表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンに潜むヤンデレな彼女に俺は何度も殺される  作者: 北川ニキタ
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/176

―27― スキル獲得

 吸血鬼ユーディートに言わせれば、このダンジョンの深層には、スキルが手に入る宝箱が3つ存在してるらしい。

 そのうち1つが、俺が〈挑発〉を手に入れた宝箱だった。

 だから、俺が手に入れることができるスキルは後2つということになる。


「こんなところに隠し通路が?」


 吸血鬼ユーディートが壁に手をかざすと隠し通路が出現する。


「この先に宝箱がありますわよ」


 その言葉通り、通路の先には宝箱が置いてあった。

 入っていたのは透明なクリスタルだった。


 ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


〈知恵の結晶〉を獲得しました。

 効果が強制的に発動します。


 △△△△△△△△△△△△△△△


 見たことがあるメッセージだ。

 確か、初めて宝箱を手にしたときも、そんなメッセージが表示された気がする。


 ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


 以下のスキルから、獲得したいスキルを『1つ』選択してください。


 Sランク

〈アイテムボックス〉〈回復力強化〉〈魔力回復力強化〉〈威圧〉〈見切り〉〈予知〉


 Aランク

〈治癒魔術〉〈火系統魔術〉〈水系統魔術〉〈風系統魔術〉〈土系統魔術〉〈雷系統魔術〉〈錬金術〉〈呪術〉〈念話〉〈強化魔術〉


 Bランク

〈剣術〉〈弓術〉〈斧術〉〈槍術〉〈体術〉〈棒術〉


 Cランク

〈身体強化〉〈気配察知〉〈魔力生成〉〈火耐性〉〈水耐性〉〈風耐性〉〈土耐性〉〈切れ味強化〉〈命中率強化〉〈回避率強化〉〈暗視〉


 Dランク

〈鑑定〉〈筋力強化〉〈耐久力強化〉〈敏捷強化〉〈体力強化〉


 △△△△△△△△△△△△△△△


 以前見たスキルの一覧と似ているが、一部違うな。〈威圧〉や〈見切り〉なんて、なかったと思う。


「ユーディート様、どれを選ぶべきでしょうか?」

「まぁ、〈剣術〉スキルですかね。このスキルがないと話になりませんし」


 言われた通り、〈剣術〉スキルを選ぶ。


 ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


 スキル〈剣術〉を獲得しました。


 △△△△△△△△△△△△△△△


 これで無事、〈剣術〉を入手できたようだ。


「それじゃあ、もう1つのスキルを手に入れにいきますわよ」


 ということで、二つ目のスキルが手に入る宝箱の置いてある場所に向かうことになった。


 二つ目のスキルはダンジョン最奥の近くにあった。


「この先に、このダンジョンのボスがいますわ」


 吸血鬼ユーディートの目線の先には、一際大きな扉があった。


「このボスを倒せば、ダンジョンの外に出られるんですよね」

「ええ、もちろんそうですわよね」

「ユーディート様も外に出るときには、ボスを倒す必要があるんですか……?」


 ふと、気になったので聞いてみる。

 ユーディートの作った隠れ家にはベッドやテーブルが置いてあった。つまり、頻繁に外に行っては買い物をしているということだ。


「ええ、そうですわね」

「ユーディート様なら、例えどんなボスでも簡単に倒せるんでしょうね」

「いえ、そうでもありませんわ」


 そう彼女は否定すると、一拍置いてからこう告げた。


「ここ50年近く、外に出ることができていませんわね」

「……え?」

「ここ最近、ボスの力は強くなっているようでして、わたくしでも倒すのが難しい現状ですわね」


 そう言って、彼女は歯がみしていた。


「はぁ」


 彼女で倒せないボスって、なんだそりゃ……と思った。

 

 二つ目の宝箱はボスのいる部屋の近くにある隠し通路の先にあった。


 ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


〈英明の結晶〉を獲得しました。

 効果が強制的に発動します。


 △△△△△△△△△△△△△△△


〈英明の結晶〉? 聞いたことがないアイテムだな。


 ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


 スキル〈属性付与〉を獲得しました。


 △△△△△△△△△△△△△△△


「あら、珍しいスキルを引きましたわね」

「えっと……」

「〈英明の結晶〉はその人にランダムなスキルを与えるアイテムですわ。とはいえ、困りましたわね。〈属性付与〉は魔術系統のスキルですので、〈魔力生成〉というスキルを獲得しないことには使えませんわね」

「つまり、外れってことですかね」

「まぁ、そう気負う必要もないでしょ。〈魔力生成〉に関してはいずれ獲得するつもりでいればいいのですから」

「わかりました……」


 そう言うってことは〈魔力生成〉を獲得する当てはあるってことだろうか。


「それじゃあ、明日から特訓を始めましょうか」


 そう言うことで、吸血鬼ユーディートによる特訓の日々が始まることになった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
書籍発売中!
画像をクリックすれば特設サイトに飛びます!


画像
― 新着の感想 ―
[一言] 死ぬ度に記憶以外はリセットされちゃうのは微妙かも・・ せめてスキルぐらいは引き継いだ方が面白いとおもう
[一言] モチベ保って書き続けてほしい!!
[良い点] 死に戻り系統は好きやで。 [気になる点] 強くしてから無双系に変更するのか、 このまま強くした分敵のインフレ進める鬱系進めるのか気になる。 死に戻り生かしてサイヤ人になるのか、 死に戻…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ