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【第12回ネット小説大賞 受賞】【コミカライズ化決定】異世界から帰ったらこっちの世界にダンジョンがあるんだけど!?〜モテたいのでダンジョンで頑張ります〜【祝200万PV突破】  作者: ふぇありす
第8章【転生陰陽・現代聖女編】

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第23話:再びの生徒会

学校に戻り生徒会室へ到着する、今日は耀達は衣装用の布地の買い出しで出かけているので、エアリスが必然的に一人になる。


まぁ、特に問題無いのだが一人で帰らせるのも不安なので迎えにくることになったのだ。


「失礼しまーす」


生徒会室に入ると大量の書類が積まれていて、皆が書類仕事に追われていた。


「上凪さん、いらっしゃい。もうそんな時間かい?」


東雲会長が顔を上げる、やはり仕事量が多いせいか少し疲れた顔をしている。


「お疲れ様です、えっと……少し早いですけど丁度手が空いた時間帯でしたので。あと、これどうぞ皆さんで食べてください」


空間収納アイテムボックスから佐々木さんの所のケーキとメアリーが淹れてくれた紅茶を取り出す。


「おぉ、ケーキか。皆今日は少し早いけど、業務を終了して食べてしまおう」


皆が片付けている間にテーブルやカップを用意する、少し手狭になるがお茶会の準備を済ませてしまう。


「すまないね、上凪さんはお客様だというのに」


「いえいえ、何か半分以上俺が原因っぽいですので……お詫びという形です」


やっぱり俺やエアリス達が文化祭に参加する以上どうしても色々な国が思惑を持って参加申請をして来る、殆どの国は政府と理事長で振り落としをしているのだが友好国や近隣国、それと悪意も思惑も無く、ダンジョン対策をカリキュラムとした学校を見に来たいという国もあるのだ。


しかもそれだけじゃ無く、来年進学を考える中学生それに加え小学生のなんかも見学に来るというので至急学園祭の日程を変更しているのだ


「それにしても、ダンジョン警備、上凪さんの会社に頼んで正解でした。お陰で様々な探索者さん達が集まってくれてます」


「良かったです、とは言っても俺は許可を出すだけなので実務云々は他人任せなんですけどね……」


殆どが巴ちゃんと、巴ちゃん所有の会社からの出向した職員たちのお陰だ。俺がやってるのなんて最終面接で『鑑定』を使い、素性が怪しい人じゃ無いかを判断するだけだ。


「それでですね、この間連絡を受けてました演武会の件、理事長や長官の認可が通りました」


「おっ、それは良かった。最初は簡単な模擬戦だけでしたけど半日使える分盛大に出来るようになった甲斐がありました」


世間話していると片づけを終えたメンバーが椅子を持って座り始める。


「それじゃあ、種類には限りがあるので食べたいものは早い者勝ちになっちゃいますがどうぞ。紅茶はおかわりもありますよ」


「「「「「ありがとうございます!」」」」」


各々ケーキを順番に選んで行く、皆ケーキを口にすると笑顔が溢れていく。


「これは……美味しいですね、どこのケーキですか?」


モンブランを食べつつ東雲さんが聞いてくる、先程の疲れていた顔とは違い幸せそうな顔をしている。


「ウチのマンションにある〝パティスリー佐々木〟ですね、ケーキ以外にも焼き菓子とかよくお土産に重宝してますね」


「上凪さん家ですか……確か駅から見えるあのタワーマンションでしたっけ?」


「はい、とは言っても所有してのは紡家ですけどね」


上下階含め相当な部屋数を貰ってるので結構ウチで占有してる割合が多いんだけどね。


「ふむ、確かあそこはメゾネットだったね。その割に賃料もかなり安いと聞く、私の父も入りたがっていたね」


東雲会長が仕方なさそうに笑う、まさか会長の家って結構なお金持ち?


「そうなんですか?」


「あぁ、ライバル企業とはいえ出来が良くて、更には私の学校にも近いと来る。しかもバイパスまで数分、飛ぶように売れたと聞くよ」


「ライバル企業って……東雲会長の家って建設業ですか?」


「説明してなかったみたいだね。叢雲むらくも建設ってあるだろう? あれが私の父が経営してる会社さ」


叢雲建設って確かCMで業界一位と言ってる会社だよね? まさかそんなところの御令嬢だったとは……。


「でも、なんでそんな大企業の御令嬢が、探索者をやってるんですか?」


「それはね、私に強い適性があったという事もあるんだけど。父はダンジョンを居住空間に変えようと思っているのだ」


確かに、ダンジョンは浅い階層や資源化した場所であればモンスターほぼ出ないし、定期巡回で探索者が回ればモンスターの討伐も容易だし、何より土地が安いもんな。


「それはまた……凄いですね……」


「あぁ、内部に住居や生活圏を確保できれば、土地も土地代も安くなるからな」


確かに……ダンジョンのある土地は殆どが入り口で内部は別にだもんな、そうなると安くなるかもしれない。


「確かに、水源もある所にはありますからね……」


「あぁ、ダンジョンの大きさにもよるが将来は発電所も内部に入れれば安全だろうしな。そうなって来るとダンジョンを管理運営するものが必要だからね、こうして私が船頭をする為に学校へ来ているのさ」


その考えは無かったな……もしかしたらリーベルンシュタインでの電気問題も解決するかも。ダンジョンの安産性とかは……理恵に聞くか。


「凄いですね、もし良かったら詳しく聞きたいので会長のお父さんに会えたりします?」


「あぁ、構わないよ。それにしても、上凪さんは結構情熱的なんだね。私までたらそうなんて……」


「ちょ!? そういう事じゃないですよ!?」


「ゆ~う~き~さ~ま~」


いや、エアリスも話聞いてたでしょ!?


「ははっ、冗談だよ。学際が終わり次第になるけど父にも話してみるよ」


「あ、ありがとうございます……」


凄く、肝が冷えました……。


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