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73. うつけへの非難!

「レンよ、マテオの顔が見えないが……??それに、見知らぬ顔が居るが??」

「スバル!自己紹介して!!」


 父上は、スバルに興味を示した。当然だろうな。


「は、はぃ!んぎゃ!」


 余りにも、緊張しているスバルの緊張をほぐすために、レンはスバルの脇腹をつねる。


「スバル!緊張しすぎぃ~~大丈夫!大丈夫!父上は、僕程怖くないよ??怖い部分は、多分母上の遺伝だと思う!!」


 スバルは、レンの一言で、緊張が大分和らいだようだ。先ほどとは、打って変わりしっかりと自己紹介をする。


「お初にお目にかかります!国王陛下!私、スバル=ペーニャと申します!」

「やれば出来るじゃん!スバル!!父上、こちらは、ペーニャ男爵家の次男!先日から、僕専属の兵士になりましたので、お願いします」

「レン第一王子の身を守れるように、誠心誠意責務に励みたいと思います!よろしくお願いします!」


 スバルの自己紹介が終わった。

 父上は、やはり、マテオが居ない事が、気掛かりなのだろう。続けざまに、質問してくる。


「レン、マテオは、どうした??まさか、解任したのか??彼の働きは、誰が見ても十分過ぎる働きをしていたが……」

「僕の専属兵士の任からは、外しましたよ??彼の奥さんが、第二子を妊娠されたのかつ、上の子はまだ五歳ということも加味して、新たな役職を設けてアクアに、残留させました」

「新たな役職とは?」

「アクア国軍基地の代表です」

「えっ?確か、あそこは、セペス伯爵が代表を務めていたはずだか?」











 父上は、アクア国軍基地の代表がセペスからマテオに、変わっていたことを知らなかった。

 おかしいなぁ?人事異動が、確定した際に、書簡をハットリ家の人に頼んで王都に居る父上に送ったはずなんだけどな??

 もしかして、また、書類をよく読まずに、ハンコ押したな??


「父上、人事異動が確定した際に、書簡をハットリ家の者に送らせましたが??もしかして、また、ろくに、書類を良く確認せずに、ハンコ押しましたか??」


 父上は、「あっ……」という声と共に、目線を逸らした。本当に、またかよ。いい加減にしてくれよ……とレンは思った。『司法権』も父上から離した方が、良かったか??


「目線を逸らすという事は、そういうことなのですね!!父上、このことに関しては後程、二人でお話致しましょう!!」

「わっわかった……」












 レンは、マナと共に父上を始めとする他の大臣達と共に、法律会議に使う部屋に向かう。

 

 部屋に、入ると前回と同じ座席に座る。前回と違うのは、レンの隣がマナということだ。


「さぁ、レンよ!今回の外遊の報告を頼む」


 父上より、今回の外遊に関しての報告を求めてきた。これは、外遊をした大臣達に、父上が毎回求めているのだ。


 レンは、報告を行う。


 まずは、アクア国軍基地に関して。順番を変えたのは、先ほどに話題が出たからだ。

 セペス伯爵が、横領行為をしていたこと。それを理由に、解任して新代表にマテオを就任させたことを報告した。


「レン様!マテオを代表に就任させた理由は何故でしょうか??失礼ながら、マテオは、爵位を持っていませんが??」


 サヨ法相が、質問をしてくる。流石、サヨだ。他の大臣なら『貴族でない平民を!』というような身分差別と捉えられる発言をするが、サヨは『爵位の有無』で質問してくる。

 他の大臣も見習って欲しい所だ。


「能力がある人物なら爵位関係なく要職に就かせる、そういう方針は、変えるつもりはない」

「ありがとうございます、セペス伯爵に関してはどうされるおつもりで??」

「アクア国軍基地の代表の解任並びに、横領した金額を精査して、全額返済させます……もし、返済出来ない場合は爵位を剥奪した上で、身分を奴隷に落として王国施設で、働かせるつもりです」


 アクア国軍基地に関しての報告は終わった。


 次は、グリアナ帝国への外遊の件だ。あぁ、絶対荒れるだろうな。お金しか見ていない大臣連中は、怒るだろうな??

それに、ライバル国であるオレジアナ公国も含めた『三国間条約』と知れば、しょうもないプライドを重んじる連中は、怒るんだろうな。


「では、グリアナ帝国への訪問に関する報告を行います」


 報告をしていく。


 グリアナ帝国と友好の維持のために貿易の際に発生する関税の税率を五十%から二十%に引き下げたことをまず、報告をした。


 サヨ以外の大臣達は、驚愕の表情をしている。「何で、こんなに税率を下げているんだ!」だとか、「グリアナ帝国は、格下なのに何で下手からでるんだ!」っと、非難の声が上がっている。

 こんな中、この条約が、オレジアナ公国も含めた条約だとわかれば、もっと怒るだろうなぁ、と考える。


「そしてこの条約は、オレジアナ公国も含めた『三国間条約』っとなっていますので、こちらが履行しなければ、グリアナ帝国が、公国側に付く大義名分を与えることになります」


 レンは、遂に、この条約にオレジアナ公国も絡んでいることを報告した。

 

 案の定、非難の嵐だ。











「レン様!あなたは、何を考えていらっしゃるんですか!!ただでさえ、関税の税率を下げることだけでも王国として痛手なのに!!オレジアナ公国にまで、条約を履行させるための監視役になっているんですよ??」


「レン様!この条約を締結して、今後王国をどうなさるおつもりですか??王国は、レン様の所有物では無いですよ!!大臣職の辞任も考えてください!!」


 凄い、非難の嵐だねぇ~~皆、今回の条約の本当の狙いを理解していないなぁ~~!!上っ面だけで、非難されても困るなぁ~~


 まぁ、頭の悪い大臣の特徴だよなぁ~~


 さぁ、言われ続けるのも癪だし、そろそろ反撃するか!!


 僕は、マナの眼を見て、「ヤバかったら止めてね!」と合図を送った。


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