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詩歌集

蛇の子を孕む

掲載日:2023/02/22



夜になると、押し入れがスコーッと開く。


そこから、細長い紐状のものがずるずると這ってくる。


蛇だ。


蛇は布団に入ってきて、私の身体に巻き付く。


その蛇は噛みつくわけでもなく。


身体に巻き付くだけで、特に何するわけでもなく。


私もまた、蛇に対して何するわけもなく。


ただ、静かに巻き付き巻き付かれる。


そして、蛇はある程度すると、私の身体から離れる。


ずるずると畳を這いながら、押し入れの隙間に戻っていく。


そんな、よくわからない夜を過ごすこと1ヶ月。


蛇は予告もなく、訪れなくなった。


それから、数ヵ月後。


「おめでとうございます。お腹に赤ちゃんがいますね」


生理が来ないので病院に行くと、医者にそう告げられた。


私には、そんな相手はいないし。


それに、最近そういうこともしてない。


思い当たることと言えば…蛇が一時期、私に巻きついてきていたくらいだろうか。


だとしたら、私のお腹の中の赤ちゃんは…蛇の子?


わからないけど…


私のお腹に宿る、命。


私はお腹を擦りながら、微笑む。


私は1人じゃないんだ…


私は誰の子かわからない、もしかしたら、蛇の子かもしれないその子を産むと決めた。


病院の帰り道。


草影に蛇がいた。


あの、蛇だ。


チロチロと舌を出し、ぺこんと頭を下げた。


まるで、会釈しているように見えた。


「…大丈夫、ちゃんと育てるからね」


私がそう言うと、蛇は静かに草むらに消えてった…


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― 新着の感想 ―
[一言] ちょっとこわくて ちょっとせつなくて ちょっとほっこり にょろにょろにょろろ
[良い点] 蛇×人間、いいと思います! 神秘的にもなるし、エロティックにもなりそうですね( *´艸`) 物語としてもぜひ読みたいです♪
2023/02/22 23:33 退会済み
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