マルチパーカッション(打楽器群)
マルチパーカッションって、ご存知ですか?
打楽器群は実は大きく分けて三つのカテゴリーで私たちから呼ばれています。
前出のティンパニ、そしてこの後にご紹介しますマリンバ。
それ以外の打楽器全てを、マルチパーカッション、と呼んでいます。
正確に言えばティンパニもマリンバもマルチパーカッションの中の一つなのですが、マリンバもティンパニ同様、打楽器の中で突出した存在なので別にご紹介させてくださいね。
打楽器、打楽器とよく一括りにまとめて言われるのですが、実に多彩で、実験的な立ち位置だな、とよく思います。
まずどこから攻めようか……やっぱり基本のスネアドラムからですね。
だいたい打楽器に所属する方はまずはじめにこの楽器を触るのではないでしょうか。
銀色のフォルムにプラスティックの皮が張ってあって、平たい、ザ・小太鼓。
メトロノームに合わせて、タンタンタンタンと規則正しくスティックというバチを使ってひたすら叩いています。
このタンタンタンタンができないと他の打楽器に移れない基本の楽器なのですが、シンプルかつ難しいんですよねぇ。
スティックの持ち方は大きく分けて二種類。マッチ・グリップといって左右同じに赤ちゃんがスプーンをもつのような持ち方をしたり、レギュラー・グリップといって、マーチングやジャズドラマーは右はスプーン持ち、左は鉛筆をちょっと間違ってにぎっちゃったような持ち方をしたりします。
スティックの先も三種類ぐらい違うのを持っていたりしますね。楽曲の音色に合わせて、叩いた時に出る音を多彩に変えています。
あ、鉛筆をちょっと間違って握っちゃったって、よくわかりませんよね。
こちらは握り方をご紹介しましょうか。
まず、左手に鉛筆でもボールペンでもいいので親指と人差し指の付け根に挟んでみてください。
次に薬指を折り曲げて棒の下を支えます。
すでにこの時点でまごまごします。
片手で落とさずにキープできたらドラマーに向いているかも?
小指は薬指にそえます。
人差し指と中指は棒をかぶせるようにすると、あなたもドラマー。
ないしょでエアドラムをして遊んでみて下さいね。
ちなみに、初めてスネアドラムを叩く方にはマッチ・グリップの方をおすすめします。レギュラーはレギュラーと言いつつも叩きにくいので、右が強く左が弱くなりがちです。
ドラムセットのスネアを叩く時は必要ですが、スネアドラムだけを叩くのであれば基本のマッチ・グリップの方が均等に音が出せて音色も安定します。
よかったらどちらも試してみて、それぞれ合う方を基本にしてみてくださいね。
さて、もう一つパーカッションといったら外せないのがシンバルです。
これも鳴らし方難しいのですよー!
しかもオケとかブラスでもここぞっていう時に使われるし。
曲によって常に使われているならばぴったりとシンバルの側にいますが、ウッドブロックもやったりトライアングルもやったり、いわゆる小物系をあれもこれもと叩きながら早足で駆けつけてシンバル一発! とか。
いやはや、頭が下がります。
たまにアマチュアさんの演奏会でここぞ、という時に間に合わなかった、もしくは入れなかったシンバリストを見ますと一緒に泣きそうになってしまいます。
やばいっ、やっちゃった!!
でも音でなかったから誰も気づいていないかもしれない……でも、知ってる人はわかったよね(涙)
そんな時、同じパーカッション隊は全員でなぐさめます。チームで動くから、そして入れなかった時の辛さがわかるから。
ちなみにここでこれを叩いて次、これいって、というのも実は小物隊チーム(以下パーカス隊)で考えています。
パーカス隊、楽器撤収後に円座になって反省会。
「ごめん! 絶対間に合うと思ったけどきびしかったな……俺がトライアングルじゃなくてシンバルにいっとけば……すまん!」
「いや、それ外すと響きがなくなるし、やっぱりこれがベストだったんだよ、私が焦らなければ……ごめんね」
「俺がウインドチャイム兼ねれたらいけたかもな」
「「「「「ティンパニにそんなことさせられるか!」」」」」
(ティンパニスト以外全員つっこむ)
最終的にパーカス隊の心はこんな気持ちになっていきます。
せめてもう一人居たら……募集かける?
来たれパーカッション!
楽しいよっ ラテンとかノリノリだよっ いつもみんなと一緒だよ!
でも会場入り一番だよね。
入りの前に積み込みの楽器を確認しなきゃだから朝早いよね。終わったらすぐ撤収、搬出、どの楽器も重くて肉体労働だけどね。
突然楽器が壊れたらすぐに修理出来るように車に工具が乗っていたり、ね。
マルチです。
その名の通り、マルチパーカッション。
そんなマルチに選ばれる人々は!
総じて明るくノリがいいです。一見静かそうに見えてもテンポ感が良いので音楽がかかればノリノリになれる人達。
どんな曲でもついボディパーカッションを入れてしまうので、静かな曲の時はほかの楽器の人からシッって振り向かれたりね。
打楽器奏者だと内緒にしていてもすぐわかっちゃうので素直な方が多いです。
また、それぞれ独自の世界をもちながらも、チームなのでちゃんと集合できる、そんな仲の良い人達。
管楽器隊からみると、いつも楽しそうでちょっとうらやましいな、と思われています。
弦楽器隊? うん、あんまり気にしてないんじゃないかな(笑)
あ! 打楽器やってみてもいいかなって方、ぜひ勇気を出して話しかけてみて下さい。
忙しそうにバラバラで動いていても、しゅっと集まって喜んでくれますよ?
サリュー




