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幕間 付き人による考察
この話は読まなくても本編は進めます♪
ティエラとソルが立ち去ってから。
残されたグレーテルは、アルクダに話し掛けた。
「姫様って、元々ルーナ様に憧れてましたけど、ソル様の事を好きでしたよね?」
「ええ、まあ外野は見てたら分かりましたね」
アルクダの発言を受け、グレーテルが口を尖らせた。
「ルーナ様は、姫様の記憶を失わせて、自分の事を好きにさせようとしたんだと思ってました~~」
アルクダは、困ったように返した。
「……まあ、あの方なら、やりかねませんかね」
「じゃあ、ルーナ様の作戦勝ちですか~~?」
グレーテルの不満に、アルクダが苦笑した。
「それはまだ分かんないんじゃないですかね。記憶を失う前だって、まさかのソル様の勝利だったわけですし」
「そうでしたね~~」
付き人の二人は笑う。
部屋で、姫と騎士の二人を待つことにした。




