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【第12回ネット小説大賞 受賞】【コミカライズ化決定】異世界から帰ったらこっちの世界にダンジョンがあるんだけど!?〜モテたいのでダンジョンで頑張ります〜【祝200万PV突破】  作者: ふぇありす
第8章【転生陰陽・現代聖女編】

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第28話:変わる街並みと当然の来訪者。

翌日、朝食を食べた後にホールに集合した。ゴンさんが気まずそうにしていたが昨日からナイフを見てはトリップしてる風魔さんを見て更に小さくなっていく。


「すまない優希君、私が少し……いや、過分に楽しみ過ぎた上に。寧々があそこまで喜ぶ品を作ってくれるなんて……お代は言い値で払おうと思うのだが……」


すまなそうに言ってくるゴンさん。


「いえ、風魔さんが初の異世界を満喫できているかわからないですが、ああして喜んでいただけるのは俺も嬉しいですから」


実際作ったものを良い出来と褒められるのは凄く嬉しい、今回は時間が無くてナイフだったけど、今度はしっかりとデザインにもこだわろうと思う。


(卒業記念に全員で同じナイフか何か作っても良さそうだな)


それはもう良く切れるものをあげようと思う、ナイフって何だかんだ重宝するし。


「上凪君、人数は全員確認した、いつでも出発可能だ」


理事長がクラスメイトのチェックを終えてこちらへ来る、今回は色々と任せてしまっているで少し申し訳ない。


「ありがとうございます、それじゃあ皆、次の世界に移動をするね!」


皆がこちらを向いて静かになった所で転移魔法を使ってフィルレイシア王国へ跳ぶ。瞬く間に到着して俺の館の庭に降り立つ。


変わらず迎えてくれたトリアス君に挨拶を済ませ、早速準備をして散策へ出発する。


「とは言っても平和なんだよなぁ……」


しっかりと準備をしていた事もあり正直凄く安全である。今までは警備警邏はしていたがお世辞にも子供一人で出歩くなんて危ない環境だったが、今は広場の噴水で子供達だけで遊べるほどに治安を改善させた。


「なんか、某テーマパークみたいな光景だな……」


「うん、なんか凄く綺麗」


「聞いてた感じと違う……」


「あー、えっと。皆には説明しておくね、前回次に行く魔王都の方で誘拐事件があったのは知ってると思うんだけど。その後に両方の国の治安改善って事で徹底的に綺麗にすることにしたんだ」


皆が唖然としている、リーベルンシュタインの城下ですら汚れやゴミがあるのだが、ここはかなり綺麗である。現に家族連れが近くの芝生でランチをしていたりするくらいだ。


「徹底的って……凄いな……」


「前の写真見た事あるけどなんか根本的に違い過ぎる……」


「親に見せたら、ランドに行ったと思われそうだよ」


それは確かにそれはありそうだ。街灯とかは魔道具に改造してはいるが地球の物だし。それに、各所に居る、鎧がピカピカに磨かれた兵士達もなんかこうして見るとコスプレに見えてくる不思議だ。


「ま、まぁ。今なら普通に楽しんでもらえると思う、何かあれば翻訳できる兵士達に言ってみて」


「「「「「はーい!!」」」」」


全員が綺麗に返事をする、そんな時馬の走る音が聞こえて来た。


「ユウキ様!! ユウキ様はおられますか!?」


馬から飛び降りて来たのは女性の兵士だ、この鎧はアミリアの近衛騎士だ。


「どうした? 何か異常でもあったか?」


「はい! 先程ユークニア公国から使者が!」


ユークニアっていうとこの間仕掛けて来た国の一つか……。


「わかった、俺が対応しよう。皆すまない、今からこの間問題を起こした国の使者が来てるから対応してくる。その代わりなんだが、護衛につける兵士の数を増やすから楽しんで来てくれ」


振り返るとクラスメイトの皆が口を開けてポカーンとしている。


「あれ? 皆どうした?」


「い、いや……」


「なんか凄い上凪がカッコよくて……」


「うんうん、スイッチが入った瞬間、別の世界の人みたいと言うか……」


「これはエアリスちゃんも落ちるわ……」


「というか、男でもこれは惚れる」


皆が感心してる中、エアリスが後方腕組み奥さんモードで頷いている。


「うん、大丈夫そうだね。ごめん、君は城に戻って、俺が面会の準備をしていることを伝えてくれ、それと俺とアミリアの抜けた分は煌聖こうせい騎士団に任せて大丈夫か?」


「は、はひぃ! お役目我らが身命を賭して遂行いたします!!」


煌聖騎士団は主にアミリアのファンで作られた女性だけの近衛騎士団なんだけど、生え抜きの女性達で作った分しっかりと腕は立つので安心だろう。


「それじゃあ、俺は先に戻る」


転移魔法でいったん自宅に戻る、そしてクローゼットからクリーニング済みの服を取り出し着替える。


「後は……メアリーいるー?」


俺が家の中に向けてそう言うと、メアリーが影から背後に現れる。


「どうしましたカ、旦那様」


「フィルレイシアの方でさ、急に隣国のユークニアからの使者が来たみたいでね。これから会おうと思って」


「そうですカ、ではお化粧と髪のセットはお任せください」


テキパキと顔剃りと薄化粧をして髪をまとめてくれる、ものの五分で終って上着を着る。


「じゃあ行ってくるね、夜には帰るから」


「はイ、本日は小鳥遊家から良い鰻が送られて来たのでそちらを蒲焼にしようと思います」


「そうなの? じゃあ今度お礼に行かないとな……」


そろそろ二人のお爺さんの捜索結果が出そうだし、結果伝える為に行かないとな。


準備を終えた俺は最期に少しだけメアリーといちゃついてから、フィルレイシア城に戻るのだった。

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