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異世界は幸せ(テンプレ)に満ち溢れている  作者: うっちー(羽智 遊紀)


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368話 久しぶりの再会 -やっと会えましたね-

エレナのレイピアを取り上げました。

「あぁ……。私のレイピアが! せっかく王宮の宝物庫を強制開放して持ってきたのに」


転移魔法陣でやってきた文官がレイピアを持って帰る様子を見つつ、エレナが崩れ落ちていた。あまりの落ち込みっぷりを見た亮二が不憫に思って声を掛ける。


「マルセル王が持ち出し禁止令を出しているのに、勝手に持ってくるからだろ。マルセル王が建国王装備を持ち出した時のエレナはどこ行った? それにしても落ち込みっぷりが凄いな。そんなに落ち込むなよ。あのレイピアは作った俺もちょっとだけやりすぎ性能があると思ってるんだよ。宝物庫入りを諦めてくれたら、少し性能を落としたレイピアをプレゼントするから」


「本当ですか! だったら我慢します! さすがは私のリョージ様です!」


新たなレイピアをプレゼントすると言われたエレナは一瞬で立ち直り、目を輝かせていた。機嫌が直った事にホッとした亮二だったが、周囲からの視線を感じて思わず後ずさった。


「えっ? な、なに? どうしたの? なんでそんな目をしてるの?」


「いや。普通にエレナ殿だけにプレゼントをしたので、みなさん怒ってるのでしょう。それにしても微笑ましいですな。私も若かりし頃を思い出しますよ。今日は帰りに花でも買って帰るかな」


亮二と婚約者達の様子を見ながら、闊達(かったつ)に笑いつつ解説をするラッチスを思わず亮二は睨みつけた。結局、エレナには性能を落として装飾にこだわったレイピアを、他の婚約者達にも同じクラスの武器や防具、装飾品を渡す事を約束するのだった。


◇□◇□◇□


「それじゃあ。話も一段落したところで本題に入ろうか。ラッチス枢機卿はエリーザベトさんを奥さん候補として推してるんだよね?」


「ええ。そうです。彼女ほど、教皇の妻としてふさわしい女性は居ないでしょう」


ラッチスはエリーザベトがいかに教皇の妻にふさわしいのか力説を始めた。サンドストレム王国の公爵の娘であり身元がはっきりとしている事。魔力も多く回復属性もすぐに覚えた事。貴族としての教養をすでに身に付けており、外交面でも問題ない事。


「それに教皇と相思相愛です。これほど妻としてふさわしい女性は居ないでしょう?」


「た、確かに。誰が見ても聞いてもエリーザベトさんってオルランドにとって超優良物件じゃん。なんでサクっと結婚式まで話が進まないの?」


聞けば聞くほど教皇の嫁として決まっていない事に亮二が首を傾げていると、ラッチスは難しい顔をしながら説明を続ける。


「神都の者達はエリーザベトが修道女になるのを待つだけだったのですが、他の枢機卿達が候補を複数人用意した為に選抜戦になったのです」


「選抜戦ってコンクラーヴェみたいな感じなのかな?」


亮二は小さく呟くと選抜戦について確認を行うのだった。


◇□◇□◇□


「なるほどね。アピールポイントを比べて信徒が投票するのか。それだったら神都の評価を聞いてる限りではエリーザベトさんが有利だと思うんだけど? 一回目で規定の七割を超えるじゃん」


「それが神都だけではなく、各国から信徒達が集まっていますのでエリーザベトの優秀さや人柄はその者まで伝わっていないのです。ですので、今後開催される教会での講演会で候補者達の話を聞いて決めます。ちなみに投票できるのは一三才以上の大人で既婚者だけです」


ラッチスの説明を聞いていた亮二はしばらく考えていたが、なにかを思いついたかのように確認を行う。


「ちなみに奥さん候補の講演会の前にアピールするのは問題ないの?」


「それは問題ないですね。リョージ様が応援していただけるのですか? それは心強い。もうじきエリーザベトの修行が終わります。最初は他の枢機卿と接触されると困ると思い歓迎会の名の下に監視していましたが、逆に私が監視されていたくらいですからね。横やりが入っても大丈夫ですよね?」


応援の許可を貰った亮二はラッチスから盗聴用魔道具を返してもらい、自動防御が付与した物と交換すると手厚く送り出した。振り返った亮二は婚約者達と早速相談を始める。


「よし。ラッチスさんから許可を貰ったから、エリーザベトさんを全力で応援するぞ。今回のキーマンはソフィアとライラだよ! 神都以外の信徒たちの胃袋をガッツリと(つか)んでしまおう」


「わ、私達がですか! 任しぇてください!」


「相変わらずソフィアって噛むよね。大丈夫だよ。リョージ。(つがい)になった私の力を見せてあげる」


握りこぶしを作った状態で気合を入れているソフィアと、自信満々なライラを見ながら亮二は作戦を伝えるのだった。


□◇□◇□◇


「お久しぶりですわ。ウチノ大公。学院を卒業してから一年以上経ちますわね」


「誰? 俺の知ってるエリーザベトさんは、もっとこう『おぉぉぉぉほっほっほっほ! 久しぶりですわね! 私の事を忘れたとは言わせませんわよ! リョージさん!』って感じで高笑いしなが……痛い! おぉぉぉ。普通に痛い。な、なんでハリセン? しかもそれって銀製だよね?」


「学院時代にマルコさんから貰ったハリセンを使っただけですわ。大公になっても、帝国で救国の英雄と言われても変わりませんわね。本当にお久しぶりです。リョージさんは本当に相変わらずでなによりです」


久しぶりのエリーザベトを見た亮二がからかいつつ近付いてきたのを確認すると、アイテムボックスから銀のハリセンを取り出して全力で振り下ろすのだった。

そう言えば銀のハリセンを持ったままだったね。

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― 新着の感想 ―
[一言] 難癖付けて自分だけ良い思いをしようとする それで婚約者かよ。
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