再び魔力が切れまして
本当に更新頻度が下がってきてて申し訳ないです……
第55話です。どうぞ。
「ん……」
ルミナリアが目を覚ましたのは、宿から借りている自室のベッドの上だった。
「確か……また魔力切れしちゃったんだったよね……どのくらい寝てたんだろう」
ルミナリアが身体を起こすと、窓の外からは夕日が差し込んでいた。
「はぁ……また迷惑かけちゃったなぁ……」
ルミナリアが溜め息を吐きながらベッドへと身体を倒す。考えるのは繰り返している魔力切れのこと。
「これ、どうにかならないかなぁ……」
光の翼を展開して発動する魔法は、大きな力を発揮することができるが、その分消費が大きくなってしまうのが難点だった。
「なるべく使わないで済むといいんだけど」
と、ルミナリアが考えていると。
──きゅぅぅ
「あっ……」
ルミナリアのお腹から可愛らしい音が響いた。
「そういえばお腹すいたな。もしかしたらみんないるかもしれないし、食堂に行こうかな。よっと」
ルミナリアは気だるさの残る身体を起こすと食堂へと向かった。
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ルミナリアが食堂にやってくると、丁度ルミナリアが正面に見える位置に座っていたフィアナとアルルメイヤがすぐに気がつき立ち上がった。
「あら? ルミナちゃん! もう大丈夫なの!?」
「うん、なんとか」
「ルミナ、よかった……」
「アルルも心配掛けてごめんね?」
「ん、いい。ルミナもお腹すいた?」
「うん、もうペコペコだよ」
「じゃあ一緒にご飯にしましょ。丁度これから食べるところだったのよ」
ルミナリアは、フィアナ達に促され、グリムとバルド、そして先日ルミナリア達が治療を行った剣士が待つテーブルに向かい、椅子に座ったところで剣士がルミナリアへと話しかけた。
「あなたがルミナリアさんですね? こうして話すのは初めてになりますね。私はライズといいます。話は父から伺いました」
「はい、よろしくおねがいします。えっと、傷の方はもう大丈夫なんですか?」
「どうも今日、俺たちが山に向かってすぐくらいに目を覚ましたみたいでな」
バルドが穏やかな表情をして微笑む。話題には出していなかったが、やはり心配だったのだろう。
「お陰さまで助かりました。あなたとアルルさんがいなければ今頃私は死んでいたでしょう……本当にありがとうございました」
「俺からももう一度礼を言わせてほしい」
そう言って頭を下げる二人にルミナリアがわたわたと手を振る。
「そんな、もういいですって! 頭をあげてください!」
「ルミナもこう言ってるし、とりあえず飯にしようぜ?」
その言葉にアルルメイヤがこくこくと頷く。
「ん、ごはんは大事。ごはんは、大事」
「さっきまでルミナちゃんが心配でそわそわしてたのが嘘みたいね? ふふ」
「むー!」
「あはは……アルル、心配してくれてありがとう。むくれてないでごはんにしよう?」
むくれるアルルメイヤだったが、それからすぐに運ばれてきた料理を見た瞬間、あっという間に機嫌を直すのだった。
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「さて、飯も食い終わったし、そろそろ状況を整理するか」
ルミナリア達が運ばれてきた料理を食べ終わる頃、グリムが話を切り出した。
「そうだな、まず黒いハニーベアは倒すことはできたと思って良さそうだな」
「話には聞きましたが、あのときのやつが二匹いたとは……もし最初に同時に遭遇していたら……」
「俺も無事ではなかっただろうな……」
バルドとライズが渋い顔をして頷きあう。
「次に考えるのはあの黒い結晶と消えていったあの木の根のようなものの事かしら?」
「そうだな、あれに関しては全くわからんが、恐らくだが黒いハニーベアとも何らかの関わりがあるのは間違いないだろうな」
「そして、ルミナちゃんも何らかの関わりがあるかもしれないわね」
フィアナの言葉に全員が一斉にルミナリアを見る。
「ん、あれだけ何しても壊れなかったのに、ルミナがあっさり壊したし」
「そんなこと言われても……あれが何かなんてわかんないよ?」
「そうでしょうね……こうして話はしてみたものの結局何もわからないってところね……」
「わからないといえば、ルミナ、あのときの黒いハニーベアと戦ったときのあれ、なんだ?」
「ああ、あれは凄かったな」
ライズ以外の全員が戦闘中の事を思い返す。黒いハニーベアに対して有効な攻撃ができずにいたところがあっさりと勝負がついてしまったのだ。
「ルミナ、あれなんだったの?」
アルルメイヤに問われたルミナリアが首をかしげる。
「うーん……正直に言うと自分でもよくわかんないんだよね。なんとなく出来るって思って……あはは」
「なんだそりゃ……」
ルミナリアの言葉にグリムが呆れた顔をする。
「もう一回やってみたいけど……」
「ん、無理はダメ」
「だよね……」
「ルミナちゃんが回復したらまた試してみましょう?」
「だな、さて、そろそろ解散するとしようぜ? 特にルミナはちゃんと休めよ?」
「はーい」
その日はその場で解散となり、各々の部屋へと戻っていった。なお、この後。
「ちょっ……お姉ちゃんもアルルもやめ……うわああああああ!?」
「ルミナちゃーん! うふふふふふふふ!」
「ルミナー!」
人気のない風呂場に叫び声が響く。
「またあいつら騒いでんのか……ったく大丈夫なのか?」
女湯から聞こえてくる大騒ぎに溜め息を吐かされるグリムなのだった
もう少し話を進める予定でしたが、二話に分けることにしました。暫しお待ちください……次こそ早めの更新を……
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では、また次回で会いましょう。




