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【第12回ネット小説大賞 受賞】【コミカライズ化決定】異世界から帰ったらこっちの世界にダンジョンがあるんだけど!?〜モテたいのでダンジョンで頑張ります〜【祝200万PV突破】  作者: ふぇありす
第7章【魔王誕生編】

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第16話:第二砦・攻略

俺とアミリアが偵察を終えた数時間後・緊急で軍議が行われていた。


「それでは、私・聖騎士様・聖女様の三部隊が中心となり第二砦を攻めようと思います」


「「「「「はっ!!」」」」」


貴族たちが頷き立ち上がる、そして皆アミリアに激励の言葉をかけつつ部屋を出ていく。


「よく初陣をゆずってくれましたね」


「皆、聖女様に期待してるんですよ」


ヴァリシウス将軍が隣で笑う、先程会った際に少しリハビリに付き合ったが以前より体が動くようになったとの事だ。


「そういえば、アミリアが片っ端から兵士を叩き伏せてたって聞いたんだけど本当?」


「はい、本当ですね、近衛相手に無双をしてました。ただ、物凄く焦ってるようにも見受けられました」


「そっか、後でそれとなく聞いてみるよ」


「一部では聖騎士様に会えないが故の、鬱憤晴らしと噂されてましたね……」


「えぇ……」


アミリアらしくないなぁ……。


「それと、聞きましたよ。聖騎士様と聖女様が仲睦まじくお休みになられたと」


「あはは……あれは結構な人に見られてたからなぁ……」


そうしている間に、件の人がこちらへやって来た。


「はぁ……疲れたわ……って何の話をしていたの?」


「ん? 簡単な情報交換だよ。それで貴族の人達の反応は?」


先程まで談笑していたので悪くは無さそうな感じだったけど……。


「あーはっきしとは言われてないけど。舐められてるわねぇ」


少し嫌悪感を出しながらアミリアが答える。まぁぽっと出の聖女なんて言われても信用はされないよなぁ……。


「すみません、我が国の貴族が」


「仕方ないよ、ぽっと出の聖女や聖騎士なんて信用が無いからね」


「そうね、さっさと片付けて驚かしてやりましょう」


とはいえ……もうちょい《《やらかして》》やりたいな。


「あ、そうだ。三人で奪還しようか」


「「は?」」


「いや、ほら驚かせるなら圧倒したいし」


「「えぇ……」」


何か二人にドン引きされたんだけど……。



◇◆◇◆◇◆◇◆

「武器よし、食料よし。それじゃあ行こうか!」


「本当に行くんですね……」


少し引きながら将軍ヴァリシウスが言う、いつもの鎧から軽装の鎧に着替えてもらった。


「では後は頼みました!」


「あぁ、任せてくれ。諸侯と共にむかうので、朝になるが大丈夫か?」


軍務宰相がニヤリと笑って返す。


「大丈夫です、どうせ暇ですし!」


いざとなれば防御魔法を組み合わせた結界があるので問題は無いだろう。


「それじゃあ二人に魔法を掛けるね。『我が魔力よ大空を飛ぶ大きな翼となりて、その翼をこの者達に与えよ!——飛翔魔法付与エンチャンエアウィング!』」


「うおおおおおお!?」


「きゃあっ!?」


二人の身体から翼が生え身体が浮き上がる。


「よし、じゃあ行くよ!」


俺も飛び上がり二人の前を飛ぶ、少し引っ張る形だが二人も付いて来てる。


「わぁ~いつもユウキが抱えてくれてたけど、こんなに気持ち良いのね!」


「わっっ!? とおっっつ! おおおおっっつ!?」


器用に体制を変え風を掴んで飛ぶアミリアと、いっぱいいっぱいと言わんばかりの将軍ヴァリシウス


「このままだと10分程で着くからね~」


風魔法で声を届ける。どこからともなく声が聞こえたのか二人は驚いている。


「このまま砦の壁上に着地するからね~武器の準備を」


減速をかけながら壁上に到着する。着地の際に中型の敵を数体巻き込んで倒したけど気にしない。


「ギギギ!!」

「ギャギャア」


「はあぁぁぁぁ!!」


狼狽えた敵にアミリアが肉薄して両断する。


「流石聖女様! やりますね! 『石の矢よ、敵を貫け!——ストーンアロー!』」


ヴァリシウスが呪文を詠唱して敵の露出した核を砕く、断末魔も上げずに灰と消えていく。


「さて、俺は……『躁血魔法——針血陣しんけつじん!』」


「ギャギャア?」


「ギャフッ?」


以前使った感知型の罠で背後に迫って来る敵は踏んだ瞬間血の杭で刺し殺す。


「聖騎士様……その魔法は?」


「あはは……吸血鬼のお嫁さんから教えて貰った技を自分なりにアレンジしました、今回は相手の魔力が微量なので《《踏んだら》》発動しますので、気をつけてください♪」


「そんな気軽に言われても……」


アミリアが呆れたように言う。


「まぁ後ろに発動してるから背後からの奇襲対策だよ。正面は魔法で攻撃するしアミリアとヴァリシウスさんが基本倒してくれるだろうからね。だったら後ろを守った方が良いからさ」


「でもそれ、移動できるの?」


「うん、着いて来るよ~ほら」


俺が動くと後ろの血溜まりが『ススス』と着いて来る。


「なんか可愛いわね……」


「え?」


「だよね、なんかスライムみたいだよね!」


見た目のイメージとしては国民的ゲームに出て来る、は〇れメタルをモチーフとしている。


「「スライム?」」


「あれ? この世界には居ないの?」


そう言えばこっちの世界に来てから見た事無いな……。


「いえ、スライムは居るのですが……洞窟の奥で生息してる、水生生物ですね。コケとかよく食べてます」


「見た目も核があって擬態能力があるからめったに見つからないのよ」


「へぇ~そうなんだ、っと……また来たね」


四方八方からわらわらと湧いてくる敵、恐らく前線力なのだろう。探知で調べたら敵が全部来ている。


「指揮官クラスが居ないけど……まぁいいか」


「それさっき着地の時に倒したんじゃないのっ?」


「でしょうね、少し大きな敵が居ましたから!」


「だとすると殲滅だけだね、『——ラインバレット!』」


アミリアとヴァリシウスが剣で打ち合い倒していく、俺はフォローとして操作したストーンバレットで体勢を崩したり1対1になる様に敵を操作していく。


数体動きが遅いのが居るけど後1時間もかからないかな。



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