彼女は和の国の観光を楽しむ
観光を楽しむ二人
「では、ボーモン様!観光に行きましょう!」
「そうだな。まずは〝神社〟〝寺〟から攻めてみるか」
「いいですね!行きましょう行きましょう!」
皇宮を出て少し歩くと、神社や仏閣がたくさんある。テレーズとボーモンは観光しながらお参りして行く。
「ここの神様は子宝に恵まれるご利益があるんですって!」
「子宝か……」
「なにかお守りを買っていきます?」
「……とりあえず家内安全を願うものを買って行こう。」
「わかりました!」
ボーモンは家内安全のお守りを買う……〝ついでに〟子宝祈願と安産祈願のお守りも買った。あくまでも〝ついでに〟〝いつかのために〟だと言い訳しているが心の中で言い訳しても仕方がないだろう。
「色々な神社や仏閣巡り、楽しいですね!どの神社もすごく立派で素敵でした!」
「ああ。和の国の文化は素晴らしいな」
「あ、ボーモン様!お土産屋さん!」
「行ってみるか」
ボーモンと共にお土産屋さんに入るテレーズ。
「ボーモン様、見て!刀!」
「おお、日本刀というやつだな。美しい曲線美だな」
「ボーモン様はサーベルも似合いますけどなんか日本刀もいいですね!」
「そうか?……買って行くのもいいか」
ボーモンは日本刀を買うことを決めた。テレーズはさらに色々な品を見て回る。
「ボーモン様!お団子詰め合わせセット!八つ橋もありますよ!」
「八つ橋?有名な和菓子なのか?」
「はい!」
「ならこれとこれを買おう」
「あと、和紙もありますよ!」
テレーズが指差す先には和紙。最近大陸でも人気が出て貴重品と化している。
「これは……!掘り出し物だな。買って帰ろう」
「はい!ああでも、今更ですけど初日にもうお土産買っちゃいましたね」
「いいんじゃないか?保存魔法で幾らでも保つだろう。帰る時に買わないといけないというものでもない」
「……そうですよね!」
ということで、テレーズとボーモンは初日にお土産を買いまくったのだった。
お土産をつい買いすぎる二人




