渚の罰ゲームってバレないようにする、おまけルール付きだからね。その辺は渚も守ってるみたいよ。だからあなた罰ゲームだってわからなかったでしょ?」


琴平の満足そうな顔に瑞樹は歯ぎしり音を立てるだけで反撃ができずにいた。


「みんな、授業中ですよ」


先生の一声で戦火は鎮火された。


ここまで、読んでくださってありがとうございます。


いろいろもりこんだ22話。


では!また次会話で!

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