表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】窓際編集とバカにされた俺が、双子JKと同居することになった  作者: 茨木野
番外編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

182/190

【番外編】

 現在、箱の中に閉じ込められている、ミサエ。

 

「ぜえ……はあ……ぜえ……はあ……」


 肩で息をするたびに、肺がヒューヒューと悲鳴を上げる。

 息苦しい。四方八方、少し手を伸ばしただけで、壁に手が届いてしまう。圧迫感が凄まじい。そんな閉鎖空間に長時間閉じ込められているのだ。


 しかも空気穴が、凄く狭い。ゆえに、この中は酸素濃度が外と比べて低いのだろう。

 吸っても吸っても、薄い空気しか入ってこない。かといって、酸欠にならない。ギリギリ気を失うか、否か、そんな綱渡りの状態を保っている。


「熱い……あついよぉ~……くるしいよぉ~……」


 外の熱が、この箱にあたって、箱内を暖めるのだ。

 じっとりとした汗が全身から吹き出し、服が肌にへばりつく。

 室内の気温は、温度計がないため、わからない。だがずっとサウナに入ってるような、まとわりつく熱気がある。


「…………」


 ミサエは膝を抱え、小さくうずくまった。

 助けを求めて叫ぶことは、もうしなくなった。なぜならそれをすると、喉が渇くからだ。

 水は支給されていない。舌は干からびたスポンジのように張り付き、唾を飲み込むことさえ痛みを伴う。叫ぶ元気がみるみるうちに落ちていく。


 箱をたたいて、外に助けを求める気力もない。指先は痺れ、ピクリとも動かない。

 だから、誰も、彼女の存在に気付かない。救出されない。


「うぐ……ぐす……あついよぉ~……のどかわいたよぉ~……くるしいよぉ~……くるしいよぉ~……」


 暑さ、乾き。それらも彼女から、元気を削いでいったが。

 一番辛いのは、『無視される』ことだ。


 誰も、助けてくれないこと。それが、一番堪える。

 ミサエの瞳から光が消え、虚ろな色が広がっていく。


「だれか……たすけて……たすけてよぉ……」


 掠れた声が、狭い箱の中に空しく響くだけ。

 誰も助けてはくれない。誰もミサエに気付いて、手を差し伸べることはしない。


 助けを期待し、しかし、その期待は裏切られる。その繰り返しが、彼女からさらに、生きる気力を失わせていく。

 ミサエはガクリと項垂れ、暗闇の中で重い瞼を閉じた。



【おしらせ】

※12/24


新連載、スタートしました!


ぜひ応援していただけますとうれしいです!

URLを貼っておきます!

よろしくお願いいたします!


『スキル【リサイクルショップ】で捨てられた悪役令嬢(英雄)や神器を仕入れて修理したら、いつの間にか最強国家になってました 〜捨てられ貴族の楽しい領地改革〜』



https://book1.adouzi.eu.org/n6338ln/


広告下↓のリンクから飛べます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ