第113話 セントラルパークの近くだ
「さて、そろそろ行かなきゃ」
遅れて起きた燦覇も交えホテルの一階にあるレストランで計六名揃って朝食を終え、食後のデザートを軽く摂りつつ時間を潰しておよそ一時間。
レストランの柱に取りつけられている時計を見てウェディンが声を出した。
もう合同会議場に向かわなければならない時刻だ。
「え~? サボんない?」
「サボってどうするゲドルド。ピオニールたちがなぜここにいるか思い出せ」
「え? 覚えてはいるよ」
「……ならば行動に移せ」
「やだなぁアラス、めんどいって話をしてるんだよ」
「……一発殴って良いか?」
「「「良くない良くない」」」
本気で殴っちゃいそうな雰囲気で立ち上がるから皆で止めて。
ゲドルドは飄々としているのだが。
「ほら、こうしている間にも時間進んじゃってるよ。
オレたちも行動に移らなきゃ」
「む、そうですね。
ピオニールの準備はもうできているからあとは行くだけだ」
「マインもー」
「私は歯磨きたいから一足先に失礼するわね」
「あ、オレも行くよ。磨きたい。
燦覇もおいで」
「はーい」
「ウイナーはトイレ。
ゲドルド、アラス。ロビーで待っててくれ」
十分が過ぎて。
「良し六人揃ったね」
待たせたねと合流するオレたちを確認し、ソファから腰を浮かすラズベル。彼に倣ってアラスとゲドルドも立ち上がる。
「さ、行こう。会場はここから歩きで少し。オレたちの足なら五分くらいかな。
セントラルパークの近くだ」




