【番外編】
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
翌朝。
開田家の巨大な玄関ホールに、華やかな声が響いた。
「いってきまーす、おっかりん☆」
調理師専門学校の制服に身を包んだあかりが、元気いっぱいに手を振る。
彼女は今日から、夢だった料理の道へと進むのだ。
「あの、行ってきます……その、み、光彦……さん」
続いて、獣医大学(私立)に通う菜々子が、恥ずかしそうに俯きながら挨拶をする。
彼女は相変わらず控えめだが、その薬指には銀色の指輪が輝いていた。
「照れんなし。あーしら妻なんだから、もっと堂々としてりゃいいの」
バスケットボール推薦で都内の大学に進学するみどり湖が、スポーツバッグを肩にかけながら菜々子の背中をバンと叩く。
三人とも、それぞれの新しい生活が始まる朝だ。
「えへへ。見て見ておかりん」
あかりが左手を高く掲げ、薬指のリングをキラキラと光らせる。
「これで変な虫も寄ってきませんぜ。既婚者バリアー展開中! これならおかりんも安心だね☆」
「ああ、そうだな」
俺が頷くと、あかりは不満げに頬を風船のように膨らませた。
「むー。反応薄い! もっと心配してよ! 学校には男もいっぱいいるんだよ? おかりんの愛する妻が、イケメンに取られちゃうかもーって、ハラハラしないの?」
「思わん」
「即答!?」
俺が迷わず答えると、あかりは「ちぇっ」と唇を尖らせた。
「おかりんの自信家ー。……ちょっちブスー」
「信頼してるだけだ」
「むぅ……。口が上手いんだから」
あかりはモジモジと身体をくねらせ、上目遣いで俺を見上げる。
「キスしてほしーなー。元気付けてほしいーなー」
「……はいはい」
俺は苦笑しつつ、彼女の要望に応えることにした。
あかりの腰を引き寄せ、その柔らかい唇に軽く口付ける。
チュッ。
「ん……」
唇が離れると、あかりはパァッと花が咲いたような満面の笑みを浮かべた。
「にぱー☆ 充電完了!」
「……ず、ずるいです」
「あーしも、その……ついででいいし」
あかりだけズルいと言わんばかりに、菜々子とみどり湖も顔を赤らめて待っている。
俺は一人ずつ、平等に愛の儀式を執り行った。
菜々子の唇は震えていて可愛らしく、みどり湖の唇は意外なほど熱かった。
「えへへ……」
「んん……」
三人とも、蕩けたような顔で頬を押さえている。
朝から甘い空気が充満し、見送りに出ていた使用人たちが気まずそうに天井を仰いでいた。
「しっかし、外に内に、美人妻を五人も抱え、大豪邸に住むなんて……おかりんは世界一の幸せもんだねー」
あかりが茶化すように言う。
確かに、状況だけ見ればハーレムの王様だ。
だが、俺にとって重要なのは建物の大きさではない。
「豪邸はともかく、そうだな」
俺は三人の妻たちを見渡し、力強く頷いた。
「良い妻を持った俺は、間違いなく世界一の幸せ者だ」
俺の言葉に、三人はボッと音が出そうなほど顔を赤くした。
「~~~~っ!」
「も、もう! 朝から刺激が強いですぅ!」
「ば、ばーか! 行ってくる!」
三人は逃げるように駆け出し、賑やかに屋敷を飛び出していく。
その背中を見送りながら、俺は自然と笑みをこぼしていた。
【おしらせ】
※2/11(水)
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