表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/170

女達の夜 2

医者の診察を受ける前に先ずはお風呂に入れて汚れを落とすことになったマロン。

気力体力を使い切った彼女はグースカ寝ているが・・・


「凄い、なんて綺麗な肌なの・・・」

「シミどころか黒子もムダ毛もないわ」

「神の造形と言っても過言じゃないわね」

「ハァハァ美少女・・・」

「髪の毛もクセがないし、細くて綺麗な猫っ毛ね」

「お水飲むかしら」


なんとマロンのお風呂の世話には侍女数人がかりで行われていた。

若干名鼻息の荒い者が居るが侯爵家に仕える侍女は皆優秀で、擦りむいて土や小石のついた足の裏も優しく洗われる。


水分補給に水差しを口に持っていくとコクリと飲むマロン


「んぅ・・・」


口から水が少し溢れて、珠になった雫が首を伝った


「「「・・・」」」

「や、やだ、いけない扉開いてしまいそう・・・」

「美少女美少女、ぅぅぅ」



ここでも神の言うマロンの「人並みの肉体」は逸脱していた

神の思う人並みは全く「人並み」では無かった

普通の人ならば大なり小なりムダ毛やうぶ毛があるのだが

マロンの体は全身ツルリとしたゆで卵のような仕上がりであった。

流石に髪の生え際にはうぶ毛はあったが、それだけである。


因みにクロードは「前世の記憶あるんだから、前世のコピーで良いよね」という雑な考えの元に創られた体である。




綺麗さっぱり洗われて、次は着せ替えである

ここからは夫人とタチアナも加わった


「やっぱり純白じゃない?」

「パステルカラーのでも良いと思うけど」

「奥様、こちらは如何でしょう」


マロンに宛てがわれたのは客間のひとつ

そこへ屋敷中の使用人女性の大半が集まっていた


「アラン坊っちゃんが女の子を連れて来た」

「女の子は服や靴が無いらしい」

「たいそう可愛らしい女の子だそうだ」


と、ひと目見ようと集まり、なんなら着せ替えに自分も参加しようと部屋をひっくり返して服や装飾品を持ち寄っている。



「「・・・」」


廊下では医師とクロードが立って待たされていた

軽傷を診察するだけの筈がマロンの着替えが済むまで待つ事になり、着せ替えが落ち着いて診察する頃には日付けが変わって一時間以上経っていたのだった・・・





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ