表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日本書紀本文神話を愉しむ  作者: 村咲 春帆
漢籍篇
4/19

『文選』

文選(もんぜん)昭明太子(しょうめいたいし)ら』


 六世紀前半(魏晋南北朝時代)に成立。


 梁(南朝)の武帝時代の皇太子・昭明太子が中心となって編纂された詩文集。全三十巻。

 周(春秋戦国時代)から梁に至るまでの代表的な賦や詩、文章など八百余編を収録している。



熟精(じゅくせい)せよ文選(もんぜん)の理(熟精文選理)by 杜甫(「宗武生日」より)」でおなじみの『文選』さん。

「『文選』を熟読しておけば、秀才の試験も半ば通ったようなもの(文選爛、秀才半)by 陸游(老學庵筆記・巻八)」でもおなじみの『文選』さん。


 詩文制作のお手本と目されていただけあって、ミカタ氏もかなり読み込んでいた模様。

『淮南子』や『三五「暦紀/歴記/歴紀」』のような「そのままそっくりお力拝借」というやり方はまずなくて、漢語漢字の出典本的な扱いだったようです(『文選』由来の漢語漢字への理解を深めるにあたっては『漢語漢字の研究』(佐藤喜代治・明治書院・一九九八)も参照されたし)。


 例えばミカちゃんが「あおくてひろいウミってどんな字で書くとそれっぽいかなー?」と悩んだとして、「そういえば『文選』にウミについて書いた文章あったよね?」と気づき(あるいは「『文選』になかったかなー?」と探して)、探し当てて「滄溟」と書く、といった調子で、利用されていたのではないかと思われます。

 ある意味辞書代わり?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ