42話 作戦は……何もしない!
「はっ!」
「大陸を、ですか?」
うん、わかってはいたけど、面白いくらいに真逆の反応をしてくれたな。
まぁ、ミーシャにはまだ私の目的を一切説明してないしね。
仕方ない、順を追って説明するか。
「シルヴィア」
「かしこまりました」
シルヴィアがな!!
他人恐怖症たる私にとって眷属となったとは言え、ミーシャと面と向かって話すのはまだ難しいし。
『つい先程まで、ミミと尻尾に抱き付いていた者のセリフとはとても思えないね』
は? お前はいったい何を言ってんの?
それはそれ、これはこれ。
面と向かって長文で会話をできるのと、モフモフを愛でるのは全然違うわ!!
『そんな事言って、本当は説明するのが面倒なだけでしょう?』
「……」
まぁ、とりあえずシルヴィアの説明が終わるまでは大人しく食後のデザートでも食べとこっと。
私が寝てる間に作ってくれたシルヴィア特製のショートケーキはやっぱり美味しいわー。
『完全に話を逸らしたね。
やっぱり図星か』
黙れ邪神!
私はこの大陸を統一するための作戦を考えるために忙しいんだ!!
本当に気が利かないったら……
はぁ……この大陸。
終焉の大地での勢力は私達を含めて主に5つ。
東西南北とこの大陸の四方に、それぞれシルヴィアをして同等と言わしめる強者が君臨し、その強者を頂点とした勢力が形成されている。
今までは4つの勢力が均衡し、絶妙なパワーバランスの上に成り立っていたようだけど。
そこに突然、新たな勢力が降って湧いた。
それが、その4つの勢力に囲まれる中心部、今まではどの勢力の勢力圏でも無かった不可侵領域を支配下に置いた私達。
とは言え、戦力自体は恐らく四方のどの勢力ともそんなに大差は無くて、拮抗していると思う。
まぁ、勢力圏の広さと数では惨敗してるけど……
事実として、それぞれ4勢力の頂点に君臨する者達はシルヴィアと同等らしいし。
ミーシャも進化して、とんでもない事になっちゃった訳だし。
そして何より、私達にはこのダンジョンがある。
ぶっちゃけた話、ダンジョンがある限り負ける事は恐らく無いとは思うんだけど……敵はそうは思わんよな。
なんたって他の4勢力にしてみれば、私達なんてとるに足らない弱小勢力な訳だしね。
「うっ、ご主人様……!」
「わっ!」
あー、ビックリした。
考え事をしてる時に、いきなり抱き付かないで欲しいんだけど……ま、まぁ、いいや。
ぐふ、ぐふふ……モフモフなネコミミがほっぺたに押し付けられて……っと、平常心、平常心。
「ミーシャ?」
「ご主人様! ミーシャは、ミーシャはご主人様の味方ですからね!!」
「う、うん」
モ、モフモフが!
モフモフが向こうからやってくる!!
天国は……ユートピアはここにあったんだ。
「レフィーお嬢様。
お気をしっかりと」
「はっ!?」
あ、危なかった。
もうちょっとで、モフモフの迷宮へと引き摺り込まれるところだったわ。
では! 気を取り直して!
「こほん、じゃあ作戦を発表する!!」
「はっ!!」
「はい!」
えぇ……別にそこまで気合入れなくていいんだけど。
と言うか、何で2人揃って跪くんですか? いやまぁ、2人がそれで良いなら別に構わないけど。
「私達の作戦。
それは……何もしない!!」
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