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86. うつけはハイテンション!

 今にでも、ラインブルー王国とオレジアナ公国の間で戦争が起こってもおかしくない雰囲気に包まれている。


 両国の軍隊がこんな至近距離で顔を合わせるのは、史上初だろう。


 両国は対立しているとはいえ、両国の間にはグリアナ帝国という緩衝地帯があったため直接的な対立は起こっていなかった。











 今ここで、史上初の両国の直接的な対立が起こってもおかしくない状況の中、ハイテンションな二人(+冷静二人)が居たのだ。


 一人目(+冷静一人目)は、ラインブルー王国を率いているレン(+マナ)だ。


「あはは!公国兵さんもキリキリ!王国兵もキリキリ!無駄な争いはしたらだめよぉ~~!!」

「だから!何で、レン様はそんなにハイテンションなのですか!」

「レン!もしかして、戦闘狂だった??」

「マナ!とびきりのハリセンお見舞いして!」

「りょ!」


 パシン♪パシン♪


 マナのハリセンが、スバルとリーナに炸裂した。マテオも何か言いたげだが、グッと飲み込んだ。


 レンは最初に白馬から降り、マナに手を差し出してマナを降ろすとマテオに向かって命令する。


「ちょっと、あちらさんに行ってくるから!あっ護衛は要らないから!少し、待っててぇ~~」


 そう言うと、レンは部隊から出てオレジアナ公国側に向かって歩み始める。











 二人目(+冷静二人目)は、オレジアナ公国を率いているスズカ=オレジアナ(+傍仕えのセバス)だ。


「王国さんも同じ位の兵数やな!面白そうやな!」

「スズカ様、少し落ち着かれてはいかがでしょうか?」

「おっ!あちらさんの総大将、護衛も付けずにこっちに向かってきてるやんか!」

「スズカ様、まっまさかですが……」

「せや!セバス!うちらも、行くで!」

「スズカ様!危険です!せめて、護衛を!!」

「いや!あっちも護衛無しで来てるねんから、こっちも護衛無しで行かなフェアじゃないやんか!!」











 シノバン近くの平野で、レン(+マナ)とスズカ(+セバス)が顔を合わせる。


 両国の軍は、何かしたら即刻戦争始めるぞという禍々しい雰囲気を醸し出している。


「えらい禍々しいなぁ~~」

「せやなぁ~~」

「二万もよう、用意出来たな?」

「ホンマやで~~!父上やお兄様にお願いしてやっと二万の兵士準備出来たわ!そっちは、『首相』やから権限持ってんもんなぁ~~??」

「いやぁ?そう簡単にはいかないよ?こっちは、上層部にバレないように準備出来る兵力は二万が限界だよ!」


 お互いの国の内情はある程度理解している。


「でもさぁ!二万+二万の合計四万なら、苦戦はしないだろうね!」

「せやな!向こうは、そんなに軍事力無いしなぁ~~用意出来るとしたら二万……多くて三万ってところじゃない??」

「せやな~~てか、ここに両国の兵士が集結して戦争始めようって時は??」

「帝都のお城に集められるだけの兵力集めて自身の護衛に当たらせるやとうなぁ~~あの女帝はぁ」

「だろ?」

「何や?作戦でもあるんかいな??」

「一応は??そちらさんが、頼んだ物持ってきてくれていれば実現可能だしッ!!」

「持ってきたで!帝国秘伝の工作道具!もちろん、そっちも持って来たんやろうな?」

「持ってきたで!うちの秘書は優秀なので!セメント・木材一式!!」


 マナがペコッと頭を下げる。


「おぉ~~久しぶりやな!尻尾触ってええか?」

「ダメだ!!」

「何で、レンが拒否するねん!」

「マナの尻尾を触っていいのは僕だけだ!」


 パシン♪


「レンくんも許可なく触ったらダメだから!」

「相変わらず、仲ええなぁ~~」

「せやろ!」


 スズカは、自身の傍仕えであるセバスの紹介した。


「レンにマナ!こちらは、セバス!私が小さい時から傍仕えとして支えてくれてんねん!!」

「初めまして、レンラインブルー王国第一王子様、セバスと申します」

「よろしくです!でも、スズカのようなおてんば娘を小さい頃から面倒見ているとなるとかなり大変でしょう??」

「はい……本当にスズカ様は何しでかすか解らないお方でですから、常にヒヤヒヤしておりました……」

「もしかして、今も結構ヒヤヒヤしてる?」

「もちろんしておりますとも!まさか、ラインブルー王国と手を組むと思うとは思っていませんでした……」

「ちょっと?!セバス!!」

「ハハハ!冗談ですよ!半分ぐらいは……」

「半分は本気??」

「二人とも仲良いねぇ~~!!」






 レンとスズカは、二人で話していても始まらないと考えお互いの部隊の代表を呼んだ。


「スズカ!こちらは、部隊の代表のマテオ=マレーロですッ!!」


 マテオはまだ警戒しているようで、自身の口では挨拶をせず頭を下げるだけだった。


 続いて、スズカが自身が率いている部隊の代表を紹介してきた。


「レン!こちらは、部隊の代表のオーバ=ヘルナンデス!!」


 向こうもこちらを警戒しているため、一言も発せず頭だけ下げている。


 レンとスズカは、仲良くするように促すが睨みを効かせ続ける。


「マテオ!落ち着け!」

「オーバ!落ち着け!」


「「今回はお互いが的じゃない!味方だ(や)!!」」

「「えっ??」」



 レンとスズカは顔を見合わせて、二人に伝える。


「「今回の敵は、グリアナ帝国だ(や)!!」」


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