ライバル出現?
「わ~い♪たっくんとショッピングデートだ~♪」
今日は、たっくんとみんちゃんはデートで街の方に来ています。
あらあら♪みんちゃん、たっくんとのデートが嬉しすぎて頭に音符マークが乱舞していますよ♪
今日も今日で仲が良くていい事です♪(作者歓喜)
その時です。
「あれ……?」
みんちゃん、前方から歩いて来る人を見て声を出します。
一体、誰を見つけたのでしょうか??
「……こりちゃん??」
みんちゃん、そう声を出すと、前を歩いている人が顔を上げました。
「やっぱり、こりちゃんだ~!」
みんちゃん、前を歩いてきたのがこりちゃんだと確信が持てて声を出します。
「……みんおねえちゃん??」
こりちゃんがみんちゃんを見てそう声を出します。
「久しぶりだね!こりちゃん!どれぐらいぶりかな~?」
あらあら♪みんちゃん、こりちゃんに久しぶりに会えたのが嬉しくてハグしちゃっています♪
「……誰?」
たっくん、その光景を見てワナワナと震えながらそう声を発します。
「あのね、こりちゃんはね……」
みんちゃんがそう声を発して、こりちゃんの事を話します。
どうやら、こりちゃんはみんちゃんの幼馴染らしくて、子供の頃はよく一緒に遊んだそうです。こりちゃんは昔から背の低い可愛らしい子で、みんちゃんは妹みたいに可愛がっていたという事でした。
「……幼馴染ってこと?」
「うん!」
たっくんの言葉にみんちゃん、こりちゃんを抱き締めたままそう声を発します。
そして、こりちゃんにもたっくんを紹介しました。
「……みんおねえちゃんの旦那さんなのですか?」
こりちゃん、たっくんをじっと見ながらそう声を出します。
こりちゃんからみたら、たっくんはかなり背が高いので見上げなくちゃいけませんね♪
そして、こりちゃんはしばらくたっくんを見た後で、みんちゃんに向き直ります。
「みんおねえちゃんも、元気そうで良かったです。良かったら今度、一緒に遊ぼうね!」
「うん!いいよ!」
みんちゃんとこりちゃんがそんな約束をします。
そして……、
「ありがとう!みんおねえちゃん大好き♪」
――――ギュ……♪
こりちゃん、みんちゃんにそう言って抱き付いちゃいました。
「や~ん♪こりちゃん、やっぱ相変わらず可愛い~♪♪♪」
あらあら♪みんちゃん、こりちゃんが可愛くて仕方がないのでしょうかね♪
「みんおねえちゃん、また一緒に沢山遊ぼうね♪」
「うん♪」
そんな会話をしながらみんちゃんとこりちゃんがハグしています。
その時でした。
みんちゃんに気付かれないように、こりちゃんがたっくんにどこか不敵の笑みを浮かべています。
一体何が?!
「……え?」
こりちゃんのその顔を見て、たっくん何かしらを察知したのでしょうか?
「み……みんちゃんは僕のだからこれ以上のハグは許しません!」
たっくんが、みんちゃんとこりちゃんの間に割って入って、みんちゃんを自分に引き寄せます。
「じゃあ、また遊べる日は遊ぼうね!」
こりちゃんがみんちゃんにそう言って、こりちゃんは「またね!」と言ってその場を去って行きます。
「みんちゃん……、こりちゃんって……」
たっくん、どこか気が気じゃないのかたっくんが不安そうにみんちゃんに尋ねます。
「こりちゃん?可愛いでしょ♪妹みたいな子でとても可愛がっていたんだよ♪」
みんちゃん、嬉しそうにそう話ています。
「それ……だけ……だよ……ね?」
たっくんの言葉がよく分からなくて、みんちゃん、頭にはてなマークを浮かべながらきょとんとしています。
「たっくん??どうしたの??」
みんちゃん、頭にはてなマークを浮かべながら不思議そうな顔をしています。
「みんちゃん……」
たっくん、どこか不安げな顔をしながらみんちゃんを抱き締めます。
「たっくん??何があったか分からないけど、私が一番大好きなのはたっくんだよ?」
「みんちゃん……」
みんちゃんのその言葉に、たっくんはちょっと感動して身をウルウルさせちゃってます。
大丈夫ですよ、たっくん。
みんちゃんが一番大好きなのはたっくんですからね♪
そんな時です。
――――ピコンッ!
みんちゃんのスマホが鳴って、誰かからのメッセージを受信したみたいです。
『大好きなみんおねえちゃんと会えてうれしかったです♪明日、ランチに行きませんか?♪みんおねえちゃんが大好きな妹より♪』
――――ピシャーン!!!
あら?たっくん、みんちゃんに送られてきたこりちゃんからのメッセージを見て頭に雷が漂い始めましたよ!(どうしたの?!)
「み……みんちゃん……」
そのメッセージに、たっくんは身体をまたワナワナと震わせます。
「明日、こりちゃんとランチに行ってくるね!」
みんちゃんは、不安いっぱいのたっくんに気付かずに、久々のこりちゃんとのランチが楽しみなようです。
ですが、こりちゃんは女の子ですよ!
たっくんが不安がる要素は何もありませんよ!
多分……。
「き……気を付けてね……」
たっくん、束縛するような男に思われたくなくて、必死の想いでそう声を出します。
「うん!」
こうして、明日はみんちゃんとこりちゃんはランチに行くことになりました。
(大丈夫……だよね?)
たっくん、心の中で不安が広がっています。
でも、大丈夫ですよ!!(作者、切なる願い)
その頃、こりちゃんはというと……。
(ふふっ♪みんおねえちゃん、やっぱり優しくて可愛いな~♪絶対、こっちに向かせるもんね♪)
んん??
こりちゃん、なんか良からぬことを企んでいるのでは??
と、不安になる作者を横目に、こりちゃんは楽しそうにカフェでミルクティーを飲んでいるのでありました。
ちゃんちゃん♪(……で、大丈夫かな??)




