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和装の皇さま  作者: 狼花
壱部
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7 祝宴、勝利の余韻

 夕方近くまで死んだように静かだった砦は、急に賑わいを取り戻した。その中で、兼ねてから「落ち着いたらゆっくり話そう」と言っていたことが実現した。真澄、知尋、瑛士が揃い、昴流とともに巴愛は部屋に彼らを迎えた。が、したかった話は「巴愛に現状を話し、この世界で生きてくれるよう頼むこと」であって、それは先ほど済んでしまった。なので「これからの生活について」の説明が中心になった。


「おそらく二日後にはこの砦を発ち、皇都(おうと)照日乃(てるひの)への帰路につけるだろう。だからまあ、明日一日は気ままに過ごしていてくれ。たいした楽しみはないだろうがな」

「陛下たちは明日、何をするんですか?」


 巴愛が問うと、知尋が答えた。巴愛が最後に見たときでさえ真っ白な顔をしていた知尋は、どうやらあのあと倒れたらしい。今まで休んでいたとかで顔色は多少良くなっていたが、本調子でないことは明らかだ。


「慰霊です」

「お葬式……ですか」

「ええ。玖暁の戦死者は皇都まで連れて帰り、遺族に引き渡しますが、青嵐の戦死者は我々で弔います。少し外れに青嵐を見渡せる丘があるので、そこに」


 敵の戦死者まできちんと弔う。そこにも、真澄と知尋の心が反映されているようだ。


 真澄が嘆かわしそうに頭を振る。


「追わぬと言っているのだから、自国の戦死者は回収してほしいものだ。……故郷を眺める場所とはいえ、異国の土となるのは彼らも本望ではなかろうに」


 瑛士が重くなった空気を振り払うように話題を変えた。


「そういうわけだから、巴愛殿は小瀧にお茶くみでもさせてやってくれ。話相手には最適だからな」

「退屈な思いをさせてすまないな」


 真澄に謝られ、巴愛は首を振った。


「退屈なんてしないです。あたしにとっては、見るもの全部新鮮ですから」

「そうか……ならいいのだが」


 真澄は微笑み、腕を組んだ。


「皇都に戻ったら、とりあえず巴愛には皇城(おうじょう)で生活してもらうことになるだろう」

「え、皇城? お城!? あ、あたしそんなところに住んでいいんですか!?」

「当たり前だ。他にどうするつもりだったんだ?」

「住むところさえいただければ、ひとりで生活しようかと思っていたので」


 巴愛の答えに知尋が苦笑した。


「そこまで遠慮しなくてもいいのですよ」

「でも、あまりお世話になるのもどうかと思って」

「ここで巴愛を放り出すなんて無責任なことをするはずがないだろう」


 憮然としたように真澄が言う。だがそれ以外にも、巴愛を放り出せない理由がある。


 神核の使い方すら知らない巴愛がひとりで生きていくことは、まず不可能だ。この世界にも、捻れば水が出る蛇口と同じ存在のものはある。だがその仕組みは、蛇口の中に水の神核が入っていて、術を使いながら蛇口をひねることで水が出るのだ。火もそうだ。火の神核が仕掛けられたコンロをつけながら、神核術を使うしかない。


 神核が使えないと、話にならないのだ。彼女の独り暮らしに応じることがあっても、それは一般常識を叩きこんでからのことだ。


 それに――皇都はうるさい。いまは自由に振る舞っている真澄と知尋にも、厄介な廷臣が付きまとう。真澄らに取り入らんとして、邪魔な巴愛に手を出す輩もいるだろう。そういうとき、傍にいないと真澄には守ることができない。


 彼女を、決して政治に巻き込まない。まして道具にするのは絶対に許さない。それが真澄の誓いであり、責任だ。


「……はい。じゃあ、これからもお世話になります」


 巴愛が折れて承諾した。内心ほっとして、真澄が頷く。


「よし。じゃあ、行こうか」


 真澄がそう言って立ち上がった。巴愛が目を丸くする。


「え、どこへですか?」

「今日はこれから祝宴なんですよ。こうした宴会を開くのも、将としての務めのひとつですからね」


 知尋が微笑む。昴流に言われて立ったものの、巴愛はまだ心配そうだ。


「あたし何もしてないのに、祝宴なんていいんでしょうか……?」

「細かいこと言うな。ちょっと豪華な夕飯だと思えばいいさ」


 瑛士に言われ、巴愛は引きずられるように部屋を出た。


 祝宴はすでに始まっていて、日中のまとまりや統率が嘘だったかのように騒がしかった。これぞ「無礼講」というのだろうか。昼間挨拶した李生も中に交じっていて、部下や他部隊の部隊長と楽しげに話をしている。酒の勢いなのか、堅さが取れているようだ。


 緊張していた巴愛だったが、ふと目が合った李生がにっこりと微笑んだ。その傍にいた他部隊の部隊長たちも陽気に手を振ってくる。この場で巴愛に奇異の目を向ける者はいなかったのだ。部隊長たちには瑛士からあらかじめ知らされており、その部隊長から自分の隊の騎士たちに巴愛の存在だけは伝えてあった。そして彼らから積極的に絡んではこない。巴愛がそう言う対応に困るだろう、というのを真澄はきちんと把握していたのだ。


「……安心してくれ。李生たち部隊長はすべての事情を知っている。部隊長が君に好意的に接すれば、その部下の騎士たちも滅多な態度はとれない。堂々としていればいい」


 真澄の声に、巴愛は我に返った。真澄を見上げると、彼は頷いた。そして騒がしい臣下たちのなかに足を踏み入れていく。


「巴愛さん、何食べます? よければ僕が調達してきますよ」


 昴流が明るく尋ねてくる。この世界の料理はよく分からないので一任した。ちょっとお待ちを、と昴流は群衆の中に飛び込み、すぐ皿に数種類の料理を乗せて戻ってきた。やはりどれも見たことがある料理ばかりで、食に関して不自由することはなさそうだ、と巴愛はほっとした。


 この祝宴は立食式なので、長時間立つことに慣れていない巴愛はすぐ足に来た。座りたいと思ったのだがそれらしい椅子は見当たらず、少し困った。しかしいまそれは些細なことだ。巴愛がいま考えているのは、忠実に傍にいてくれる昴流の存在だ。


 彼は騎士である。同僚がいる。きっと彼らと一緒にわいわい騒ぎたいのだろうが、任務としてそれを耐えている。おくびにも出さないが、巴愛はなんとなくそう感じていた。実際、声をかけてきて、「冷やかすな」と昴流自身が追い払った同僚たちの背を、じっと見つめていたから。


「ねえ、昴流。あたしはもう大丈夫だから、行ってきて」

「いえ、そういうわけには」

「お願い。あたしのせいで昴流が置いてけぼりにされるの、嫌だから」


 昴流は息が詰まったような顔をして巴愛を見つめる。それまで頑なだった昴流が戸惑っているようだ。どうやら「お願い」の一言が効いたらしい。取って返せばそれは「行って来い」と命じられているようなものである。


「しかし……」

「あたし、外に出ているから。足が疲れたから座っていたくて」


 巴愛が指差した先には、扉が解放されて庭に出られるようになっている部分があった。外はすっかり夜だが、この宴会場の明かりが届く範囲であれば問題はないだろう。


「ちょっと出たところにいるから、心配しないで」

「……分かりました。でもこれだけは自覚しといてください」

「なに?」

「ここは騎士がひしめく砦。女性は、巴愛さんしかいません。酔った勢いということもありますし、くれぐれもお気をつけて」


 言わんとしていることを察した巴愛が真っ赤になる。昴流がにっこりと笑った。


「まあ、巴愛さんにそんなことをしようとする不埒者は、僕が斬って捨てますけどね」

「す、昴流!」


 昴流は優雅に一礼し、巴愛の傍を離れた。一人になる時間も必要だろう、と思った結果である。


 ふうっと息をついて昴流を見送った巴愛は、外へ出ようと足を向けた。その時急に声をかけられた。


「巴愛殿」


 声をかけてきたのは李生だ。結構酒を飲んでいたようだが、酒気を帯びている感じはまったくしない。きっと酒に強い人なのだろう。


「ああ、李生さん……」

「どちらへ行かれるのですか?」

「ちょっと涼もうと思って、外に」

「そうでしたか。暗いので、足元には注意してくださいね。変な段差があったりしますから」

「有難う御座います。……えっと、あたしに何か御用でも?」


 不自然に黙った李生に問いかけると、李生は困ったような顔をして頭を掻く。


「……いえ、特に話は」

「話はないけど声をかけてくださったんですか」

「ええ……」


 李生は髪の毛を掻き回した手をおろし、視線をちらりと背後の騎士たちに向けた。


「……俺の隊は騎士団の中の精鋭で、他の部隊と比べると少々特殊です。俺個人の発言力と言うものが、御堂団長に次いで高いという現実があります」

「はい、聞きました。李生さんは、いうなれば主席だって」


 李生は頷く。


「御堂団長と、それに次ぐ俺。ふたりが同じ態度を示せば、大抵の騎士を黙らせることができます」


 巴愛はそれで気付いた。騎士団トップの瑛士と、部隊長のトップの李生が巴愛と親しげに会話すれば、それすなわち皇である真澄の意思であるということになる。騎士団の幹部と皇が直接庇護下に置いている巴愛に危害を加えようとする者は、まず手を引く。それは国家を敵に回すのと同じことだからだ。


「真澄さま、知尋さまはみなに望まれた皇です。しかしそれでも、敵は存在します。もっぱら政権を手中に収めたい貴族たちですが……いまこの場に、貴族たちの息がまったくかかっていない者がどれだけいるのか、正直計りかねています」

「あたし、狙われる立場なんですか」

「――たとえば、自分の娘を真澄さまに嫁がせて現皇の義父として権力を握りたい貴族がいます。しかし真澄さまの傍には、どこから現れたかもしれない謎の娘がいる。しかも真澄さまはその娘のことをひどく気にかけているようだ――たとえ真澄さまと巴愛殿にその意識がなくとも、何も知らない貴族たちはそう思うでしょう」


 そこまで言われれば理解できた。邪魔ならば殺せばいい、と考えるのだろう。


 血の気の引いた様子である巴愛を見て、李生がはっと我に返った。


「すみません、無神経なことを言いましたね」

「いえ、大丈夫です。有難う御座います」


 巴愛は無理に微笑んだ。やっぱりこの人は不器用なのだ。具体的に危険なことを言ってくれたのも、巴愛に自覚させて注意を促すためだ。そういうことに慣れていないだけで、本当は優しい。でなければ、うまい話も思いつかないのに巴愛に声をかけようとするだろうか。


「皇都に戻ったら、真澄さまや知尋さまの行動には廷臣が付きまといます。御堂団長も軽々しく行動はできません。何かあったら、まず真っ先に小瀧に知らせてください。それが無理ならば、俺に。……それ以外の者への相談は、なるべく避けてください」


 現段階で、巴愛が完全に信じていいのは真澄と知尋、瑛士、昴流、そして李生。この五人だけなのだ。けれど、「完全に信じていい」というだけましかもしれない。みんながみんな上辺だけの付き合いをして信じ切っていいとはお世辞にも言えなかった現代の交友関係と比べれば、数倍も。


「はい」


 巴愛がしっかりと頷くと、李生が微笑んだ。


 李生と別れ、今度こそ巴愛は外に出た。外気は冷たく、身体が震える。しかし心地いい涼しさだった。


 何か適当な場所がないかとあたりを見渡し、傍に大きな石があるのを見つけた。上が平らになっていて、座ってくれと言わんばかりだ。表面に手をかけて一息で上に上り、広い石の上で両膝を抱える。


 ふと手を上着のポケットに突っ込むと、指先に角ばったものがあたった。取り出してみると、それは白い携帯電話だった。トリップする前に持っていたバッグは失ったが、身につけていたものはそのままだ。携帯もそれで無事なのだろう。


 携帯を開くと、暗い夜の闇の中でぼんやりと画面が明るくなる。壊れてはいないようだ。だがこの世界のエネルギー源はすべて神核で、電気など存在しない。充電が切れれば、この携帯もただのオブジェと化す。


 アドレス帳を呼び出し、なんとなくバイト先の店長に発信した。だが当然つながるわけがなく、コール音は途中でぷっつりと消えた。分かっていたことだが、日本との関わりが断たれてしまったことがちょっぴり寂しくもない。


「寒くはないか?」


 またしても急に声をかけられ、巴愛は仰天して振り返った。そこには真澄が佇んでいたのだ。手には葡萄酒の入ったグラスを持っている。


「へっ、陛下! なんでここに……あたしの相手なんてしてる暇、ないんじゃないですか?」

「別に誰も文句は言わないさ。皇城なら、そりゃ問題だろうが」


 真澄はそう言って、巴愛の隣に腰を掛けた。巴愛が飛び乗らねば駄目だった岩の上に座るのに、真澄は少し腰を浮かせるだけで座れるのだ。


天狼砦(ここ)は自由で良い。皇城は常に誰かに見張られていて、息苦しくてかなわん。……戦争に来ていて、何を言うという感じだがな」

「兄皇陛下……」


 呟くと、真澄はこちらを向いた。


「その呼び方、なんとかならないか。皇だの陛下だのと呼ばれるのは、あまり好きではないんだ」

「他にどうお呼びすれば……」

「名前で呼んでくれ」


 そう言われ、巴愛はどきりとする。まさか呼び捨てか。そんなことはできない。では「真澄さん」? それもなんだか違う。逡巡した結果、巴愛はおっかなびっくりに声を出した。


「ま……真澄、さま」


 物足りなさそうな真澄だったが、巴愛の限界を悟ったかふっと微笑む。


「まあ、良しとしようか」


 真澄はそう許して、巴愛の手元を覗き込む。


「ところで、それはなんだ?」

「あ……これは携帯電話って言うんです。これひとつで、遠くにいる人と話が出来たり、カメラで写真を撮ったり動画を撮ったりできます」


 興味津々な真澄に機能を色々と説明していくと、真澄の顔色が変わった。説明を終えるころには、すっかり難しい顔になっていた。


「……そんなものを、巴愛の世界では誰もが普通に持っているのか?」

「はい」

「……本当に巴愛の世界は、技術が発展した世界なのだな。こちらで国家予算並みの機器類を誰もが持っているなど、末恐ろしいぞ」


 真澄は言いながら考えを巡らせる。こんな便利なものがあふれている世界から来た人間だと知られれば、まず間違いなく欲深い貴族たちは巴愛に接触してくる。その知識などを利用しようとするはずだ。勿論巴愛は家電製品の素人なので、しくみを聞かれてもまったく答えられない。


「巴愛。その機械、人前で決して出さないと約束してくれ」

「え?」

「私たちにとってその機械は、巨大な爆弾だ。それに等しい衝撃を誰もが受ける。そうなって被害に遭うのは、君自身だ。……そんな目に、遭わせたくはない」


 巴愛は目を見張り、頷いた。


「……分かりました。約束します」


 あたしは多くの人に守られてここにいる。巴愛はそう実感した。


 自分は彼らに、何を返せるのだろうと考えても、何も出てこない。いつか真澄の役に立てるだろうか。いや、立たなければと自らに言い聞かせる。


「巴愛、酒は飲めるか」


 真澄の口調が和らぎ、そう尋ねられた。真澄は持っていたグラスを差し出す。受け取るのに躊躇した巴愛の様子を見て、真澄が付け加える。


「……勿論、私は口をつけていないぞ」

「あ、いえ、そういうことじゃなくて……二十歳未満はお酒を飲んではいけないって法律だったから、なんか」

「いくつだ」

「十九です」

「なら問題ない。玖暁は十八歳で飲酒解禁だ。君はこれからこの国の住民だ、法令違反にはならんよ」


 そう後押しされ、巴愛はグラスを受け取った。酒はまったくの初体験なので、恐る恐る口をつける。その感想はと言うと――つまるところ、よく分からない。きっと高価な酒なのだろうが、残念ながら味は分からなかった。


「今日この日から、君は我が玖暁の民だ。歓迎するぞ。何かと窮屈な思いをさせるだろうが、必ず君の生きる日々を守ると誓おう」


 巴愛は顔を上げ、微笑んだ。


「はい。あたしこそ……」


 ――それから十分ほどが経ったが、祝宴はまだまだ終わりそうにない。


 昴流が仲間の輪を外れて外へ出たのは巴愛と別れて二十分と経たないころだったが、昴流は外に出て仰天した。真澄と巴愛が並んで岩の上に座っていて、しかも巴愛は真澄の肩に頭を預けて眠りこんでいたのだ。


「け、兄皇陛下」


 小走りに駆け寄ると、真澄が振り返った。「しっ」と唇に人差し指を当てて静かにするよう指示された昴流が、慌てて口を噤む。


「眠ったばかりなんだ、静かにしてやってくれ」

「何があったのですか?」

「いや、話をしていただけだ。そうしたら、巴愛はだいぶ酒に弱いようでな、一杯で酔いが回ったらしい」


 真澄がくすくすと笑い、巴愛の額にかかる前髪を払ってやった。


「だが丁度良かった。このままでは風邪をひいてしまうから、部屋に連れ帰ってやってくれるか」

「はい」


 昴流はゆっくりと巴愛の身体を支え、抱き上げた。真澄も岩の上から降りる。


「小瀧」


 呼び止められ、昴流が振り返る。真澄の表情は真剣そのものだ。


「巴愛の存在を公にできない以上、騎士に守らせることもできない。お前だけが頼りだ。巴愛を任せたぞ」


 昴流は強くうなずいた。もとより、昴流は巴愛を守る決意を固めている。任務遂行の気持ちと、昴流本人の気持ちだ。


 この思いは、絶対に揺らがない。

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