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第56話 海老男、弟子の裸を目撃する。ようこそテルメリア村へ。弟子生活、始まります!

 テルメリア村の広場に隣接する小高い丘のふもと。畑や集会所、井戸への動線にも恵まれたその場所に、ロブの家は建っていた。


 緩やかな傾斜の先に広がる敷地には、よく手入れされた庭と、手作りのベンチ、滑り台のついた木製の遊具がある。すぐそばを小川が流れ、子どもたちが裸足で水を跳ね上げながらはしゃいでいた。


「ロブおじちゃーん!」

「また遊びに来たよー!」

「お前ら……今日も勝手に遊んでんな」


 子どもたちが駆け寄ってくるのを、ロブはどこか嬉しそうな顔で迎える。


 滑り台の根元で泥だらけになった男の子の頭を軽くひと撫でし、ベンチに腰かけていた少女には「ちゃんと水飲んだか?」と声をかける。


 その様子を見て、リリアは目を丸くしながら小さく息を漏らした。


「ロブさん、村の子たちから本当に慕われてるんですね……」

「昔、滑り台を作ってやってな。ここで遊んでいいって言ったら遠慮なしに毎日来やがる」


 ロブは肩をすくめながらも、どこか誇らしげだった。


 子どもたちはリリアたちにも興味津々で、きらきらした目を向けてくる。


「ねえねえ、あの人たち誰ー?」

「ロブおじちゃんのお弟子さん?」


 リリアは少し照れたように微笑み、ぺこりと頭を下げた。


「こんにちは。はじめまして。ロブさんにお世話になるリリアです」


 カイやエドガーも簡単に挨拶を交わし、子どもたちは「へえ〜」と声をそろえて感心していた。


 やり取りを見守っていたエドガーがぽつりと漏らす。


「……なんか、こういう場所にいる師匠、しっくりくるな」

「村の知恵袋って感じですわね」


 セラフィナが微笑みながら頷く。


 ロブは弟子たちに手招きし、家の玄関を開けた。


「さあ、ここが今日からお前らの家だ。ちょっとした俺の自慢なんでな。腰抜かすなよ」


 悪戯っぽい笑みを浮かべ中に入るよう促す。


 弟子たちが家の中に足を踏み入れた途端、その広さと整った設備に思わず歓声を上げた。


「な、なにこれ……村の家って、もっとこう……わらぶき屋根と土間ってイメージだったんですけど……!」


 リリアがきょろきょろと辺りを見渡しながら、驚きを隠せない様子で呟いた。


「内装も無駄がなくて、木目の美しさが活かされていますわ……これ、全部お師匠様が設計なさったのですか?」


 セラフィナが目を輝かせながら、指先で壁の仕上げをなぞる。廊下の隅々にまで手が行き届いたこの家は、確かに村の家とは思えない洗練された作りだった。


 奥のキッチンに入った瞬間、彼女の感動はさらに大きなものになった。


「まぁ……このコンロ、魔石を使わずに火を点けられるんですの?」

「ああ。空気の流れを利用した煙突と火口、それと燃焼効率を調整した炉床だ。薪の消費も最小限にしてある」

「なんて合理的で素敵な……!」


 セラフィナは両手を胸元で組み、まるで芸術作品でも見るようにコンロを見つめた。


「うおおおっ!?」 


 突然、カイの叫びが木霊する。

  

 見ると彼は開いた扉の向こうを見つめ、驚愕していた。


「どうした、カイ?」


 ロブが顔を向けると、カイがトイレの扉を開けたまま感動の声を上げた。


「ロブ師匠……これ、完全に“あれ”じゃないですか……! 水流で流すタイプの便座……! しかも陶器で!」


 リリアが覗き込んで


「え、何これすごい!」


 と感心の声を上げ、セラフィナはきょとんとしていた。


「これは……何か特別な意味があるのですの?」

「いえ、セラフィナさん……これは文明の奇跡です」


 カイはうやうやしく便座に手を添え、敬意すらこめた表情で語った。


「前世、東京で生まれ育った僕が……まさか異世界で再会することになるとは……ッ!」

「お前は何と戦ってんだ……」


 エドガーが苦笑まじりに突っ込むが、カイの感動は収まらない。


「水もちゃんと配管で通ってて、しかも屋内風呂まであるとか……村でこのインフラって、どうなってんですかロブ師匠!?」

「水路と重力だ。魔石なんて使わねえ。雨水のろ過と地下貯水槽、それと簡易ポンプの応用で水圧も確保してある」


 ロブのさらっとした説明に、カイが涙ぐむ。


「ロブ師匠、あなた……やっぱり天才です……!」

「こんなことで尊敬されるとはな……」


 ロブが肩をすくめると、弟子たちは揃ってくすくすと笑った。


 「この家では魔石や魔道具を一切使ってませんのね……」


 セラフィナがコンロに指を添えながら感嘆の声を上げた。


「生活範囲ではな。魔法研究用の部屋には防護結界を張ってるし、空間操作の魔法で書庫も作ってある。魔法を使ってるのはそれぐらいか。後で案内してやるよ」

「まあ! 書庫があるんですの!? 是非案内してください!」


 身を乗り出すセラフィナに、ロブは少しだけたじろぎながらも苦笑した。


「お、おう」


 その態度に我に返ったセラフィナは、一度小さく咳払いをしてから、少し表情を引き締めた。


「お師匠様。こうして魔法を一切使わずに生活を成立させる技術……もし魔導公会の方々が知ったら、黙っていないのではありませんこと?」


 ロブはその言葉に、少しだけ表情を曇らせる。


「まぁ……その可能性はあるな」

「えっ……?」


 リリアがきょとんと目を丸くする。


 セラフィナが静かに説明を始めた。


「リリアさん、魔導公会というのは、魔法技術の研究と流通を一手に担っている組織ですわ。民の生活に“魔法の恩恵”を行き渡らせるという名目のもと、水道、灯り、交通に至るまで、魔石と魔道具の使用を推奨し、実質的に支配しているのですの」

「えっ……でも、それって別に悪いことじゃ……」

「ええ、建前上は“民のため”という綺麗な言葉で正当化されていますの。でも実際は、魔法を使わない独自技術の発展は“反逆”と受け取られる可能性もあるのですわ」

「そうして、魔法で得られる利益を独占して甘い汁を吸ってるってわけだ」


 エドガーが腕を組んで補足する。


 フィリアが腕を組んで疑問を挟む。


「でも、魔導公会ってそんなに力あるの?王様より?」

「ありますわよ。魔導公会の本部は――神聖メルディナ法国にありますの」

「メルディナ……?」


 リリアが首を傾げる。


「アルトリア王国の南方にある国ですけれど、あそこは“魔法は神の言葉”とまで言い切る信仰国家ですの。魔法を通して神の意志を広めるという思想のもと、各国に教会を建て、魔導士を送り込んで影響力を広げてきましたのよ」

「……じゃあ、アルトリア王国も……?」

「国王陛下ですら、魔導公会の“技術提供”を受けている以上、逆らうことはできませんわ。今では“魔法なき生活は野蛮”とまで言う人々もおりますし」


 静まり返る空気の中、ロブが軽く肩をすくめた。


「とはいえ、街や村には自治権がある。中央が口出しできるのは、あくまで国家規模の話だ。村単位、街単位なら好きにしていい。黙認ってやつだな」


 リリアが目を見張る。


「じゃあ、他の村もテルメリア村みたいに……?」

「そうだ。実はな――最近は、こっそり視察に来てる連中もいる。他の村や街の技師や学者が“どうやって成り立たせてるのか”ってな。誰も表立っては言わねえが、知ってるやつは知ってる。見たやつは真似して帰っていく」


「それって……!」


 セラフィナが目を輝かせる。


「……きっと、希望になりますわ」


 ロブは、そんな彼女の言葉に、わずかに目を細めた。


「ま、あいつらがどこまでやる気かは知らねえがな。俺は俺で、好きなように生きるだけだ」


 そう言って、ロブはゆったりと歩き出した。


「さて、とっておきはまだこれからだ。次は温泉だ」


 その言葉にリリアとセラフィナ、そしてフィリアまでもが目を輝かせた。






 ロブに案内されるまま、弟子たちは家の裏手にある木立の中へと足を進めた。緩やかな石段を降りた先、立ち上る湯気と、岩肌に囲まれた広々とした湯舟が現れる。


 リリアの感嘆の声が漏れた。


 木々に囲まれた天然の露天風呂。湯面には春の空が映り込み、ほのかな硫黄の香りが心地よく鼻をくすぐる。周囲はしっかりと木塀で囲まれており、男女別の湯がそれぞれ設けられていた。


 セラフィナは布を手に、うっとりとした表情で湯煙の向こうを眺める。


 リリアは背伸びしながら、深く息を吸い込んだ。


 やがて三人は、それぞれ脱衣所で着替えを済ませ、湯舟の縁に足を浸す。そして順番に静かに湯へと身を沈めた。


「あぁ……最高ですわね……」


 セラフィナがうっとりとため息を漏らす。


 フィリアは端に寄って、髪を丁寧に湯でほぐしながら、


「肌にも良さそう……きっとミネラル豊富な泉質よ」


 と真面目な顔で頷いている。


 リリアは湯に肩まで浸かりながら、ふと空を仰いで、頬を緩めた。


「なんだか、夢みたい……こうしてみんなで温泉入って、ロブさんの家に泊まって……」


 その言葉に、セラフィナがふふっと微笑んだ。


「お師匠様の、ですの?」


 リリアはきょとんとした顔で、セラフィナの方を見る。


「前から思ってたのですけれど、リリアさん、お師匠様のことを相当慕ってらっしゃいますのね」


 セラフィナはにっこりと微笑みながら、湯をぱしゃりと跳ね上げる。リリアの頬がじわじわと赤く染まっていく。


「ち、違いますってば……!」


 リリアは視線を落とし、トーンを沈めて続けた。


「ロブさんは三千年も生きた人ですよ? 私なんか、ただの子供です。相手になんて……」


 セラフィナがその言葉にふと目を伏せ、言葉を失う。


 その沈黙を破るように、フィリアが静かに口を開いた。


「くだらない」

「えっ……?」


 リリアが目を見開くと、フィリアははっきりと続けた。


「不老不死だろうと、人間だろうと、関係ないわ。ロブが誰を選ぶかは、ロブが決めること。それに、あなたが誰を好きになるかに、理屈なんていらない」

「で、でも……私は……」

「私の父親は人間よ」


 その一言に、リリアとセラフィナが目を見張る。


「母はエルフ。種族を超えたって、愛情はちゃんと芽生える。信じれば、届くの。逆に言えば、信じなきゃ届かない」


 湯けむりの中で、フィリアの言葉は静かに、しかし力強く響いた。


 リリアは俯きながら、小さく呟く。


「……ありがとうございます。フィリアさん」


 しばしの静寂の後、セラフィナがぽつりと呟く。


「フィリアさんからそんな言葉が聞けるとは思ってませんでしたわ」

「別に思ったことを口にしただけよ。あなたこそ、エドガーとはどうなのよ」


 その言葉に、セラフィナの表情が一変する。


「なっ……わ、私とエドガーが、なにを……!」

「ふぅん?」


 フィリアがにやりと笑うと、セラフィナはしどろもどろになりながら身をよじる。


「ち、違いますのっ! そんな関係では……っ!」

「そうなんだ?」

「~~~っ!」


 湯しぶきが飛び交い、ちょっとした小競り合いが始まる。


 その様子を見ていたリリアは、ふと二人の豊かな胸元に視線を向け、そっと自分の胸を見下ろした。


 そして、誰にも聞こえない声で小さく呟いた。


(……負けた)


 敗北感に苛まれ、リリアは静かに立ち上がり、ほてった体を冷まそうと竹で作られた仕切り近くに設置された水場に歩き出した。





 一方その頃、男湯では――。


 湯気の立ち込める岩風呂に、カイとエドガーが肩までどっぷりと浸かっていた。


「っはー……生き返る……」


 カイが目を閉じて湯を味わうように息を吐く。


「なあ……温泉って最高だな。こう、全身がふわっと軽くなるっていうか……」

「まったくだ」


 エドガーは湯の縁に腕をかけ、空を仰ぐようにして深く頷く。


「旅の疲れも取れるし、何より贅沢な気分になれる。ロブ師匠、やるな……」

「ていうか、あの人、何者なんだよほんと。魔法も凄い、家も凄い、温泉も掘るって……」

「三千年生きてるとあんなになるのかな。どんな人生だよ」

「長命なだけならエルフやドワーフだって千年近く生きるけど、あそこまで色々やるもんかね」


 普段は割と堅めな態度のエドガーも、温泉で気が抜けているのか幾分柔らかな口調になっていた。


 ふたりはしばらく無言で湯を堪能していたが、やがてカイがぽつりと呟いた。


「なあ、エドガー。……ちょっと気にならないか?」

「何が?」


 カイはちらりと木の仕切りの向こうを見やる。


「向こう側の声。……女性陣、楽しそうにしてるじゃん?」


 エドガーがぴくりと反応し、眉をひそめた。


「おい、まさかお前……」

「見るだけだって! 確認っていうか、あれだよ、健康確認!」

「それを世間では覗きと言う」

「……師匠、今ここにいないし、バレなきゃ平気ってやつだろ」


 カイはそろりと立ち上がり、岩場の陰に隠れて仕切りの近くへ移動する。


「よし、ちょっとだけな……音だけ……いや、気配だけ……」

「おい、やめとけって!」


 エドガーが止めに入ろうとするが、カイが次の言葉を発すると表情を一変させる。


「セラフィナの声も聞こえるな」

「え?」


 思わずといった風に身を乗り出す。


 それを見たカイがニンマリと笑う。


 エドガーはこほんと咳払いし、


「危険がないかの確認はした方がいいな」


 と、カイの隣に並び立つ。


 二人揃って仕切りにそっと耳を寄せ――


「……何やってんだ」


 低く、背後から声が響く。


「……えっ」


 振り向くと、そこには髪を下ろし、タオルを腰に巻いたロブが、風呂桶を片手に仁王立ちしていた。


「な、なんで師匠が……!?」

「ここは公共の温泉だ。俺が入っちゃいけないのか?」


 ロブは静かな無表情で続ける。


「十代男子のやることは三千年前からちっとも変わらんな」


 そう言うと拳を握り、息を吹き付ける。


「お前らの気持ちもちょっとはわかるが、俺には監督責任があるんでな」

「ち、違うんです、これは誤解で――」


 カイが慌てて言い訳を口にしようとした、その瞬間。


 バキンッッ!!!


 木板の一部が悲鳴のような音を立てて、大きく傾いだ。


「うわっ、やべっ!?」


 カイがバランスを崩してもたれかかるように押した拍子に――


 ドンッという音と共に、女湯との仕切りが崩れ落ちた。


 カイとエドガーは女湯に背を向けたまま固まった。


 しかし、ロブの視線は女湯に向いてしまってある。


 その視線の向こう。ちょうど水を浴びようとしていたリリアと、ばっちり目が合ってしまった。


 彼女は胸元を辛うじてタオルで隠した状態で固まっていた。


 ロブの視線を追って無意識にカイとエドガーが首を巡らせようとするのを、ロブは咄嗟に両手で顔を覆い隠す。


 すると、腰を覆っていた布が床に落ちる。


 露出した下半身に、リリアの目が釘付けになった。


 彼女は見る間に顔を真っ赤にする。


「あ、あ、あ………」


 動揺した彼女の手から布がするりとこぼれ落ち、リリアの裸身も露わになった。


 ーーー時が、止まった。


 沈黙の中、ロブは瞬きもせず呆けた顔で呟く。


「………………小さい?」


 言ってから失言に気付くが、当然もう遅い。


 獣のような表情を浮かべ、リリアは素早く詰め寄り片手を上げる。


 バチイイィィィィン!!


 乾いた音が辺りに響いた。


 頬を叩かれたロブが言葉も出ずにいる間、リリアは落ちていた布を掴み脱衣場へと駆け込んだ。


 腕の力が抜け、二人の視線が解放される。


 耳で成り行きを聞いていた二人は、呆れた表情をロブに向ける。


「小さいはないだろロブ師匠」

「あれはないですよ、師匠」


 カイとエドガーに言われ、赤くなった頬を押さえながらロブは言う。


「………お前ら覚えてろよ」


 低くくぐもった声には明らかな怒りが混じっていた。


 半分は八つ当たりでもある。


「いや、でも、その、これは健全な男子の反応というか」

「若気の至りというか……」


 慌てて弁解する二人に、ロブの目はすわっていた。


「………その言い訳が通じるか、本人達に聞いてみろ」

「………え?」


 ロブの視線を辿って振り向くと、そこにはセラフィナとフィリアが布で前を隠し、片手に魔法の光をたたえて立っているのが見えた。


 二人とも憤怒の表情を浮かべている。


 冷や汗を浮かべるカイとエドガーを尻目に、ロブが嫌に落ち着いた声で言う。


「詠唱の時間は稼いでやった。俺も巻き込まれてやるから、大人しく食らっとけ」


 女性陣の怒声が響く。


「変態どもがあああああ!!」

「業火と氷で沈みなさい!!」


 セラフィナとフィリアの怒声が飛び、炎と氷の魔法が容赦なく壁越しに撃ち込まれた。


「ぎゃあああああっ!?」

「うおおおおおいっ!?」


 男湯に響く爆発音と、水しぶき。


 風呂から吹き飛ばされた三人が、そろって湯の中で沈黙した。


 ……何も見えなくなった湯気の向こう、ただただ静寂だけが残った。









【リリアの妄想ノート】 


 私の人生、終わりました。


 仕切りが倒れて――まさか、まさかのロブさんと目が合って――

 しかも、よりにもよって、私、裸……!!


 なのに!! なのにロブさん!!

 なんで、そのタイミングで!!


 『………………小さい?』


 いやいやいやいや!!!

 そんなこと言われたら、もう一生立ち直れませんからあああっ!!!


 あのあと、反射的にビンタしちゃったけど、私の心のほうが何倍もズタボロだからっ!!!


 しかも私、ロブさんの……その……下半身……見ちゃったんだよ……!?

 しっかり、くっきり、ばっちり……見えちゃったっていうか……記憶に焼き付いてるっていうか……もう忘れたいぃぃぃ!!!


 これから毎日この家で修行するのに、どうやって顔合わせろって言うの!?

 うぅ……せっかくの新生活、なのに初っ端からこれって……私、大丈夫かなぁ……


【あとがき】


 お読みいただきありがとうございました!  第56話では、ついに“伝説の村”テルメリアでの新生活がスタートしました。


 魔石や魔導具を使わずに快適な暮らしを実現するロブの家。そして子どもたちに慕われる姿に、読者の皆さんにも「ロブ=頼れる大人」としての魅力を感じていただけたのではないでしょうか?


 しかし! 後半ではリリアに悲劇(?)が――!!

 温泉回、ラブコメ、事件は浴場で起きる!


 恋と羞恥とビンタが炸裂する今回、リリアの妄想ノートが荒れているのも無理はありません……。


 次回、第57話はさらに騒がしく、そしてちょっぴり切ない展開が続きます。

 どうかリリアの名誉(と乙女心)が回復する未来を信じて、応援よろしくお願いします!


 ご感想・ブクマ・評価など、励みになります!

 次回もぜひお楽しみに!


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