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【第12回ネット小説大賞 受賞】【コミカライズ化決定】異世界から帰ったらこっちの世界にダンジョンがあるんだけど!?〜モテたいのでダンジョンで頑張ります〜【祝200万PV突破】  作者: ふぇありす
第8章【転生陰陽・現代聖女編】

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プロローグ:生首と来訪者

 ◇???side◇

「不味い……非常に不味い事になったぞ……」


儂は頭だけになりながら知恵を巡らせる。


「まさかあの子があんな事をするなんて……」


この事態を収拾できる者……とは言っても高名な武士や陰陽師等はこの時代にはもう居ない……。


「だったら……人を集め、儂を見つけられる者を呼び寄せるしかない……」


善は急げ、近場だと神田の街だな……。


「頼む……誰か気付いてくれ……」


儂はゆらゆらと身を浮かべながら神田の街へ進むのだった。



◇◆◇◆◇◆◇◆

 ◇優希side◇

「耀ちゃん、優希君おひさ~」


「お久しぶり~二人共~」


目の前に居るのに手を振る女子達、元クラスメイトの山長さんと風間さんだ。


「久しぶり~恭代たかよ加奈かな!」


「「わぁぁぁぁぁぁ!?」」


二人に抱き付く耀、勢いがつき過ぎて倒れそうになったので風魔法で三人を受け止める。


「あ、ありがとう優希君」


「ありがとうね~優希」


「ありがとうございます、優希君」


「いやいや、ウチの嫁がすみません。というか耀、抱き付くなら身体強化切っとかないと……」


「あはは……忘れてました……」


そのやり取りに二人が目を丸くする。あれ? 何かしたかな?


「どうしたの二人共?」


「いや……あれだけ奥手な感じだった優希君が、ちゃんと自分から耀の事を嫁というなんて……」


「そうだね、感慨深いよ~」


二人がハンカチを取り出して目元を拭うフリをする。


「あー確かに……転校前は色々とやっかまれてたからね……大々的には言ってないや……」


「それに、優希は年始の会に行ってないものね」


「そうなんだよなぁ……あの時はのリューン(ユフィの実家)の新年祝いの儀に出てたからなぁ……まぁあの時のクラスメイト達とはあんまり仲良くは無かったから後回しにしちゃったんだけどね」


「でも、そのせいで。私達、滅茶苦茶大変だったんだよ?」


「そうそう、男子共は優希君居ないから、耀ちゃんを口説こうと必死でさ……」


「まぁ確かに、耀ちゃん。あの時滅茶苦茶綺麗でさ、私達が霞むほどだったけどさ……」


あぁ……そういえばあの日、というか年末年始は2世界のお偉いさんや、各国

での忘新年会続きで来ていく私服が全部洗濯中だった上に、地球のお店は軒並み大混雑で用意できたのがドレスだけだったんだよな……。


「あーすまん……、その節は俺のミスで……迷惑をかけました」


素直に俺が悪かったので、頭を下げる。


「まぁ仕方ないよ、耀から聞いたけど冬休みほぼ丸々異世界とこっちの世界を行き来してたんでしょ? なら仕方ないって~」


「そうそう、私達も冗談だからね? ちゃんと謝られると凄く悪い事した気になっちゃうし……」


「あぁ……でも迷惑かけたのは本当みたいだし、今日は奢らせてもらうよ」


まぁ、自分と耀の分を払うし、増えた所で困らないからね。


「良いの? 優希君お小遣い制でしょ?」


「……なぜそれを?」


「いや、新年の集まりで聞いた。稼いでるから好きなもの買ってると思ってね」


「まぁ、隠すほどこの事じゃ無いけどね……一応追加で申請すればお金貰えるし、父さんと母さんがあまりに大金をほいほい使うと金銭感覚が狂うから駄目ってね」


「まぁ、そうでなくても優希は元々無駄にお金使う人じゃ無いしね。ここ最近だと一番高い買い物も、優羽に買ってあげたぬいぐるみだもんね」


「まあね、あんまり欲しい物無かったしなぁ……」


「いやー凄いよ、私なんて最近はお金に余裕が出て来たからコスメとか服とか爆買いしちゃったもん」


「私も、最近は大学の学費用に貯蓄しているよ。優希君のお陰で余裕も出来たし」


「それは良かった、何かあれば耀を通してくれればサポートに行くから」


最近はユフィの研究で一般人の二人に武器と疑似身体強化のインナーテストをしてもらってるのだ。こっちの学校のクラスメイトでもやっているのだが、完全な一般人でのテストはこの二人におかませしている。


「「はーい!」」


話しているといつの間にか予定していた喫茶店に来た。


「じゃあ、後は中に入って話しましょうか」


耀が先導して入って行った。



◇◆◇◆◇◆◇◆

 ◇綴 縫衣side◇

「生首が街中を徘徊してる?」


京都での仕事を終えて数日、やっと休みから戻ってくると新人職員が困った顔をしてファイルを持って来た。


「はい、神田と言っても皇居や御茶ノ水駅の周辺ではなく、秋葉原駅や神田明神周辺なんです」


「でも、あの周辺って人多いし明るいから、モンスターならかなり話題になってるわよね?」


「はい、僕も話を聞いて、数日行ってみたんですが遭遇はしませんでした」


「それならば、噂話でおわりなんじゃないの?」


「そうなんですけど。SNSの噂話に始まり、周辺のSNSをやってないし、やらない様なお年寄り達からも情報が集まってるんです」


「映像は……無いのよね?」


「はい、写真もあるような無い様な感じなんです」


指差された画像を見ると一部に靄がかかったのがあるだけだ。


「うーん……わからないわね……被害とかは出ているの?」


「特に、警察へ行方不明者や不審な死傷者が出て無いか調べて貰いましたが全くです……」


「わかったわ、この件私が引き継ぎますね。貴方は今日はちゃんと帰りなさいよ? 新婚なんだから」


「ありがとうございます、綴先輩も無理しないで下さいね」


「えぇ、ありがとう」


新人と別れ、自分のデスクに向かう。優希君にチャットを送りながら考える。


「うーん……生首……神田明神……まさかねぇ……」


嫌な予感フラグが立っている気がしてならない。


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