絹の変容 91年
2026年2/10〜同日夜 タブレット端末にて執筆し脱稿 特売セールな猫のご飯買出しついでに立ち寄ったマンガ倉庫で○年振りに見掛け思わず購入 篠田節子先生の小説初出版化作品だけど此れ読んで数年前誰かが流行らせそうとした[絹には付けてるだけで毒抜き効果が……]なんて靴下買わせる詐欺ギリギリなアレに大金注ぎ込む輩って阿呆だと思います なおアトピー症例引き起こすシルク・アレルギーは実在します 化学繊維アレルギーの有無同様、動物植物も含め生きとし生ける物に統一企画なんて存在しませんので
【 その昔[夏の災厄]で篠田作品に嵌った私は[神鳥]共々、この小説を市立図書館から借り物語堪能した筈なんですが…… 何故ストーリーの記憶ばっさり抜け落ちてる? そういや此れ毛虫や芋虫そしてシロアリに庭木のみならず色々喰われブチギレ状態 身体と財布に深刻なダメージ喰らっても殺虫剤散布した経験有るなら恐怖以外の何物でもないパニックホラーだった(汗) 後日文庫本にすら長年手を伸ばせなかった理由が漸く判明しました。 】
★以前本宅で紹介した[天使の囀り]同様に、此れ読むと私みたいに蛾や蝶々にすら嫌悪感抱く可能性が有ります 此れはフィクションで創作物だからと割り切って物語楽しめるお客様のみ閲覧を とは言え"コオロギは健康食だと言い張る輩"が居る御時世だと何時起きても可笑しくないか
日本 ポリティカル・フィクション小説
篠田節子 著
集英社より刊行/93年集英社文庫化
多分映像化困難 私みたいにモスラすらアウトになるので(笑)
令和8年2月10日 親族結婚式の準備に法事が色々 果ては固定資産税の納付等、年末年始から只でさえもストレス溜まる生活だったので驚きこそ有りませんが定期検診で血圧上昇に腎臓の不調云々指摘され軽くショック受けてます。 とにかく今月何とか乗り切れば体調管理に専念出来る筈、そもそも深夜1時就寝し最近2本脚で直立不動なお強請り覚えたチビ猫その他通い野良&家人寝てるから迷惑掛けたくないと私を起こす家猫共に安眠妨害受けつつ4時半強制起床なんて身体に良い筈が無い で近所のGEOがまた1店舗閉店 右肩上がりな地価上昇もさる事ながら店主の嗜好でアニメは殆ど置いてなくて、シリーズ物な人気作品もパート2からの新作だけ 果ては韓流&華流な整形生き人形しか出て来ない面白さ微妙なドラマ並べたり近所のヤマダ電気やベスト電気よりお高い電化製品とか景品ぶっちゃけゴミなクレーンゲーム並べても経営上向く筈が無い
ましてや悪夢の民主党政権から延々続く法人税と反比例するかの様な消費税を始めとする右肩上がりな増税に物価高 生活苦に悩む家庭がまず削るのは娯楽費になるのは当たり前 なおトドメ刺したのはハリウッド映画を始め欧米娯楽作品が何もかもポリコレだのLGBTQ配慮とやらでうんざりするぐらいつまらなくなった事 情報流れないので本州の現状はどうだか知りませんが此処じゃ"電子書籍"や"映画配信"なんて物に手を出す輩もほぼ皆無 大体配信側の都合である日いきなり有料で購入したデータ消えたり台詞や映像の検閲入りまくりだし 此れまでテレビを遥かに上回る端末需要有ったノートパソコンも新しいバージョンソフト入れると映像どころか音楽再生すら出来なくなってますのでね DVDが見れなくなりBlu-rayもソフトやハードの販売辞めちゃったら此れからどうなるやら 投機目的なメモリー値上げでパソコンすらも過去の遺物になりそうだしな
【 本作が出版されたのは日本の土地&株式投資バブルが破綻したその翌年 蚕養殖する大量の餌に手間暇掛けた世話を人海戦術&文字通り家庭内手工業でどうにか維持してきた絹糸産業に至っては70年代前半からずっと右肩下がりが続きデータによると2024年時点で国内需要はせいぜい盛って1億円 そもそも結婚式も成人式に初詣すら着物は整髪に化粧代含め有料レンタル 幾らインバウンド客取り込もうが浴衣と違って着付け1つ取っても滅茶苦茶厳格なルールやメンテナンス技術要求される和装は財布に厳しい 右肩上がりな増税やら給与水準と物価高のバランスが欧米程では無いけど歪に成り果てた現代では需要有るのせいぜい下着ぐらいかも 】
★尚、高温多湿な此処沖縄だと絹は確実にシロアリ始めありとあらゆる虫に狙われる 東南アジア地域で生産出荷してるのは主にインドぐらいかな
1991年春、東京都八王子市 首都圏に属しながらも市域の半分は原野と河川に覆われた土地柄からかつては養蚕業とその関連施設が軒を連ねた繊維産業の街 だが71年のニクソンショック或いはドルショックから始まる不況により輸出産業だった絹糸生産は工場閉鎖を余儀なくされた そもそも絹糸使う和服を取り仕切るのは京都を始め関西の大手 原材料納付だけな所は何処も海外産に太刀打ち出来ないまま今に至る。 物語の語り部を兼ねる主人公[長谷康貴]は絹糸工場から転身した㈱長谷包帯工場の二代目社長予定な見習い幹部(キツい安い休めない……こんな職場で社長やりたがる奴は居ないので身内で回すしかない) デザイナー志し芸大卒業したもののバブル崩壊により就職出来ず実家に身を寄せている立場で実の所父の跡継ぎとして工場運営なんかしたくない 現実逃避で逃げ込む場所な旧織物工場兼土蔵で祖母の嫁入り道具から"虹色に輝く絹布"見付けたのは偶然から 入手先の手掛かり求め祖母の故郷山梨へ だが布生地の由来知る土産物屋の老女は警告する
『 余所者がその山繭を取ると祟られる 』 実際かつてハイカーが持帰りそのまま変死或いは皮膚が爛れた事例が後を絶たなかったらしい
その後色々有って、一旦は手を引いた主人公が再びその地を訪れたのは7月上旬 こっそり禁足地にぶら下がる蛹入りの繭玉持ち帰った[長谷]は 孤高のバイオ・テクノロジー技術者[有田芳乃]の技術協力と二代目仲間で商工会唯一の成功者[大野]の経済支援受ける形で家畜化に挑むも変異種の餌となる大陸産絹柳は原野再開発により伐採されあの蚕諸共更地に 何時まで経っても身を固めない主人公に充てがわれた見合いと婚姻 口論の末、父親が脳梗塞で倒れ急遽包帯工場の社長に就任 色々有って[芳乃]に丸投げ状態だった半年間 マッドサイエンティストな彼女により味覚中枢イジられ肉食化した蚕の餌は廃棄された鶏肉に変わる
其れは絹柳の入手が不可能となった状況からの打破であり効率的な成果求める彼女の独断専行で行われたモノだったのだが 主人公の浮気……要するに研究室充てがわれ蚕の世話あるからと此処に寝泊りしてる[芳乃]を愛人だと勘違いした妻の乱入と喧嘩により ケース割られ無茶な世代交代により奇形化と凶暴性増した肉食蚕が大量脱走 虫嫌いで自覚無かったけど絹アレルギーだった妻は皮膚爛れ突然昏睡状態となりそのまま帰らぬ人となる 脱走した変異種による鶏小屋の全滅 近隣を遠足で偶々通り掛かった保育園児のアレルギーからの死去 妻や保育園児、鶏小屋の全滅騒ぎは不祥事恐れた[大野]と[芳乃]に説得される形で証拠隠蔽 単生生殖により短期間な世代交代重ね肉食蚕の餌は鶏肉から廃棄される豚の血を始めとする特殊な練り餌に
屈折5年に及ぶ試行錯誤の末、遂にあの絹糸の均質化と大量生産に漕ぎ着けた だが完成した絹糸で織られた白無垢の花嫁衣装はその美しさに魅せられたファッションモデルをその毒で即死に追い込み 原野で野放し状態だった逃げた肉食蚕も自然界で突然変異 数え切れないぐらい増えた其れは過敏な動きで生きとし生ける物を見境無しに襲い貪り喰らい蛾となっても鱗粉撒き散らす形でシルクアレルギー引き起こす恐ろしい害虫と成り果てていた 折からの春の嵐により野生化した肉食蚕は八王子全域に吹き飛ばされる形で拡散、獣や爬虫類に他の虫に野鳥、何もかも食い尽くし飢餓状態となった蚕達の次なる獲物は逃げ足が遥かに劣る人間 しかも自力移動もぎごちない乳幼児に要介護な老人は貪り喰らう絶好のターゲットとなる
まるで山火事を連想させる規模の肉食蚕による襲撃と毒散布 官憲や行政機関の対応が後手後手にまわり増え続ける犠牲者の治療 しかも治療にあたる医師や看護師まで皮膚炎となったりアレルギーで急逝するので病院機能も麻痺 真相知る3人はこの惨劇を何とか封じ込めようと動くもその対価として肉食蚕殺すカビ菌を事故で吸ってしまった[芳乃]が死の淵立たされ対外的な後始末に追われる[大野]もシルクアレルギーにより急逝 多くの犠牲者出した夏をピークに肉食蚕の跳梁は少しずつ低下 数年後カビ菌により治癒不可能な肺炎患った[芳乃]が肉食蚕のカビ菌感染による大量絶滅を見届ける様に死去 関係者全員死亡により図らずも肉食蚕開発に関与した主人公の存在は表沙汰にならず彼だけが日常生活に戻る
だが八王子原野に耕作放棄されたビニールハウスの中、カビ菌も冬の寒さからも難を逃れ しかも殺虫剤の耐性身に付けた肉食蚕の新世代が増え続ける 多分惨劇は終わらない
❖日本人の大半は耐性有るので絹製品を身に付けてもシルクアレルギーが起きる可能性は極めて低いけど 欧米人は下手すると皮膚炎どころかアナフィラキシーショックにより全身から膿出してお亡くなりとなった例も有る そもそもシルクは虫の体液だしタンパク質だから人間の其れと同化して硬質化する事例有るし既存の薬品ではそう簡単に治療する事すら困難……と言うか発症する事例に個人差も有るし治験なんてやる暇も無く死んじゃうので研究しようが無い。 大体化学繊維の其れ同様、其々のケースがレア過ぎて製薬会社も効率悪過ぎると研究資金提供しません
❖確か随分前に雑誌に掲載されてた筈だけど(ごめん裏取りとれてない) 本作執筆の元ネタの1つが日本の固有種で山間部で鉄道路線運営する所なら恐怖以外の何物でもない[キシャヤスデ] 8年から16年周期で数百万単位の大発生 家のコンクリート喰らい尽くす沖縄の同種より遥かに小さいけど外皮作る為に線路舐めて溶かし、えげつない規模でスリップ事故や脱線事故に運行遅延を起こしてる 幸い怪我人や人死には出てないけどね 有名事例では1976年の長野県・小梅線/2010年の鹿児島県指宿枕先線 ちなみに潰れたら青酸ガス発生します こちらも人死にレベルでは有りませんが




