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【第12回ネット小説大賞 受賞】【コミカライズ化決定】異世界から帰ったらこっちの世界にダンジョンがあるんだけど!?〜モテたいのでダンジョンで頑張ります〜【祝200万PV突破】  作者: ふぇありす
第5章【インターミッション】

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第20話:婚約指輪④<鈴香・ユフィ編>

巴ちゃんはまだしばらく悩むとの事で、他のメンバーを見て回る事にした。


「うーん……これにしようかな。でもでも、こっちの竜胆がモチーフのも良いなぁ……」


どうやら鈴香が2種類のリングで悩んでいる様だった。


「鈴香、どうしたの?」


「あっ、優希さん……それがですね、この【鈴蘭】がモチーフのリングにするか。【竜胆】がモチーフのリングにするかが、すごく悩みどころなんです」


双方とも花そのものをかたどったもので、【鈴蘭】は小さい宝石が花の先に、【竜胆】は花の中心部分に宝石があしらわれ、どちらもデザインと宝石がマッチしている。


「うーん……どっちも魅力的な感じだね」


「そうなんですよ~どっちも可愛くて……選んでくれませんか?」


「うーん……じゃあ【鈴蘭】かなぁ」


「理由は聞いても?」


キラキラした目でこっちを見て来る、期待されると少し恥ずかしいな……


「いやぁ……単純に鈴香の文字の鈴が入ってるし、鈴蘭って確か花言葉が『再び幸せが訪れる』だったからね。まぁ幸せにするのは俺の役目なんだけど……駄目だった?」


言ってて恥ずかしくなり頬をかきながら言う、すると鈴香の顔が真っ赤になる。


「いっ、いえ!凄く尊……ゲフンゲフン、嬉しいです!」


「あくまで俺の個人的な気持ちだし、鈴香にはつらい目に遭った分、幸せにしてあげたいってのもホントなんだけどね!」


言ってて顔が熱くなる……うん、慣れないなぁ……


「わかりました……これ以上は供給過多になるので……ありがとうございます!!」


「まっ……まぁ、鈴香がそれでいいなら、これにしようか!」


「はいぃ……お願いします……」


「それじゃあ、店員さんのとこに持って行って、サイズの確認してもらおうか」


「はい!」


それから鈴香と共に金守君のとこに向かい、鈴香の指輪のサイズ調整をお願いした。


「うぅ……剣を握ってるからか、普通より太いなんて……」


「仕方ないよ、鈴香が頑張って来た証だもん」


「優希さんは、指が太くても嫌いなりません?」


「いや、嫌いにならないし、寧ろ誇らしいけど?」


そういって鈴香の手を取る。


「だってこの手が俺を守ってくれたし、俺の力になってくれた。そんなの感謝や愛しさしかないよ」


そう言って鈴香の手を握ると、鈴香の顔が再度顔が真っ赤になる。


「あっ、ありがとうございます……凄く、嬉しいです……」


そうして顔を寄せようとしたら……金守君に舌打ちされた。


「あっ、ゴメン……」


「いえいえ~やるならここから、2区画程隣に行った先がホテル街ですのでさっさとそっちで盛って下さいコンチクショウ」


「すまん……」


「いや別に良いんだけど、あまりここでやらんでくれ。精神的にクるんだよ……」


「気を付けます……」


「あ゛ぁ~俺も彼女欲しい!!」


「すまん、それは頑張れとしか……きっとその内良い人が見つかるよ……」


「くそう!」


「じゃあ私、あっちで待ってますね、そろそろ他の人見に行ってあげて下さい」


お客さん様だろう、待合の椅子の所に向かい、少し恥ずかしそうにちょこんと座る鈴香。


「わかった、ありがとう」


今度はカウンターから見えない位置で軽くキスをして離れた。



◇◆◇◆◇◆◇◆


続いて向かったのは、何かスマホで調べながら考えてるユフィの元だ。


「ユフィ? スマホなんて見てどうしたの?」


「ん、言葉の意味を調べてた」


そう言ってユフィが指差したのは【久遠】と言う名前の指輪だった。


「丁度いい、これの意味教えて」


「あぁ、久遠って『永遠』とか『遠い未来、遠い過去』って意味があるね」


「そう……ならこれにする」


眠そうな目が少し大きめに開きながらユフィが言う。


「そっか……理由を聞いても?」


聞かなくてもわかるんだけど、ユフィの口から聞きたくて質問をする。


「ん、ユウキと私の寿命が違う、ユウキは頑張っても後100年位。でも私はこれから1000年以上ある。その中で『永遠』の意味を持つ《《クオン》》という言葉に出会った、ユウキの目の前でだからこれは運命」


「そっか……じゃあそれが良いね」


「ん、ユウキが死ぬまでに、この指輪を永遠に保管する方法を考える。それなら私が死ぬ時も絶対に忘れない、いつまでも一緒」


やっぱり長い時を生きるユフィにとっては俺の寿命も一瞬なんだよなぁ、だったらユフィが寂しくならない様に思い出を作らないとな、100年なんてあっという間だ。


「でもまぁ俺も、そんな簡単に死んでやるつもりも無いけどね! 目標500年!!」


「ん、期待してる」


いつの間にか握り合った手を固く繋ぎながら二人で笑い合う、こんな些細な事も覚えててもらえる様に頑張ろうと思った。


その後、は金守君に「エ、エルフ……本物?」と聞かれユフィが耳をぴこぴこ動かしてあげたら、やたら感動していた。


「ユウキ、この人?」


「そうだよ」


「じゃあ先に話しておく、ユウキは他の人を見てあげて」


「わかった、ありがとう」


去り際に軽くキスをしたら「ヒュッ」って謎の効果音を立てて金守君が固まってたけど、まぁいいか。


作者です。

次回も指輪回です7人は中々に多いですね(はよ話進めろって思いますが……お付き合いください)


各キャラの指輪がこんな感じでの設定です。


鈴香:【鈴蘭】《すずらん》

→自分の好きな花がモチーフなのと花言葉の「再び幸せが訪れる」というのが好きだから石はインペリアルロードナイトを使用

石言葉は:再生・愛情・友愛・癒し・行動力

唯一作中で友人が探索者をやっているのと、主人公達以外とも友達のつながりが特に強いキャラなので。


ユフィ:【久遠】《くおん》ダイヤモンド

→自分と寿命が違いいつか別れが来る、でも日本で出会った永遠の意味を持つ言葉に惹かれたから。

石言葉は:変わらぬ愛・純愛・永遠にあなたを愛し続ける・不変

作中トップクラスに長命キャラ、ユフィは最初からこの石と決めてました。

この作品のエルフは大体1300~1500歳前後が寿命なので大体後1200~1300年位は生きますので、ユフィにとっては本当に瞬きの様な記憶なんですね、それだけ寿命差があるのにユフィは主人公を選んだんですよね。

番外編だとヒロイン諸共神になったんだよね……本編だとどうしようか悩んでますが……

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