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166 強行突破

ニュルンベルクに到着した一行は……

 ニュルンベルクの駅前で大魔王様とフランスの帰還者の睨み合いが続いている。


 原因は主に、俺の存在が無視されて、美鈴がキレたことに由来する。俺のために怒りを顕にしてくれるのは嬉しいが、この場でフランスと遣り合うのはいかにも不味い展開だ。下手に殺し合いなんか始まると、日本も巻き込んでヨーロッパ中に不穏な空気が蔓延してしまう。


 美鈴が前に出てくれたおかげで冷静になった頭で考えを巡らす。この場はやはり俺が収拾するのが一番だろう。俺が受けた罵詈雑言は、美鈴が利子を付けて返してくれたから、冷静に振舞う余裕が出てきたぞ! それでは紳士的に両者の間に割って入ろうか。そう、冷静かつ紳士的に……



「おい、そこのフランス野郎! いい加減にしないと殺すぞ! ああ?」


「な、なんだと! 貴様は……」


 ロレーヌと名乗った帰還者には、それ以上の言葉を続けさせるつもりはない。殺気を全開にして、右手には500万くらいの魔力の塊を握り締めながら、脅し付けてやる。精々肝を冷やすといいだろう。



「馬鹿な! なんという魔力だ……」


 ほれ見ろ! 頭の天辺から冷や汗を流して膝がガクガクしているぞ。この程度の魔力でビビるとは、大したヤツではないな。軟弱なキザ男という評価で十分だろう。さっさと立ち去れ! このナンパ野郎!



「警告してやるから、よく聞いておけ。今すぐこの場を立ち去って、二度と俺たちの前に現れるな。次は必ず殺す!」


「覚えていろよ!」


 ロレーヌは、覚束ない足取りで俺たちの前から逃げ出していく。後ろ姿は負け犬そのものだな。そもそも何しに現れたんだ? 俺たちを倒すにしては力不足だし、話し合うにしては沸点が低すぎて、冷静さに欠けている。



「あいつは何しに来たんだ? 俺のように紳士的に話し合う態度を、もう少し養うべきだろう」


「聡史君のどこに紳士的な態度があったのか、小一時間話をしてみたいわね!」


 おや、美鈴が真顔で俺に意見しているぞ。俺の態度のどこに問題があったんだ? どこから見ても、紳士そのものだっただろう。解せぬ……



「それよりも、せっかくいいところだったのに、聡史君に邪魔されたわ」


「俺が止めに入らなかったら、美鈴は確実にあの男を殺していただろう。フィオは笑いっ放しで、何もしようとはしないし、俺が止めるしかなかったんだ」


「聡史君、そこは大魔王らしく『燃やし尽くす』と言ってほしかったわね。殺すなんてフレーズは、エレガントさに欠けているわよ」


「やっぱり止めて良かった」


 美鈴が素に戻ってくれたぞ。どうやら大して怒ってはいないようだ。そのおかげで、腹を抱えて笑っていたフィオが、ようやく再起動を果たす。



「はあ、大魔王様には本当に毎度笑わせてもらうわ。以前よりも症状が進行しているんじゃないかしら?」


「フィオ、私だって穴があったら入りたい気分なんだから、それ以上突っ込んだら、その口を凍り付かせるわよ!」


「ああ怖い怖い! これ以上は口をつぐんでおきましょう」


 フィオは賢明な判断だな。大魔王様の怒りを買うのはこの場では不味いと、引いてくれた。その横からは、マリアが口を挟んでくる。



「一体何が起きるのか心配だったですぅ! 美鈴さんがとっても怖かったですぅ!」


「な、何を言っているのかしら。マリアの発言の意味がわからないわ」


「真後ろにいたから、迫力が凄かったですぅ! もうちょっとで腰が抜けそうだったですぅ!」


 マリアは危険な場面への耐性が殆どないから、相当にビビりまくっているな。大魔王様の恐ろしさの片鱗を初めて見せ付けられたんだな。この程度の危険はよくある出来事だから、早く慣れてくれ。俺にはそれしか言えないぞ。



「そ、それよりも、ドイツの帰還者を迎えに行きましょう。場所はわかっているのかしら?」


「この街の郊外にあるらしい。タクシーを拾っていこう」


 立場が悪いと感じた美鈴は、素早く話題の転換を図っている。まあ、いいだろう。あの帰還者のおかげで、無駄な時間を費やしてしまったから、早くベルガーたちが待っている特殊作戦センターに向かおう。



 

 駅前で客待ちをしているタクシーに乗り込んで、行き先を告げると、街の南部に向かって走り出す。俺たちが日本から来たと告げると、運転手は気を利かせて、街の観光名所をいくつか巡ってくれる。この街の象徴のニュルンベルク城や、聖ローレンツ教会などといった、ゴシック様式の古い建築物が残っているんだな。今は経済的な苦境に喘いでいるけど、本来は落ち着いた佇まいの歴史ある街なんだろう。


 タクシーは目的地である特殊作戦センターの正門前で停車する。ここから見た感じだと、広大な森を背景にして、点々と建物が配置されているようだな。この中のどこにベルガーたちがいるのかわからないから、取り敢えずは連絡を取ってみようか。



「もしもし、ベルガーか? 正門の前に到着したぞ」


「聡史、待っていた。兵員輸送車に乗って外へ出るから、一緒に乗り込んでくれ!」


「了解した。ここで待っているぞ」


 通話を切ると、俺たちはベルガーが出てくる方向を見つめて、しばらく待つのだった。









 一方のベルガーたちは……



「聡史から連絡があった。今から外へ出るが、準備はいいな?」


「輸送車のカギはこっそりと手に入れたから大丈夫だよ」


「最低限の荷物はアイテムボックスに入っているから準備はオーケーよ」


 ハインツは運動と称してセンターの外周を走るついでに、兵員輸送車のカギを手に入れていた。センター全体の管理が杜撰で助かる。燃料がどのくらい入っているかはわからないが、行ける所までこの輸送車で突っ走るつもりだ。



「博士、腰を上げてくれ」


「もうちょっとでこの部分の計算が終わるから、待ってくれ」


「グズグズしていると、チャンスを失うぞ! 日本の術式が永遠に手に入らなくなるからな」


「仕方がない、行くとしようか」

 

 イエーガーにとっては、日本の魔法工学がよほど魅力的なんだろうな。自分の世界に篭ると中々出てこないくせに、日本の術式の話をすると、すぐに重い腰を上げる。こちらとしては非常に助かるのは言うまでもない。



「二人ずつ、格納庫に向かうぞ」


 最初にハインツとイレーネが建物の外に出て、時間差を付けて俺と博士が輸送車が保管してある場所に向かう。俺たちは軟禁状態にあるから、原則的にこの建物から出ないように申し渡されている。だが、センター内の散歩や軽い運動だけは、一日一回認められているのだった。



「体が鈍るから、その辺を散歩してくる」


「早目に戻ってくるんだぞ」


 建物の警備をしている兵士に一言伝えると、俺と博士はハインツたちの後を追う。現在俺たちがいるのは、施設の中でも最も奥まった場所にある。車両格納庫は1キロほど正門方向へ向かった場所だ。



「ベルガー、こっちだ!」


 建物の陰からハインツが手招きをしている。俺と博士は先行していた彼らと合流を果たす。さて、ここからが勝負だ。



「ハインツ、打ち合わせどおりに頼んだぞ」


「任せてよ! 見張りの気を引くから、輸送車を引き出してよ!」


 ハインツは単独で予定の場所に向かう。彼が騒ぎを起こしている間に、俺たちが兵員輸送車に乗り込んで彼を回収する手筈だ。



 ドドーン!


 始まったな。格納庫の裏手で派手な火柱が上がっている。ハインツの魔法で見張りを引き付ける作戦だ。こちらの策に、上手く乗ってくれよ。



「どうした? 今の爆発音を調べてこい!」


「最低限に人数を残して、裏手に回れ!」


 よし! いい具合に見張りが数を減らしたぞ。今格納庫の入り口に残っているのは2名だけだな。



「イエーネ、頼む」


「安らぎの旋律よ!」


 イエーネの魔法が届くと、格納庫の入り口を見張っていた要員が、崩れ落ちるように眠る。しばらくは目を覚まさないだろう。よし、内部に入り込むぞ!


 俺に続いてイエーネと博士が格納庫に入り込む。ハインツの話だと、503番の輸送車だったな。彼がシーフのスキルを持っていたおかげで、こうしてエンジンキーの入手ができたのは大きいぞ。



「よし、エンジンが掛かった! 出発するぞ!」


 兵員輸送車は格納庫の壁をぶち破って外部に躍り出る。前方で手を振っているハインツを回収すると、アクセル全開で正門を目指す。その様子を、付近の兵士は不審そうな表情で見ているな。



「何で兵員輸送車が発進しているんだ?!」



 その疑問はもっともだろう。こうして俺たちが輸送車を乗っ取って、センターを脱出しようとしているんだからな。さて、どうやら兵士が慌て始めた様子からして、何らかの異変が発生していると気が付いたようだ。



「誰が乗っているかわからないが、早く止めるんだ!」


「早く司令部に報告しろ!」


 通信内容は輸送車にも入ってくる。現場は相当混乱を呈しているようだな。今のうちに、何とか正門まで辿り着きたいが、どうやらそうも言っていられないようだ。



「止まれ! 停車しなければ発砲するぞ!」


 小銃とロケット砲を構える一団が、俺たちの前に立ちはだかる。距離は50メートル。



「ファイアーボール!」


 ハインツが屋根から顔を出して、魔法を撃ち込む。味方を攻撃しなければならないのは苦汁に耐えないが、この際どうこう言っていられない。強行突破あるのみだ!



「帰還者が脱走を企てているぞ! 総員直ちに攻撃に移れ! なんとしてもセンターから出すな!」


 これは不味いな。あと一息で正門だというのに、小銃やロケット砲を構えた一個中隊が、俺たちを止めようと立ちはだかっている。さらに後方からは、装甲車が追いかけてきたぞ。挟み撃ちは非常に不味い展開だ。



「後方確認よし! ロケット砲、発射!」


 ヤバいぞ! 前方から対戦車ロケット弾が飛んできた。ハンドルを握る俺の手が、じっとりと汗に塗れる。回避は間に合わないし、この輸送車の装甲程度では、簡単に撃ち抜かれてしまうぞ。



 ズドーン!


 運転席の真正面に着弾したロケット弾は、轟音を響かせて爆発する。一瞬俺は目を閉じてしまった。迫り来る死の恐怖に、耐えられなかった。だが、兵員輸送車はなんらダメージを受けずに、普通に走っている。



「イエーネ! シールドを展開してくれたのか?」


「私ではないわ。動いている対象にシールドを展開するなんて、そこまで高度な魔法は扱えないもの」


「それでは誰が?」


 疑問を抱きつつも、前方を遮る中隊の陣を突破すると、その先には正門が見えてくる。あそこで手を振っているのは、どうやら聡史のようだ。あと一息で、彼らと合流できるぞ!


 俺はアクセルべた踏みで、正門を突破する。聡史たちの手前で急ブレーキを踏んで、タイヤが悲鳴を上げながら輸送車が停止する。





 ベルガーを待ち受けている聡史たちは……



「聡史、何とかセンターの外に出られたぞ」


「危ないところだったな。ロケット砲で狙われていたようだったから、美鈴とフィオが二人掛かりで輸送車にシールドを展開したんだ」


「君たちのおかげだったのか! 危ないところだった、感謝する」


「礼はいい、俺たちも乗り込むぞ」


 こうして聡史たち4人が車内に乗り込んでくる。再びアクセルを踏み込んで、輸送車は発進する。



「ベルガー、ひとまずはフランクフルトを目指してくれ。日本の領事館に駆け込めば、亡命は成功だ」


「了解した」


 フランクフルトはニュルンベルクから見ると、西に150キロに位置する。オーストリアとは逆方向になるが、日本政府の施設は、フランクフルトが最も近い。亡命を正式に公表すれば、ドイツもフランスも、ベルガーたちに手を出せなくなるはずだ。



 輸送車は、ニュルンベルクの中心街へと進路を取る。建物が多い場所だと、下手な手出しができないだろうという判断だ。輸送車の後方には、ドイツ軍の装甲車が隊列を連ねて追いかけてくる。こいつらは早目に振り切っておいたほうがよさそうだな。



「この車両全体を、俺の魔力で覆うぞ。どんな攻撃も寄せ付けないから、安心してくれ」


「聡史、それはどういう意味だ?」 


「敵の攻撃は全部撥ね返す。難しいことは考えるな! さて、追跡してくる連中は、市街地を抜けたら眠ってもらおうか」


 周囲の景色が街並みから外れた様子を確認すると、俺は輸送車の屋根を開いて顔を覗かせる。ふむふむ、全部で5両の戦闘車両が追跡しているな。でもここまででお仕舞いだ。俺は人差し指で軽く魔力を弾いてやる。それ、ピンピンピンピンと。



 ドドドドドーン!


 路上で突如発生した爆発に巻き込まれて、俺たちを追跡していた装甲車が横転している。たぶん死人は出ていないだろうが、消火器で火を消そうとして大騒ぎになっているようだ。よし、この隙に距離を開けるぞ!


 

「聡史、なんだか息苦しいんだけど、どうなっているの?」


「ああ、俺の魔力を使って、この輸送車全体をバリアで覆っているんだ。全部で1億くらいの魔力を奮発しているから、息苦しいのはそのせいだろう」


「なんですって! い、一億……」


 イエーネが目をまん丸に見開いているな。このくらいの魔力で驚いてもらっては困るんだが。



「聡史君、もう少し魔力を抑えてもらえるかしら。マリアが目を回しているわ」


「わかった、半分にしておこう」


 マリアは魔力が500程度しかない。それがいきなり一億もの濃密な魔力に曝されて、失神してしまったらしい。茹で上がったカエルのような姿で、シートに力なくもたれ掛かっている。あまりに大量の魔力に、体が順応できなかったようだ。しかし、半分にカットしても、まだ彼女にとって俺の魔力は過大だった。依然として意識を取り戻す様子はない。


 かといってこれ以上魔力を減らすと、バリアの強度に問題が出そうだ。しばらくはこのまま我慢してくれ。たぶん健康には影響はない。妹の親衛隊などは、自ら好き好んで俺の魔力を体に取り込もうとしているくらいだからな。



「聡史、どうやら乗用車が2台、俺たちを追跡しているようだ」


「ああ、すでに確認している。どうやらフランスの帰還者が追いかけてくるようだ。駅前で見掛けた顔が、助手席に座っている」


 ベルガーが警告を発する間でもなく、俺たちが乗っている輸送車にピッタリと付いてくる黒塗りの2台を、俺の目は先程から捉えている。あれだけ脅かしてやったのに、諦めの悪い連中だな。このまま追跡されるのも鬱陶しいから、軽く相手をしてやるか。



「ベルガー、この近辺に開けている安全な場所はあるか?」


「この先には森林地帯がある。オートキャンプ場ならこの時期には誰もいないだろう」


「よし、そこに向かってくれ。フランスのキザ野郎に一泡吹かせてやる!」


 兵員輸送車は幹線道路を外れて、脇道へと入り込んでいく。俺たちをマークするように、黒塗りの2台も後を追ってくるな。正体を隠すつもりなど、最初からないようだ。


 森林地帯に続く曲がりくねった道を、俺たちを含めた3台は隊列を連ねて進む。20分ほどで、ベルガーが言っていたオートキャンプ場が見えてきた。うん、これなら少々荒っぽいことをしても、周辺に被害が広がる可能性は低いな。



「この先の駐車場で停めてくれ。全員外に出るんだ。フィオはマリアと一緒に車内に待機してくれ」


「いいえ、この場は私に任せなさい。聡史や美鈴が前に出ると、確実に死者が発生するわ。その点、私がこの場は一番の適役よ」


 珍しいな、フィオが積極的に自分から戦いを買って出たぞ! 確かに彼女の言い分どおり、俺や美鈴は相手が死んでも已むなしの戦いしかできないが、フィオなら上手いこと加減して相手を退けてくれるだろう。



「わかった、この場はフィオに託すぞ。美鈴はこの車をシールドで覆ってくれ」


「不本意だけど、仕方がないわね。フィオ、私に仕事を回してもいいのよ」


「余程のことがない限り、美鈴の出番はないわ。大賢者に任せておいて」


 俺たちは輸送車の外に出る。フィオが一人で前に出て、その直後に俺と美鈴、ドイツの連中は最後方に残しておく。マリアは相変わらず、車内で気を失って寝かされている。


 そして、俺たちに遅れて黒塗りの2台が停車すると、車内から合計7人の人間が出てくる。もちろん、例のティエリー・ロレーヌも憎々しげな瞳を俺に向けている。さっきは尻尾を丸めて逃げたくせに、再び俺の前に現れるとは、いい根性だな。



「我々にそこのドイツ人を引き渡してもらおう」


 フランスの帰還者を代表して俺たちの前に立ったのは、スラリとした若い女性だ。これは意外だな。帰還者の指揮を彼女が執っているのか。



「残念ながらその要望には応えられませんの。この場にいる4人の帰還者は、日本政府が保護します」


 フィオは普段どおりの飄々とした態度ながらも、きっぱりとフランス側の申し出を撥ね付けている。大賢者様、さすがです!



「ヨーロッパの問題に日本は口を挟まないでもらいたい。これは警告である」


「まあ、常日頃は人道を振りかざすあなた方が、異なことを口にしていると気づいていないのですか? 帰還者といえども、その人権は保護されるべきです」


 フィオの口調が異世界のお貴族様風に変化しているな。正真正銘の伯爵令嬢だから、フォーマルなやり取りでは、ついつい地が出るのかもしれない。



「先に平和を乱す行為を働いたのはドイツだ。我らは平和を乱す脅威を取り除かなくてはならない」


「誤った行いはドイツ政府とカイザーに原因があります。この方たちには罪はありませんの」


「どうしても引き渡さぬというのなら、武力に訴える」


「お相手いたしますわ。私は日本国防軍所属フィオレーヌ・ド・ルードライン」


 堂々と名乗ったフィオに対して、相手の表情がかすかに変化する。



「フィオレーヌだと? お前はフランス人か?」


「いいえ、魂は純粋な日本人ですわ」


「そうか、私はフランス陸軍所属ジャンヌ・ガロアだ。お前一人でこの人数と戦うつもりか? 我々は総力で挑むぞ!」


「どうぞご自由に」


 こうして、人気のないオートキャンプ場で、フィオとフランスの帰還者による戦いの火蓋が切って落とされるのだった。



滅多に見られない大賢者様の戦闘シーン、果たしてその行方は…… 投稿は今週末を予定しています。どうぞお楽しみに!


それから、ついにこの小説のブックマーク数が、1500件を突破いたしました! 読者の皆様からこれだけの支持をお寄せいただき、作者冥利に尽きます。本当に皆様には心から感謝いたします。


今後とも、この小説を応援していただけますように、どうぞよろしくお願い申し上げます。


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